アニサキス
- 2015/06/30
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お客様から聞いた話だ。あるとき、そのお客様は、突然胸に強烈な傷みを感じた。直感では、傷みの場所が心臓に近かったので、心筋梗塞が来たのかということだ。ともかく病院にかけ込んだ。時間が深夜なので、病院にはベテランの医師がいない。若手の医師が数名いた。彼らの間で、ちょうどテレビ番組で症状から病名を推察するというものがあるが、その再現だった。いくつか候補をあげて順番に検討していくというものだ。痛みは、しば...
Rさんのこと(2)
- 2015/06/29
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Rさんの手帳をたまたま見る機会があった。それは、夜一緒に食事をしていたときだ。食事が終わり、Rさんが手帳を取り出して見ている。僕の視野に入る位置に手帳があった。随分細かい字が並んでいる。「几帳面な細かい字を書かれるのですね」と僕は、東京の人であるRさんに標準語のような話し方で聞いた。いつもこのような字を書いていますと言われる。仕事の帰りとか、電車のなかで細かい字でいろいろ書かれるそうだ。「詩を書くよ...
Rさんのこと(1)
- 2015/06/28
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Rさんは、IT会社時代のパートナーさんのひとりだ。熱血漢の技術者だった。僕は当時、あるソフトウェアの技術営業的な立場だった。Rさんは、そのソフトウェアの開発会社の日本法人に勤めていた。同じソフトウェアを販売する仲間というのは、つながりが強い。ソフトウェアというのは、ある種、宗教的なところがあり、そのソフトウェアに心底惚れていないと売れるものではない。またソフトウェアをマスターすることもできない。僕の会...
評価をする
- 2015/06/27
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この話も,僕が社内の講演会で社外ゲストのかたから聞いた話しだ。これはかなりの場合に、当てはまるので、僕は、いいことを教えてもらったと思っている。なにかを評価するときの話しだ。人は一般に、自分の知らないものに出会ったときに、それをどう考えるか。2つのパターンに分かれるという。ひとつは、自分の知らないものについては、それを過大評価するというものだ。実際以上にすごいものだと考えるのだ。もうひとつは、その...
身銭を切る
- 2015/06/26
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人の話を聞くと、それなりにいいことを言っていることが多い。ちょうど転職した後、僕の仕事の環境は大いに変わり、終日机に向かっての設計業務から、オフィスの外に行く機会もドンドン増えていった。そのなかで、いろんな人の話を聞く機会が増えた。そういうときに、どうせ意味のない話しを聞かされていると思うのか、どうせ聞くならば、なにか一言でも、いい言葉を聞いて帰ろうとするのかでは、その違いは大きい。聞いていても気...
昔の携帯電話
- 2015/06/25
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初めて目にした携帯電話。あれは、IT系の会社に転職したころだ。30年くらい前ということになる。東京からの出張の帰り。そのときは、珍しく午後の明るい時間に大阪空港に着いた。当時は、東京出張でも新幹線ではなく飛行機を使うことが多かった。大阪空港からは最寄り駅までバスに乗る。阪急蛍池駅行きだ。まだモノレールはなかった。昼間のバスはすいている。空いた席に座る。座った席から一番後ろの席を見ると、長い席の真ん中に...
My Favorite Songs
- 2015/06/24
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好きな歌、My Favorite Songs.はいくつもある。その日によって、口ずさむ歌は、いつも同じではない。朝、家を出たときに自然と出てくる歌。歩いているときに出てくる歌。天気が良くて、気分がいいときは、ブログにもかいた"今日はとてもいい日みたい”だ。歌いたい歌というのが好きな歌でもある。以前は絶対に歌えないと思っていた歌が、何回も聞いて、トライしていくうちに、ある程度格好がついてくることがある。それは洋楽の場...
米倉斉加年さんのこと
- 2015/06/23
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突然、米倉斉加年さんのことが頭のなかに浮かんできた。何の脈絡もなく、出てきた。俳優の場合は、僕が見た映画とかテレビのシーンのなかでの、その俳優さんがでてくるのだ。米倉斉加年さんの場合は、映画“男はつらいよ”のなかの一シーンだ。米倉斉加年さんは、きっと山田洋次監督に気に入られたのだろう。寅さんの恋敵であったり、主要な役で何度か出ている。それ以外にも映画のなかでの一場面だけの登場もある。かえって、そのよ...
君の駅はどこだっけ
- 2015/06/22
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大阪の一番古い地下鉄の路線が御堂筋線だ。僕が勤めていたIT関連会社は、本町駅にあった。会社の連中と飲み会があると、帰りは、同じ方向に帰る同僚たちと御堂筋線に乗ることが多い。いつも一緒になる新人の女の子がいた。オフィスは一緒だけど、世代がかなり違う。地下鉄の中での短い時間のなかでの会話となると限られてくる。「君はどこまで帰るのかな」と無難な会話が定番となる。僕は本町から2駅の梅田で降りるので、それほど...
明日に向かって撃て
- 2015/06/21
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僕には好きな映画がいくつかある。以前書いたように、“寅さん”は間違いなく、そのひとつだ。それ以外にあげると、やはり一番にでてくるのが“明日に向かって撃て”だ。これはPaul NewmanとRobert Redford、それにKatharine Rossが出ている映画。実話に基づく西部劇である。鉄道や銀行を襲う強盗の二人組、Butch Cassidy と the Sundance Kidの物語だ。頭の切れるButch CassidyをPaul Newmanが、早撃ち名人のthe Sundance Kid ...