息子のこと
- 2023/02/21
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息子が中学受験のときに、僕の同級生に相談したことがある。僕は当時は、仕事もやりがいがあって、結構思ったようにいろいろなことにチャレンジもできて、仕事中心の生活だった。僕の同級生は、「仕事のことを一生懸命考えるのと同じように、子供のことを考える時間を作れ」というようなことを言ってくれた。結構いい加減な同級生だったのだけど、そのときは、いいことを言うなぁと思ったものだ。彼の言葉に気持ちが動いたわけでも...
ンパラムキ
- 2017/01/13
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遠い小学校の頃。妙にいつまでも記憶の中から出てくる場面がある。学校の帰り道だ。クラスのなかでも大人びた少年、F君と一緒になった。いつもは積極的に同じ道を帰ることはなかった。当時僕の小学校では、映画を見る日があった。映画鑑賞の日だ。月に1回だったか、2ヶ月に1回か、あるいは3か月に1回か、はっきりと覚えていない。市内のいくつかの小学校から参加する。市内の一番大きな劇場である宝塚大劇場まで全員が徒歩で集まっ...
子供のときの鮮烈な記憶
- 2016/01/03
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女性の体へ興味を持つというのは、男性としては当然のことだ。それがいくつくらいから始まるのか、と問われると、それは人それぞれ異なる。なにも機会がなければ、随分奥手の奴もいるだろう。早くから異性の体を見る機会があれば、平均以上に早くなることもあるだろう。僕の記憶では、小学校4年生のときに、同級生の友人の家に遊びに行ったときがそれにあたるかもしれない。その友人はクラスでも一番成績の良い男の子だった。ちょ...
子供のこと(2)
- 2015/11/06
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息子が中学受験することになった。僕の住んでいた地域の特性とも言える。多くの生徒が塾へ行き、中学は私立を目ざす。あるときクラスで塾に通っている生徒の数を調べたという。塾に通っていない生徒が一人だけいた。その子の親は、小学校の先生だったという。当時、僕は仕事が面白く、いくらやっても際限のない仕事ではあったが、休日でも仕事のことを考えていた。そんなときに、僕と同期の開業医をやっている友人に会った。体の調...
子供のこと(1)
- 2015/11/05
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子供がまだ幼い頃だ。幼稚園に通う前のこと。身体は頑丈ではなかった。よく病気になった。重い病気ではないが、なにしろ幼い子供というのは、治るのも早いが、悪くなるのも早い。急に病状が悪くなることもある。夜中に熱が出る。かなりの高熱になっている。病院に連れて行くことになるのだが、僕にはなにもできない。そのときは、息子を抱きしめることにしていた。僕の持っているパワーで、息子の身体を元気にしようと念じるのだ。...