広島のラーメン店
- 2015/06/17
- 00:00
ちょうど広島で大学を訪問する日のことだ。
大阪から同僚と二人で出かけていった。
広島市内の地元で一緒に仕事をしているビジネスパートナーさんのオフィスに入った。
お客様の訪問は昼からなので、午前中にオフィスで打ち合わせをして、パートナーさんの会社の人、二人と車で大学へ向かった。
大学の近くで昼飯をとることにしていた。
街中にある大学ではないので、食事をとる場所も限られてくる。
学内に入ってしまって、学生と一緒に学食で食べるか、大学の回りの適当な店で食べるか、という選択になる。
その日は、ラーメンを食べることに、なんとなく話の流れでなってしまった。
郊外のラーメン専門店だ。
駐車場も広く、店の中もゆったりしている。
昼前に入ったので、まだ店もそれほど混んでいない。
広島のビジネスパートナーさんは、営業と技術の二人である。
いずれも中堅のよく仕事ができる人だ。
営業の人のほうがやや年が上で、なかなかいい味をしている、おっちゃんである。
営業:家が近いので、この店には、休みの日でも、良く来ますね。
私: なにがお奨めですか。
営業:ラーメンの種類は、いろいろありますけど、一番の売りは、麺の硬さを選べることですね。
私: なるほど。。。。この“はりがね”とかいう奴ですか。
営業:そうそう。“はりがね”は一番堅い麺です。
技術:それと、ここにあるニンニクを自分でおろして、食べられることも売りですね。
ともう一人のパートナーさんが、ニンニクとおろし金を指さす。
同僚:でも今日はニンニクはまずいでしょうね。
私: そりゃ、そうだね。初めてお会いするのに、いきなり くさぁーでは、吉本のギャグになるからね。
営業:でも、私。 ニンニクは好きでね。休みの日に来たときは、結構おろして入れますね。
同僚:どのくらい、入れるのですか。
営業:そうですね。多いときは、5,6個は擦っていれますよ。
技術:そんなに入れたら、ラーメンの味どころではなく、ニンニクの味が勝ってしまうじゃないですか。やりすぎでしょ。
営業:いや、休みの日は、においを気にしなくていいから、思い切りいれるのがいいんですよ。
技術:それは、ラーメン党とは言えませんよ。ニンニクもほどほどにしないと。
ラーメンか、ニンニクかという議論が始まり、熱を帯びてきた頃に、注文したラーメンがテーブルに運ばれてきた。
ラーメンを食べながら、二人の議論はまだ続いている。
その横で、僕と同僚は、ラーメンを口に運ぶ。
うまい。
店の名前は、僕には、初めて聞く名前だったが、同僚は、食にうるさい方で、こういう店の名前を覚えている。
同じ名前の店が関西にもあるという。
その日のお客様の訪問も無事終わり、それから大分経った日。
僕は、この広島のラーメン店のことを思い出した。
ただ、例によって名前がすぐに出てこない。
あのときの同僚に携帯ですぐに電話して、確かめた。
それからは、不思議なことに、いつでもすっと名前がでてくる。
その店の名前は、「我馬(がば)」という。
WEBで調べると、福岡ラーメンで、本店は広島だということだ。
同僚は、関西にもあると言っていたけど、WEBには出てこない。
今度「我馬」に行ったら、あのとき注文しなかった“はりがね”を頼んでみようか。
この写真は「我馬」ではありません。

大阪から同僚と二人で出かけていった。
広島市内の地元で一緒に仕事をしているビジネスパートナーさんのオフィスに入った。
お客様の訪問は昼からなので、午前中にオフィスで打ち合わせをして、パートナーさんの会社の人、二人と車で大学へ向かった。
大学の近くで昼飯をとることにしていた。
街中にある大学ではないので、食事をとる場所も限られてくる。
学内に入ってしまって、学生と一緒に学食で食べるか、大学の回りの適当な店で食べるか、という選択になる。
その日は、ラーメンを食べることに、なんとなく話の流れでなってしまった。
郊外のラーメン専門店だ。
駐車場も広く、店の中もゆったりしている。
昼前に入ったので、まだ店もそれほど混んでいない。
広島のビジネスパートナーさんは、営業と技術の二人である。
いずれも中堅のよく仕事ができる人だ。
営業の人のほうがやや年が上で、なかなかいい味をしている、おっちゃんである。
営業:家が近いので、この店には、休みの日でも、良く来ますね。
私: なにがお奨めですか。
営業:ラーメンの種類は、いろいろありますけど、一番の売りは、麺の硬さを選べることですね。
私: なるほど。。。。この“はりがね”とかいう奴ですか。
営業:そうそう。“はりがね”は一番堅い麺です。
技術:それと、ここにあるニンニクを自分でおろして、食べられることも売りですね。
ともう一人のパートナーさんが、ニンニクとおろし金を指さす。
同僚:でも今日はニンニクはまずいでしょうね。
私: そりゃ、そうだね。初めてお会いするのに、いきなり くさぁーでは、吉本のギャグになるからね。
営業:でも、私。 ニンニクは好きでね。休みの日に来たときは、結構おろして入れますね。
同僚:どのくらい、入れるのですか。
営業:そうですね。多いときは、5,6個は擦っていれますよ。
技術:そんなに入れたら、ラーメンの味どころではなく、ニンニクの味が勝ってしまうじゃないですか。やりすぎでしょ。
営業:いや、休みの日は、においを気にしなくていいから、思い切りいれるのがいいんですよ。
技術:それは、ラーメン党とは言えませんよ。ニンニクもほどほどにしないと。
ラーメンか、ニンニクかという議論が始まり、熱を帯びてきた頃に、注文したラーメンがテーブルに運ばれてきた。
ラーメンを食べながら、二人の議論はまだ続いている。
その横で、僕と同僚は、ラーメンを口に運ぶ。
うまい。
店の名前は、僕には、初めて聞く名前だったが、同僚は、食にうるさい方で、こういう店の名前を覚えている。
同じ名前の店が関西にもあるという。
その日のお客様の訪問も無事終わり、それから大分経った日。
僕は、この広島のラーメン店のことを思い出した。
ただ、例によって名前がすぐに出てこない。
あのときの同僚に携帯ですぐに電話して、確かめた。
それからは、不思議なことに、いつでもすっと名前がでてくる。
その店の名前は、「我馬(がば)」という。
WEBで調べると、福岡ラーメンで、本店は広島だということだ。
同僚は、関西にもあると言っていたけど、WEBには出てこない。
今度「我馬」に行ったら、あのとき注文しなかった“はりがね”を頼んでみようか。
この写真は「我馬」ではありません。
