エレン・バーキンとアル・パチーノ
- 2015/05/23
- 00:00
エレン・バーキンを知ったのは、「Sea of Love」という映画を見てからである。
この映画は、エレン・バーキンを見ようと思って、見たわけではない。
主演がアル・パチーノなので、見た。
ゴッドファーザーを始め、多くの映画で渋い演技をみせているアル・パチーノだ。
「Sea of Love」では、アル・パチーノは、刑事役である。
殺人事件が連続して起こる。
殺されたのは、いずれも男性で、殺される前に、どの事件でも女性に会っている。
それも、雑誌の恋人紹介欄で知り合っている。
刑事のアル・パチーノは、おとり捜査をする。
恋人紹介欄に投稿し、女性と次々に会う。
女性の指紋を採っては、殺人現場に残っていた指紋と照合する。
なかなか指紋が一致しない。
そしてエレン・バーキンに巡り会う。
自分が恋人を求めている男性として、エレン・バーキンに会うのだ。
彼女は、指紋を採らせない。
凄腕の刑事が、おとり捜査の中で、次第にエレン・バーキンと深い仲になってゆき、刑事として会っているのか、恋人として会っているのか、分からなくなる。
エレン・バーキンへの思いが強くなる。
エレン・バーキンは、典型的な美人というタイプではない。
色っぽいのである。
懐の深さがある。
男を包み込むようなところがある。
コンビニでのシーン。
アル・パチーノが店の中にいる。
エレン・バーキンが黒いコートを着て,店の中に入っていく。
二人はすでに深い関係である。
エレン・バーキンのコートの中に、アル・パチーノの手が入っていく。
コートの裾のほうから、エレン・バーキンの脚が次第に露わになってくる。
すべてが見えるわけではない。
エレン・バーキンはコート1枚だけを素肌に羽織っているように見える。
襟元が妙に不自然である。
肌の露出度でいうと、たいしたことではない。
でも、悩ましい。
これはなんだろう。
WEBで調べると、エレン・バーキンは、それほど多くの出演作があるわけではない。
僕が見たのは、この「Sea of Love」と「Ocean's 13」だけだ。
アル・パチーノは、多くの作品に出ている。
僕もいくつかの作品を見た。
中でも一番、印象深かったのは、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」である。
この中で、アル・パチーノは、盲目の退役軍人である。
目が見えない役柄でありながら、アル・パチーノの目は、しっかりと開かれている。
いつもしっかりと両目を開いて、焦点をあわせることなく、相手を見る。
映画の中では、アル・パチーノは、高校生をバイトで雇い、彼とニューヨークに行く。
ニューヨークで、退役軍人は、拳銃自殺を計画していた。
それをエスコートしているバイトの学生が止める。
ニューヨークで過ごした数日間のあいだに、お互いにこころが通じるところができてくる。
旅行から高校へ戻った彼は、窮地に立たさせる。
公開懲戒委員会が彼を待っていたのだ。
それは旅行の前から分かっていたのだが、いよいよ最後の場面で、アル・パチーノが登場し、彼を救う。
アル・パチーノの演説が彼を救うのだ。
盲目の退役軍人のこころの葛藤、悩み、迷いというものを、アル・パチーノが演じている。
「Sea of Love」とは全く異なる役柄だ。
最後のシーンは、思わず熱くなる。
アル・パチーノは、この映画でアカデミー主演男優賞を取っている。
僕がこの映画をはじめて見たのは、ちょうどアメリカに出張するときの飛行機のなかだった。
日本語訳ではなく、英語のまま聞いていたので、画面を見て、ストーリーを理解しようとしていた。
大体のところしか、理解できていなかったのだが、なぜが胸に響くものがあった。
日本語訳は、ないものと思っていたが、映画の終わるころになって、日本語訳があることに気がついた。
イヤホンの番号を切り替えれば、日本語訳が聞こえてきたのだ。
初めから日本語訳で聞いていれば、僕の印象は変わったかもしれない。
エレン・バーキンとアル・パチーノ。
男優と女優。
僕にとって、不思議な二人である。
二人は、「Sea of Love」から18年後、「Ocean's 13」で共演することになる。
ニューヨークの夜景。

この映画は、エレン・バーキンを見ようと思って、見たわけではない。
主演がアル・パチーノなので、見た。
ゴッドファーザーを始め、多くの映画で渋い演技をみせているアル・パチーノだ。
「Sea of Love」では、アル・パチーノは、刑事役である。
殺人事件が連続して起こる。
殺されたのは、いずれも男性で、殺される前に、どの事件でも女性に会っている。
それも、雑誌の恋人紹介欄で知り合っている。
刑事のアル・パチーノは、おとり捜査をする。
恋人紹介欄に投稿し、女性と次々に会う。
女性の指紋を採っては、殺人現場に残っていた指紋と照合する。
なかなか指紋が一致しない。
そしてエレン・バーキンに巡り会う。
自分が恋人を求めている男性として、エレン・バーキンに会うのだ。
彼女は、指紋を採らせない。
凄腕の刑事が、おとり捜査の中で、次第にエレン・バーキンと深い仲になってゆき、刑事として会っているのか、恋人として会っているのか、分からなくなる。
エレン・バーキンへの思いが強くなる。
エレン・バーキンは、典型的な美人というタイプではない。
色っぽいのである。
懐の深さがある。
男を包み込むようなところがある。
コンビニでのシーン。
アル・パチーノが店の中にいる。
エレン・バーキンが黒いコートを着て,店の中に入っていく。
二人はすでに深い関係である。
エレン・バーキンのコートの中に、アル・パチーノの手が入っていく。
コートの裾のほうから、エレン・バーキンの脚が次第に露わになってくる。
すべてが見えるわけではない。
エレン・バーキンはコート1枚だけを素肌に羽織っているように見える。
襟元が妙に不自然である。
肌の露出度でいうと、たいしたことではない。
でも、悩ましい。
これはなんだろう。
WEBで調べると、エレン・バーキンは、それほど多くの出演作があるわけではない。
僕が見たのは、この「Sea of Love」と「Ocean's 13」だけだ。
アル・パチーノは、多くの作品に出ている。
僕もいくつかの作品を見た。
中でも一番、印象深かったのは、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」である。
この中で、アル・パチーノは、盲目の退役軍人である。
目が見えない役柄でありながら、アル・パチーノの目は、しっかりと開かれている。
いつもしっかりと両目を開いて、焦点をあわせることなく、相手を見る。
映画の中では、アル・パチーノは、高校生をバイトで雇い、彼とニューヨークに行く。
ニューヨークで、退役軍人は、拳銃自殺を計画していた。
それをエスコートしているバイトの学生が止める。
ニューヨークで過ごした数日間のあいだに、お互いにこころが通じるところができてくる。
旅行から高校へ戻った彼は、窮地に立たさせる。
公開懲戒委員会が彼を待っていたのだ。
それは旅行の前から分かっていたのだが、いよいよ最後の場面で、アル・パチーノが登場し、彼を救う。
アル・パチーノの演説が彼を救うのだ。
盲目の退役軍人のこころの葛藤、悩み、迷いというものを、アル・パチーノが演じている。
「Sea of Love」とは全く異なる役柄だ。
最後のシーンは、思わず熱くなる。
アル・パチーノは、この映画でアカデミー主演男優賞を取っている。
僕がこの映画をはじめて見たのは、ちょうどアメリカに出張するときの飛行機のなかだった。
日本語訳ではなく、英語のまま聞いていたので、画面を見て、ストーリーを理解しようとしていた。
大体のところしか、理解できていなかったのだが、なぜが胸に響くものがあった。
日本語訳は、ないものと思っていたが、映画の終わるころになって、日本語訳があることに気がついた。
イヤホンの番号を切り替えれば、日本語訳が聞こえてきたのだ。
初めから日本語訳で聞いていれば、僕の印象は変わったかもしれない。
エレン・バーキンとアル・パチーノ。
男優と女優。
僕にとって、不思議な二人である。
二人は、「Sea of Love」から18年後、「Ocean's 13」で共演することになる。
ニューヨークの夜景。
