福島入り(2)
- 2015/05/18
- 00:00
福島空港からバスに乗って、いわきに向かっているつもりだった。
あまりよく知らない空港に着いたときは、まずインフォメーションに行って、時間を聞いたり、どの交通機関に乗ればいいかを確認するのだけど、福島空港のインフォメーションには人がいない。
おそらく18時を回っていたので、担当者は帰っていたのだろう。
これが、これから始まる遠回りの原因のひとつだった。
郡山・いわき バス 18:55と書いてある。
これを見て、いわきには郡山経由で行くのだと思った。
これが一つ目の間違った思い込みである。
バスには出発5分前に乗り込む。
運賃は1100円とある。
後で考えれば、これは安すぎる運賃だ。
いわきまでが2100円。郡山経由でいわきに行くとしても、1100円である訳がない。
よく考えず、しかも乗るときに運転手に確認もせずに乗り込んだのだ。
まさか同じ時刻に2台のバスが出発するとは、あり得ないという思い込み。
これが二つ目の間違った思い込みだ。
バスは、時間通りに出発。
運転手は、確かに郡山行きとアナウンスしていた。
その時点でも、郡山経由でいわきにいくものと思い込んでいる。
ただ、そのときに気がついても、とき既に遅しだったのである。
19時半くらいに郡山駅にバスは到着。
乗客は8名くらいで、当然全員バスを降りる。
僕は運転手に聞く。
このバスは、いわきには行かないのですか、と。
運転手は,えらく焦って、郡山行きと言いましたよね。
とまずは自分に非がないことを言おうとする。
僕にとっては、それはどうでもいいことで、これからどうするかである。
その後の運転手の対応は、手際よかった。
若い運転手は、すぐにバスを降りて、郡山駅のバスの切符売り場に走って行く。
乗り継ぎを聞きに行ってくれたのだ。
僕も後をついていく。
このバス代は払いますよ、と言うと、いえ、それはいいですからと、自分の判断で無料にしてくれた。
親切だ。
郡山駅からいわき行きのバスは、19時55分発。
バス代は1600円。
これはなぜか福島空港からいわきへいくよりも安い。
空港、郡山、いわき3つの頂点を持つ三角形を考えると、空港―いわき間が一番長く、
空港―郡山間が一番短いということなのだろう。
いわき行きに目処がついたら、急にお腹がすいてくる。
バス停近くのロッテリアに行って、バーガーとコーヒーのセットを買う。
バス停に戻ると、すでに10人くらいの人が並んでいる。
どうやら、通勤客や通学客のようだ。
僕のような遠距離からの旅行者はいない。
高速バスだと思っていたけど、乗客の層からいうと、これは路線バスだ。
路線バスの中でバーガーを食べるのは、気が引ける。
バスが来るまでに、買ったものを口にほうりこむ。
バスが入ってくるときには、コーヒー以外は、すべて完食。
昔の早食いに戻ってしまっている。
これも芸のうちか。
お腹が収まり、少し落ち着く。
安心してバスに乗り込む。
一番前の席に座る。
そのほうが、前方が見えて、何となく安心である。
バスは市内を走った後、高速に入る。
郡山は、東北新幹線が止まる駅で、比較的大きな街だ。
しかしながら、高速に入る前あたりから、まわりは真っ暗。
真っくら くらのくら、、、、と中原中也の詩の一節がなぜか、頭の中をよぎる。
高速を走っていても、真っ暗。
バスのライトしか道を照らすものがない。
高速バスは、他の乗用車がどんどん追い抜いていくことが多い。
でもここでは、追い抜く車は、1時間以上乗っていて、数台だけ。
21時を回って、ようやくいわき市に入る。
確か、いわき市は日本で一番面積の広い市だったように記憶している。
いまでは、10位以下になっているそうだが、広いことには変わりがない。
バス停の名前に、いわきという名前が付き始める。
でも、まだまだ外は暗い。
明かりがない。
しばらく走って、ようやく、道の周りにいろいろなお店が出てくる。
段々明るくなってくる。
遠くにホテルのネオンが見える。
いわき駅に近づいてきたのだ。
ネオンが増えてくる。
以前行った室蘭を思い出すが、随分室蘭とは違う。
やはり、僕はこういう明るいところでないと落ち着かない。
バスは予定より10分くらい早く、21時20分に駅前に到着。
明日の会場も駅前に確認。
今日のホテルは、ここから徒歩数分。
大阪空港を出たのが、17時半。それから4時間かかってようやく到着だ。
でも実際は、もっと長い時間移動していたような気がした。
明日は、気合いをいれて、やりきろう。
いわき市内:

いわき駅前:


あまりよく知らない空港に着いたときは、まずインフォメーションに行って、時間を聞いたり、どの交通機関に乗ればいいかを確認するのだけど、福島空港のインフォメーションには人がいない。
おそらく18時を回っていたので、担当者は帰っていたのだろう。
これが、これから始まる遠回りの原因のひとつだった。
郡山・いわき バス 18:55と書いてある。
これを見て、いわきには郡山経由で行くのだと思った。
これが一つ目の間違った思い込みである。
バスには出発5分前に乗り込む。
運賃は1100円とある。
後で考えれば、これは安すぎる運賃だ。
いわきまでが2100円。郡山経由でいわきに行くとしても、1100円である訳がない。
よく考えず、しかも乗るときに運転手に確認もせずに乗り込んだのだ。
まさか同じ時刻に2台のバスが出発するとは、あり得ないという思い込み。
これが二つ目の間違った思い込みだ。
バスは、時間通りに出発。
運転手は、確かに郡山行きとアナウンスしていた。
その時点でも、郡山経由でいわきにいくものと思い込んでいる。
ただ、そのときに気がついても、とき既に遅しだったのである。
19時半くらいに郡山駅にバスは到着。
乗客は8名くらいで、当然全員バスを降りる。
僕は運転手に聞く。
このバスは、いわきには行かないのですか、と。
運転手は,えらく焦って、郡山行きと言いましたよね。
とまずは自分に非がないことを言おうとする。
僕にとっては、それはどうでもいいことで、これからどうするかである。
その後の運転手の対応は、手際よかった。
若い運転手は、すぐにバスを降りて、郡山駅のバスの切符売り場に走って行く。
乗り継ぎを聞きに行ってくれたのだ。
僕も後をついていく。
このバス代は払いますよ、と言うと、いえ、それはいいですからと、自分の判断で無料にしてくれた。
親切だ。
郡山駅からいわき行きのバスは、19時55分発。
バス代は1600円。
これはなぜか福島空港からいわきへいくよりも安い。
空港、郡山、いわき3つの頂点を持つ三角形を考えると、空港―いわき間が一番長く、
空港―郡山間が一番短いということなのだろう。
いわき行きに目処がついたら、急にお腹がすいてくる。
バス停近くのロッテリアに行って、バーガーとコーヒーのセットを買う。
バス停に戻ると、すでに10人くらいの人が並んでいる。
どうやら、通勤客や通学客のようだ。
僕のような遠距離からの旅行者はいない。
高速バスだと思っていたけど、乗客の層からいうと、これは路線バスだ。
路線バスの中でバーガーを食べるのは、気が引ける。
バスが来るまでに、買ったものを口にほうりこむ。
バスが入ってくるときには、コーヒー以外は、すべて完食。
昔の早食いに戻ってしまっている。
これも芸のうちか。
お腹が収まり、少し落ち着く。
安心してバスに乗り込む。
一番前の席に座る。
そのほうが、前方が見えて、何となく安心である。
バスは市内を走った後、高速に入る。
郡山は、東北新幹線が止まる駅で、比較的大きな街だ。
しかしながら、高速に入る前あたりから、まわりは真っ暗。
真っくら くらのくら、、、、と中原中也の詩の一節がなぜか、頭の中をよぎる。
高速を走っていても、真っ暗。
バスのライトしか道を照らすものがない。
高速バスは、他の乗用車がどんどん追い抜いていくことが多い。
でもここでは、追い抜く車は、1時間以上乗っていて、数台だけ。
21時を回って、ようやくいわき市に入る。
確か、いわき市は日本で一番面積の広い市だったように記憶している。
いまでは、10位以下になっているそうだが、広いことには変わりがない。
バス停の名前に、いわきという名前が付き始める。
でも、まだまだ外は暗い。
明かりがない。
しばらく走って、ようやく、道の周りにいろいろなお店が出てくる。
段々明るくなってくる。
遠くにホテルのネオンが見える。
いわき駅に近づいてきたのだ。
ネオンが増えてくる。
以前行った室蘭を思い出すが、随分室蘭とは違う。
やはり、僕はこういう明るいところでないと落ち着かない。
バスは予定より10分くらい早く、21時20分に駅前に到着。
明日の会場も駅前に確認。
今日のホテルは、ここから徒歩数分。
大阪空港を出たのが、17時半。それから4時間かかってようやく到着だ。
でも実際は、もっと長い時間移動していたような気がした。
明日は、気合いをいれて、やりきろう。
いわき市内:

いわき駅前:

