ぶろぐのあたま

家で飼っている犬はどのくらいの知能を持っているのだろうか。
4歳児程度の理解度は持っているという話を聞いたこともある。

小さい頃からの躾にもよるのだろうが、最近このような話を聞いた。

10歳を越えた老犬を飼っている人がいた。
その方もある程度のお年で、最近娘さんが出産のために実家に帰ってきたのである。
無事出産した後のこと、赤ん坊を抱いている奥さんを見ると、猛烈に嫉妬する素振りを見せるという。
これは確かに子供と同じである。

いままで自分のことを一番に構ってくれた奥さんが、新しく出現した赤ん坊の世話のために、自分の相手をする時間が非常に少なくなったのである。

奥さんの気を引くために、いろいろないたずらをするようになった。
最近したいたずらでは、どこまで賢いのか、あるいは単に偶然だったのか、分からないような事件があった。

タンスの上においてあった、お札が3枚。
それを軽くジャンプして、口に入れたのである。
1万円札と5千円札と千円札である。

千円札はすっかりくちゃくちゃになって、一部は飲み込んでしまって、復元するのが難しくなっていた。
5千円札は、ある程度原型を残しながらも、一部は欠落した状態だった。
千円札よりはましな状態である。
そして１万円札は、端ををすこし噛みちぎっただけで、ほとんど元のままだった。

お札は、ばらばらになっても銀行に持って行けば、換金してくれる。
都市銀行でだめならば、日本銀行に行けば大丈夫な場合が多い。
ただし、どれだけ原型を残しているかにもよる。
２／３以上が残っていれば全額交換してくれる。
それ以下の場合は、残っている部分の比率によって、交換してくれる金額が変わる。

この方の場合は、そこまで飼犬が考えたかどうかは不明だが、全部交換してくれたとのこと。
高いお札には、手をあまりつけなかったというのは、そこまで認識できたのだろうか。
謎である。