大学での試験(1)
- 2015/02/28
- 00:00

大学時代には、豪傑のような連中が多くいた。当時は授業料も安かったので、1年くらい余分にいてもバイトで授業料分は十分稼げる時代だった。僕の同期に、入学したときから卒業するまで同じ釜の飯を食べたような奴がいた。E君だ。彼は、僕よりも戸籍上の年齢は1つ上。卒業する2年前に結婚して、最終学年のときには、子供まで作っていた。一緒に受けている授業のなかで古英語というものがあった。中学から習っている英語とは、かなり...
広島へ行く(3)
- 2015/02/27
- 00:00

広島球場の応援は当然のことながら,すさまじい。球場の広さは、甲子園ほどではないが、赤一色のスタンドはテレビでもおなじみだ。ただえげつなさでは、阪神ファンも真っ青のところがある。甲子園では、相手チームのピッチャーがノックアウトされてベンチに下がるときには、応援団が「蛍の光」を流すことがある。これについては、野球解説の江夏さんも、あれはやめたほうがよい、と言っていた。うちのめされて、すごすごとベンチへ...
広島へ行く(2)
- 2015/02/26
- 00:00

広島の街はこじんまりとまとまっている。観光にいくにも、市内でたいていのものが済ませられる。宮島まで行くと、少し離れるがそれでも、広島駅からは1時間もあれば、到着だ。原爆ドームや記念館は、市内の中心にあると言ってもいい。野球場は、新しくなって、広島駅の近くに作られたが、以前の市民球場は、市内の繁華街に近いところにあった。ちょうど外野席の向こう側にNTT西日本のビルがあり、その昔は、そのビルから野球観戦が...
広島へ行く(1)
- 2015/02/25
- 00:32

広島には年に数回行く。以前は仕事で行くことが多かったが、最近はプライベートがほとんどだ。お墓参りにいくのである。広島のお盆のお墓は独特である。華やかな燈籠(とおろう)が墓の周りにならぶ。燈籠と言っても、竹と紙でできたものだ。中にろうそくがはいるわけではない。上の方は6つの面があり、そこに”上“という字を書いて、その後に名前を書く。墓の周りには、細いパイプが埋め込んであり、ちょうど燈籠が入るようになって...
後輩のひっかけ
- 2015/02/24
- 00:00

これも大学のクラブのときの話しだ。見事に後輩に引っかけられた話しである。ちょうど昼休みの時間だった。昼飯を食べるために、大学の生協食堂に一人で入っていった。お盆にカレーライスを載せて、どこに座ろうかと見渡すと、クラブの後輩の連中が4人ほど固まって座っていた。一人で食べるよりも、クラブのメンバーと一緒に食べるほうが楽しい。お盆を持って彼らの座っているテーブルの空いている席に座った。目の前には1年後輩...
すごい寝言
- 2015/02/23
- 13:30

学生の頃のクラブ活動は、しんどいことも多かったが、楽しい思い出も多い。運動部なので、上下関係は、きちんとしていたが、いわゆるばりばりの体育会系ではなかったので、先輩には、礼を守れば、随分かわいがってもらえる。先輩にも、声もかけにくい厳しい先輩から、優しい先輩もいる。やはり学年の差により、接し方は変わるものだ。1年先輩や1年後輩に対する接し方と2年以上離れている先輩、後輩とは違う。高校までは学年の差は...
インターネットはからっぽの洞窟(2)
- 2015/02/22
- 00:00
本書の訳者あとがきには、次のように書かれている。“ワープロソフトは、とにかく文字数がかせげる。タイプライターに向かった日は、ワープロのときよりも、コンパクトで抑制のきいた文体になる。手書きの日は、人との関わりや自分の生い立ちについて書くことが多い、ということだった(訳者宛の私信より)。“T先生の言葉は、それをさらにつきつめていた。手書きでは、文章が簡潔で、びしっとしまっている。印象の強い文章になる。ワ...
インターネットはからっぽの洞窟(1)
- 2015/02/21
- 00:00
「インターネットはからっぽの洞窟」という題名の本がある。この本は、アメリカで1996年に出版され、日本語版も1997年には出ている。ただ、僕がこの本を知ったのは、それから3年くらい経ったときだ。その頃に一緒にプロジェクトをやっていた大学のT先生から教えてもらったのである。結構な厚さの本で、内容は、インターネットの普及によって、失われるものに警鐘を鳴らすようなことが書かれている。新しい物が世の中に出てきたとき...
BTW
- 2015/02/20
- 00:00
BTWというのはBy The Way の省略形である。同じような省略形に ASAP , PLS, F2F、FYI,,,,,,,がある。自分で使うことはめったにないが、どのくらいあるのかと調べてみたら、あるわあるわ、びっくりするくらいある。もともとは、昔の通信手段として使っていたテレックスの時代に、通信単価が高いので、できるだけ短い言葉で多くの情報量を伝えるために使われていたと思っていた。それが本当の理由ではないのかもしれない。最近では...
はさみの部屋
- 2015/02/19
- 00:00
大木こだま・ひびきのネタのひとつに「はさみの部屋」というものがある。それほど有名ではないので、一部のマニアにしか,分からないネタだ。その日はオフィスに随分遅くまで残っていて、そのフロアには、昼間は全員いると100名近い社員がいるのだが、僕が帰るときには、反対側の隅の方に一人だけが残っていた。僕は、若手3人と一緒だったので、こちら側の照明を消灯して、部屋を出ようとしていた。そのときだ。反対側で大きな声が...