君に捧げるラブソング
- 2015/06/07
- 02:36
僕の好きな歌い手のひとりは、岡林信康さんだ。
僕よりは、年上だけど、学生時代に、すぐ近くにいた人だった。
僕の学生時代は、仲間が集まって、ギターを弾いては、フォークソングを歌うということが、ごく普通のことだった。
そのときに登場するのが岡林信康さんだ。
岡林信康さんの歌は、Bob Dylanと通じるところが多い。
“友よ”は、“Blowing in the wind (風に吹かれて)”だ。
“それで自由になったのかい”や“今日をこえて”は、“Like a Rolling Stone”
と“Positively 4th Street” を聴いて作ったと、岡林さんは言っているくらいだ。
日比谷の野外音楽堂にも、岡林さんを聞きに行った。
ステージのすぐそばまで行って、声をかけたりしていた。
それは僕自身の学生時代そのものであり、暗くて陰鬱とした生活を反映していた。
多くの学生が、いわゆる挫折を感じていた時代であり、それはまるで流行病(はやりやまい)のような、心の中の精神的な疾患だったのかもしれない。
当時LP盤と言われたレコードも、買っていった。
“私を断罪せよ“から”見る前に跳べ“、”俺らいちぬけた“、そして”金色のライオン“まで。
それで僕の岡林さんは止まっている。
実際は、その後のほうが時間も長いし、岡林さんの歌も変わっていく。
そこまでの一番好きな歌は、考えたこともなかったが、今では一番好きな歌は、これらのLP盤の後に出てきた歌だ。
最近、と言っても7~8年前だろうか。
曲の名前を聞いたことはあるけど、ちゃんと聴くこともなかった歌がある。
それが“君に捧げるラブソング”だ。
この名前を目にしたとき、男女の間のラブソングだと思っていた。
その昔、“僕のベッドにおいでよ”を岡林さんは、歌っていたくらいだから、男女のラブソングも作るだろうと思っていた。
それが、なにかの機会に、それはなにだったか、今は覚えていないのだけど、歌の意味を書いたものを読んだ。
すると、それは男女のラブソングではないのだ。
岡林さんの写真を撮り続けた、同士のような友人へのラブソングなのだ。
その人は、川仁忍さんという写真家だ。
若くして、不治の病に倒れ、病室にいる。
その彼への思いを歌った歌なのだ。
死を前にした友人へのラブソングだ。
その思いは深い。
今では、岡林さんの歌のなかで、僕が一番好きな歌だ。
これを歌うときは、気持ちを込めて歌わないといけない。

僕よりは、年上だけど、学生時代に、すぐ近くにいた人だった。
僕の学生時代は、仲間が集まって、ギターを弾いては、フォークソングを歌うということが、ごく普通のことだった。
そのときに登場するのが岡林信康さんだ。
岡林信康さんの歌は、Bob Dylanと通じるところが多い。
“友よ”は、“Blowing in the wind (風に吹かれて)”だ。
“それで自由になったのかい”や“今日をこえて”は、“Like a Rolling Stone”
と“Positively 4th Street” を聴いて作ったと、岡林さんは言っているくらいだ。
日比谷の野外音楽堂にも、岡林さんを聞きに行った。
ステージのすぐそばまで行って、声をかけたりしていた。
それは僕自身の学生時代そのものであり、暗くて陰鬱とした生活を反映していた。
多くの学生が、いわゆる挫折を感じていた時代であり、それはまるで流行病(はやりやまい)のような、心の中の精神的な疾患だったのかもしれない。
当時LP盤と言われたレコードも、買っていった。
“私を断罪せよ“から”見る前に跳べ“、”俺らいちぬけた“、そして”金色のライオン“まで。
それで僕の岡林さんは止まっている。
実際は、その後のほうが時間も長いし、岡林さんの歌も変わっていく。
そこまでの一番好きな歌は、考えたこともなかったが、今では一番好きな歌は、これらのLP盤の後に出てきた歌だ。
最近、と言っても7~8年前だろうか。
曲の名前を聞いたことはあるけど、ちゃんと聴くこともなかった歌がある。
それが“君に捧げるラブソング”だ。
この名前を目にしたとき、男女の間のラブソングだと思っていた。
その昔、“僕のベッドにおいでよ”を岡林さんは、歌っていたくらいだから、男女のラブソングも作るだろうと思っていた。
それが、なにかの機会に、それはなにだったか、今は覚えていないのだけど、歌の意味を書いたものを読んだ。
すると、それは男女のラブソングではないのだ。
岡林さんの写真を撮り続けた、同士のような友人へのラブソングなのだ。
その人は、川仁忍さんという写真家だ。
若くして、不治の病に倒れ、病室にいる。
その彼への思いを歌った歌なのだ。
死を前にした友人へのラブソングだ。
その思いは深い。
今では、岡林さんの歌のなかで、僕が一番好きな歌だ。
これを歌うときは、気持ちを込めて歌わないといけない。
