キャンパスの紅葉
- 2019/12/09
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今年の冬は来るのが遅い。いつもより寒くなるのが遅くなっているが、これも温暖化の流れだろうか。紅葉のシーズンが遅くなっているはずだが、紅葉そのものは、例年より綺麗なような気がする。紅葉の名所に行くわけでもないが、日常生活の中で目にする紅葉の色が違う。はっとすることがある。京都大学に久しぶりに入った。仕事が終わって、門に向かって、歩いていく。たわいもない話をしながら、歩を進める。目の前に見える門に向か...
居眠り
- 2017/12/30
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神戸でポートライナーに乗っている。ついうとうとしてしまった。乗り越しである。気が付くと、終点の神戸空港が目の前である。幸い、時間に余裕があったので、仕事の上では問題はなかった。それよりも、ここから見える海の景色に惹きつけられる。遠くに鳴門大橋がかすかに見える。あの橋を渡ると、淡路島である。来年は、もう一度、高田屋嘉兵衛の記念館に行ってみよう。電車のなかの居眠りも、たまにはいいものだ。...
庭の木
- 2016/12/24
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父は、庭に木を植えている。それぞれに意味があるのだ。広い庭でもないのだが、父の思いが込められている。自分自身の木は、松である。庭の木のなかでも一番樹齢が長い。松の意味は長寿というが、そのとおりだ。ただ、最近は、枝振りも細くなってきている。息子の木は、槇(まき)だ。夏には、蝉がうるさく鳴いている。孫の木は、もちの木だ。いろいろなものが持てるようにという意味で植えた。今一番元気がいい木である。ひ孫が生...
京都にて(6)
- 2016/10/29
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祇園饅頭のお店に立ち寄り、いくつか饅頭を買う。天気は良くはないが、雨はなんとかもちそうだ。道を行くと、個人の家の外に、花が植えてある。相変わらず、花の名前は分からない。蝶が来て花に止まる。花の蜜を吸いだす。タテハ蝶のひとつ。ヒメアカタテハだろうか。随分とお腹がすいていたのか、一心に吸っている。カメラを近づけても飛び立たない。中学生のころ、生物の先生の影響で蝶を追いかけていた頃のことを思い出す。まだ...
トンボ
- 2016/09/24
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天声人語をほぼ毎日読んでいる。深山茜(みやまあかね)というトンボのことが書いてあった。“みやまあかね“という名前が、いかにも日本らしい響きで心惹かれる。場所は長崎県佐世保市である。その“みやまあかね”が絶滅危惧種に指定されているという。“みやまあかね”を守るために、佐世保市の環境団体「ふるさと自然の会」がいろいろな取り組みをされているという紹介がある。トンボがいなくなっているという話を聞いて、思い出した...