空港での出来事
- 2015/05/06
- 00:00
海外出張中の失敗談は、まだある。
それはIT系の会社に転籍した後のことだ。
海外出張も何回か経験し、出張の手続きとかにも慣れて、自分で予定を立てて行くことが多かった。
ツアーでの団体行動ではなく、一人での出張である。
不安な部分もあるが、現地では、日本人と行動することが多いので、あまり心配することもない。
海外出張に初めて行ったころは、ホテルも旅行社が手配した、いわゆるダウンタウンのホテルである。名前も知れたホテルだ。
会社規程に収まる宿泊費であれば、問題はない。
レンタカーも日本から予約をいれて、現地の空港で借りて、帰る時に空港で返却というやりかたである。
一度、大学の先生と一緒に出張したことがあった。
そのときは、先生に誘われて学会へ出席したのであるが、ホテルは先生にあわせた方がいいと思い、どこのホテルか聞くと、それはダウンタウンのホテルではない。
先生の場合は、企業からの業務出張とは違い、出張費も自分の研究室の運営費を使うので、できるだけ安いホテルというのが大優先である。
それはダウンタウンのホテルではなく、郊外にあることが多いのだが、連泊すると割安になるというホテルだ。
ホテルの中は広く、ベッドルームが2つあったり、台所があって、自分で料理もできるようになっている。もちろん冷蔵庫もある。
一度、こういうタイプのホテルが気に入ると、その次からも、場所が不便ということでもなければ、そういうホテルを借りるようになった。
そのときも、アメリカの中西部に行くことになったのだが、たまたま大学の先生と一緒だったので、同じタイプのホテルを予約した。
そこには日本から直行便がなく、関西空港から出発して、ロサンゼルスで飛行機を乗り換える必要があった。
国際線から国内線への乗り継ぎということになる。
日本を夕方に飛び立つと、ロサンゼルスには、午後に到着することになる。
乗換えには4時間程度の待ち時間があった。
広い空港の中を、手荷物を持って、乗換のゲートまで移動しておくことにした。
日本を夕方に出発すると、すぐに夜になる。
本来日本にいる場合は、就寝時間なのだが、なかなか飛行機のなかでは睡眠が取りにくい。
すこしうとうとしても、2時間くらいで目が覚めてしまう。
無理に寝ることはせずに、起きて音楽を聴いたり、映画を見たりしてしまう。
そのときも、ロサンゼルスに到着したときは、寝不足状態で、空港内を移動していた。
乗換便が出るゲートに到着すると、まだ時間が十分ある。
ゲートの前で休息を取ることにする。
睡魔が自然と襲ってくる。うとうとしては、目を覚ます。
それが1時間おきにまわってくる。
ちょうど1時間くらい眠っては、目が覚めるというサイクルである。
それを繰り返す。
後1時間半だ。
またうとうとする。
目が覚める。
回りが妙に静かである。
乗客らしき人の姿がない。
時計を見る。
なんと搭乗予定の飛行機の出発時間を30分ほど過ぎているではないか。
いや、きっと飛行機が遅れているに違いない。
あわてて、ゲートに残っている航空会社の地上係員に尋ねる。
すぐに返事がある。
その便はもう出発しました。
あっさりとした事務的な回答だ。
えっ、何だって。
ということは見事に寝過ごしたのである。
一人旅のまずいところだ。
自分で注意しなければ、誰も気にしてくれない。
今回の航空券は、変更不可の一番安い航空券であることが、頭をよぎる。
便を変更するのだから、別に金が必要に違いない。
次の便は、いつかと聞くと、明日の朝だという。
この搭乗券を変更できるかと聞くと、すでに予約していた便は飛び立った後なのだが、あっさりと変更してくれた。
随分親切だ。
こういうときの親切な対応は、いつも以上に有り難く思う。
変更可能という規則なのかもしれないが、きっと日本だと変更不可の航空券なので、費用をゼロから要求されるのだろう。
すくなくとも新幹線だったら、出発した後の変更はできない。
それはともかく、これからどうするかを考えないといけない。
もともと今夜のホテルはここではない。
もう1回飛行機で飛んだ後の現地でのホテルだ。
そのホテルの今夜の宿泊をキャンセルして、宿泊予定を1泊減らさないといけない。
明日以降の予約は入れてあるので、今夜の分のみのキャンセルとなる。
それと明日の朝まで、空港にいるわけにはいかないので、ロサンゼルスのホテルをいまから予約しないといけない。
体は疲れている。
しかも汗を書いて、いますぐにでも風呂に入りたい程、気持ちが悪い。
さぁ、どうしよう。

それはIT系の会社に転籍した後のことだ。
海外出張も何回か経験し、出張の手続きとかにも慣れて、自分で予定を立てて行くことが多かった。
ツアーでの団体行動ではなく、一人での出張である。
不安な部分もあるが、現地では、日本人と行動することが多いので、あまり心配することもない。
海外出張に初めて行ったころは、ホテルも旅行社が手配した、いわゆるダウンタウンのホテルである。名前も知れたホテルだ。
会社規程に収まる宿泊費であれば、問題はない。
レンタカーも日本から予約をいれて、現地の空港で借りて、帰る時に空港で返却というやりかたである。
一度、大学の先生と一緒に出張したことがあった。
そのときは、先生に誘われて学会へ出席したのであるが、ホテルは先生にあわせた方がいいと思い、どこのホテルか聞くと、それはダウンタウンのホテルではない。
先生の場合は、企業からの業務出張とは違い、出張費も自分の研究室の運営費を使うので、できるだけ安いホテルというのが大優先である。
それはダウンタウンのホテルではなく、郊外にあることが多いのだが、連泊すると割安になるというホテルだ。
ホテルの中は広く、ベッドルームが2つあったり、台所があって、自分で料理もできるようになっている。もちろん冷蔵庫もある。
一度、こういうタイプのホテルが気に入ると、その次からも、場所が不便ということでもなければ、そういうホテルを借りるようになった。
そのときも、アメリカの中西部に行くことになったのだが、たまたま大学の先生と一緒だったので、同じタイプのホテルを予約した。
そこには日本から直行便がなく、関西空港から出発して、ロサンゼルスで飛行機を乗り換える必要があった。
国際線から国内線への乗り継ぎということになる。
日本を夕方に飛び立つと、ロサンゼルスには、午後に到着することになる。
乗換えには4時間程度の待ち時間があった。
広い空港の中を、手荷物を持って、乗換のゲートまで移動しておくことにした。
日本を夕方に出発すると、すぐに夜になる。
本来日本にいる場合は、就寝時間なのだが、なかなか飛行機のなかでは睡眠が取りにくい。
すこしうとうとしても、2時間くらいで目が覚めてしまう。
無理に寝ることはせずに、起きて音楽を聴いたり、映画を見たりしてしまう。
そのときも、ロサンゼルスに到着したときは、寝不足状態で、空港内を移動していた。
乗換便が出るゲートに到着すると、まだ時間が十分ある。
ゲートの前で休息を取ることにする。
睡魔が自然と襲ってくる。うとうとしては、目を覚ます。
それが1時間おきにまわってくる。
ちょうど1時間くらい眠っては、目が覚めるというサイクルである。
それを繰り返す。
後1時間半だ。
またうとうとする。
目が覚める。
回りが妙に静かである。
乗客らしき人の姿がない。
時計を見る。
なんと搭乗予定の飛行機の出発時間を30分ほど過ぎているではないか。
いや、きっと飛行機が遅れているに違いない。
あわてて、ゲートに残っている航空会社の地上係員に尋ねる。
すぐに返事がある。
その便はもう出発しました。
あっさりとした事務的な回答だ。
えっ、何だって。
ということは見事に寝過ごしたのである。
一人旅のまずいところだ。
自分で注意しなければ、誰も気にしてくれない。
今回の航空券は、変更不可の一番安い航空券であることが、頭をよぎる。
便を変更するのだから、別に金が必要に違いない。
次の便は、いつかと聞くと、明日の朝だという。
この搭乗券を変更できるかと聞くと、すでに予約していた便は飛び立った後なのだが、あっさりと変更してくれた。
随分親切だ。
こういうときの親切な対応は、いつも以上に有り難く思う。
変更可能という規則なのかもしれないが、きっと日本だと変更不可の航空券なので、費用をゼロから要求されるのだろう。
すくなくとも新幹線だったら、出発した後の変更はできない。
それはともかく、これからどうするかを考えないといけない。
もともと今夜のホテルはここではない。
もう1回飛行機で飛んだ後の現地でのホテルだ。
そのホテルの今夜の宿泊をキャンセルして、宿泊予定を1泊減らさないといけない。
明日以降の予約は入れてあるので、今夜の分のみのキャンセルとなる。
それと明日の朝まで、空港にいるわけにはいかないので、ロサンゼルスのホテルをいまから予約しないといけない。
体は疲れている。
しかも汗を書いて、いますぐにでも風呂に入りたい程、気持ちが悪い。
さぁ、どうしよう。
