禁煙(1)
- 2015/04/16
- 00:00
禁煙はいつでもできると思っていた。
たばこを吸い始めたのは、大学に入学してからである。
未成年のときなので、厳密には法律違反である。
高校時代は、まわりには真面目な学生が多かったので、まさか高校生で吸っている同窓生はいないと思っていたが、大学に入ってから、聞いてみると、結構高校生で吸っている奴がいた。
結構みんな知らないところで、やってはいけないことをやっていたのだ。
僕の大学のころは、フィルターのない、両切りのたばこがいくつかあった。
なかでもPeaceは強力だった。
Peaceの缶入りというのがあった。50本入りだけど、缶の封を切るときのあの感触、あの音、中からでてくる香り。
手と耳と鼻、目、それこそ五感を使って、Peaceに酔っていたような感じだ。
安いたばこでは、いこい、とか新生というのが、やはり両切りたばこであった。
僕はもともと喉が強い方ではないので、めったに両切りたばこは吸っていなかった。
たまにしか、缶入りPeaceは買わない。
学生には贅沢品でもある。
ただ20歳の頃は、多少の無茶なことをやっても、体力が違う。
当時は、体も鍛えていたので、体力勝負には自信があった。
ところが、吸い始めてから1年位した頃、そのときは一人でアパートに住んでいたのだが、風邪を引いてしまった。
なかなか治らない。
当然たばこは喉に悪いので、やめることにした。
健康に悪いことを知った上で吸っていたのだから、ちょうどよいタイミングだったのだ。
たばこをやめたせいだけではないだろうが、ようやく1週間くらいで元の体に戻った。
たばこは、せっかくやめたので、そのままやめることにした。
ところがである。
たばこをやめるほうが金がかかるのだ。
たばこをやめるとお腹がすく。お腹がすくと食べる量が増える。
食事代が増えるのである。
食事代のほうがたばこ代よりも高くなっている。
一人住まいの学生としては、出費がかさむほうがまずいのである。
ということで、再びたばこを吸い始めた。
いつでも、禁煙はできるということを確信しながら、喫煙を再開したのである。
これが僕の1回目の禁煙である。
最終的に僕が完全に禁煙をするのは3回目の禁煙まで待たないといけない。
1回目の禁煙から15年以上かかっている。

たばこを吸い始めたのは、大学に入学してからである。
未成年のときなので、厳密には法律違反である。
高校時代は、まわりには真面目な学生が多かったので、まさか高校生で吸っている同窓生はいないと思っていたが、大学に入ってから、聞いてみると、結構高校生で吸っている奴がいた。
結構みんな知らないところで、やってはいけないことをやっていたのだ。
僕の大学のころは、フィルターのない、両切りのたばこがいくつかあった。
なかでもPeaceは強力だった。
Peaceの缶入りというのがあった。50本入りだけど、缶の封を切るときのあの感触、あの音、中からでてくる香り。
手と耳と鼻、目、それこそ五感を使って、Peaceに酔っていたような感じだ。
安いたばこでは、いこい、とか新生というのが、やはり両切りたばこであった。
僕はもともと喉が強い方ではないので、めったに両切りたばこは吸っていなかった。
たまにしか、缶入りPeaceは買わない。
学生には贅沢品でもある。
ただ20歳の頃は、多少の無茶なことをやっても、体力が違う。
当時は、体も鍛えていたので、体力勝負には自信があった。
ところが、吸い始めてから1年位した頃、そのときは一人でアパートに住んでいたのだが、風邪を引いてしまった。
なかなか治らない。
当然たばこは喉に悪いので、やめることにした。
健康に悪いことを知った上で吸っていたのだから、ちょうどよいタイミングだったのだ。
たばこをやめたせいだけではないだろうが、ようやく1週間くらいで元の体に戻った。
たばこは、せっかくやめたので、そのままやめることにした。
ところがである。
たばこをやめるほうが金がかかるのだ。
たばこをやめるとお腹がすく。お腹がすくと食べる量が増える。
食事代が増えるのである。
食事代のほうがたばこ代よりも高くなっている。
一人住まいの学生としては、出費がかさむほうがまずいのである。
ということで、再びたばこを吸い始めた。
いつでも、禁煙はできるということを確信しながら、喫煙を再開したのである。
これが僕の1回目の禁煙である。
最終的に僕が完全に禁煙をするのは3回目の禁煙まで待たないといけない。
1回目の禁煙から15年以上かかっている。
