あっ、キーが中に(2)
- 2015/06/20
- 00:00
キーロック事件のことは、このブログにも書いた。
そのときは、アメリカでのことだった。
その以前にも2回ほど、同じ事をしている。
いまは、電子キーなので、そのようなことは、僕の場合は、起こらないのだけど、電子キーでもっと悲惨なことを経験した人もいた。
それはもう一度整理してから書いてみる。
すこしややこしそうだし、他人の失敗を書くのも、どうかと思うしね。
古い機械式キーでのロックを初めてやってしまったのは、お客様の工場へ車で行ったときだ。
そこのお客様は、自動車会社だった。
自動車会社の場合、その会社の車でない場合は、遠い駐車場に停めないといけないという決まりがあったりする。
以前、IT関係の会社に勤めているときのことだ。
広島に出張で行った。
広島のオフィスで打ち合わせをして、お客様のオフィスにでかけることになった。
お客様は自動車会社である。
6名のメンバーになったので、タクシー2台に乗ることになった。
オフィスの前の歩道で、流しいているタクシーを待つ。
すぐにタクシーが走ってくる。
若い担当営業が手をあげて、停めるかと思うと、そのままタクシーを止めずに、次のタクシーを待っている。
どうしたのかと聞くと、今走ってきたタクシー会社の車が、これから行くお客様が作った車ではないという。
当時は、お客様の自動車会社はタクシーも製造していたのだ。
ここまでするのかと思った。
タクシーが乗り入れられる場所も、タクシーのメーカーによって、変わる場合もあるという。
自動車会社にすると、そこまで自社の車というものにこだわるのだ。
お客様へのこだわりについては、もっと厳しい話を聞いたこともある。
これもIT関係の会社に勤めていたときのことだ。
四国のお客様への提案書を営業所のチームが作っていた。
お客様は製紙会社だった。
いよいよ提案書ができあがり、印刷することになった。
かなり厚い提案書である。
優に100ページを越えている。
当時はパワーポイントの時代ではない。
DOS文書を使っていた。
こぎれいな絵や図を入れる事も少なく、ひたすら文章で書いていく。
その印刷の段になって、お客様への提出用の紙は、提案をするお客様が製造している紙を買ってきて、その紙に印刷した。
そこまで徹底するという話を聞いて、驚くとともに、ビジネスというのは、そこまでやらないといけないのだと思った。
紙の違いは一般の人には分からないかもしれないが、製紙会社の人にすれば、それで飯を食っているのであり、命とも言うべきものだ。
触れば分かるのだろう。
キーロックの事から、話がそれてしまったが、初めてのキーロックは、自動車会社のお客様に行ったときのことである。
僕の乗っている車は、他社の車だった。
幸い、その自動車会社では、他社の車に対する差別はなく、お客様として訪問した場合は、どこにでも停めることができた。
僕は工場の門を入って、守衛室のすぐ近くの駐車場に、どうもすみません、という気持ちで車を停めた。
お客様との打ち合わせが終わり、自分の車に戻り、それから守衛室で入場証の手続きをしようとしたときだ。
打ち合わせの時に,お客様からサインをもらった入場証を提出するのだ。
自分の車に一旦乗ってから、守衛室に向かったのだが、初めて車で行ったこともあり、手順がおかしかった。
エンジンをかけてから、手続きのことを思い出し、守衛室に向かった。
なにもここでエンジンをかける必要はない。
そのときだ。ドアをロックしてしまったのだ。
キーは車のなか、しかもエンジンをかけている。
最悪の事態である。
でも、こうなったらしようがない。
守衛室で状況を説明して、スペアキーを家まで取りに行くことにした。
家までは、急げば、40分くらいの時間だ。
やはり、他社の車で乗って行っているという、どこか後ろめたさが、僕の心の中にあったのかもしれない。
それからは、そこのお客様には、よほどのことがない限り、電車で行くことにした。

そのときは、アメリカでのことだった。
その以前にも2回ほど、同じ事をしている。
いまは、電子キーなので、そのようなことは、僕の場合は、起こらないのだけど、電子キーでもっと悲惨なことを経験した人もいた。
それはもう一度整理してから書いてみる。
すこしややこしそうだし、他人の失敗を書くのも、どうかと思うしね。
古い機械式キーでのロックを初めてやってしまったのは、お客様の工場へ車で行ったときだ。
そこのお客様は、自動車会社だった。
自動車会社の場合、その会社の車でない場合は、遠い駐車場に停めないといけないという決まりがあったりする。
以前、IT関係の会社に勤めているときのことだ。
広島に出張で行った。
広島のオフィスで打ち合わせをして、お客様のオフィスにでかけることになった。
お客様は自動車会社である。
6名のメンバーになったので、タクシー2台に乗ることになった。
オフィスの前の歩道で、流しいているタクシーを待つ。
すぐにタクシーが走ってくる。
若い担当営業が手をあげて、停めるかと思うと、そのままタクシーを止めずに、次のタクシーを待っている。
どうしたのかと聞くと、今走ってきたタクシー会社の車が、これから行くお客様が作った車ではないという。
当時は、お客様の自動車会社はタクシーも製造していたのだ。
ここまでするのかと思った。
タクシーが乗り入れられる場所も、タクシーのメーカーによって、変わる場合もあるという。
自動車会社にすると、そこまで自社の車というものにこだわるのだ。
お客様へのこだわりについては、もっと厳しい話を聞いたこともある。
これもIT関係の会社に勤めていたときのことだ。
四国のお客様への提案書を営業所のチームが作っていた。
お客様は製紙会社だった。
いよいよ提案書ができあがり、印刷することになった。
かなり厚い提案書である。
優に100ページを越えている。
当時はパワーポイントの時代ではない。
DOS文書を使っていた。
こぎれいな絵や図を入れる事も少なく、ひたすら文章で書いていく。
その印刷の段になって、お客様への提出用の紙は、提案をするお客様が製造している紙を買ってきて、その紙に印刷した。
そこまで徹底するという話を聞いて、驚くとともに、ビジネスというのは、そこまでやらないといけないのだと思った。
紙の違いは一般の人には分からないかもしれないが、製紙会社の人にすれば、それで飯を食っているのであり、命とも言うべきものだ。
触れば分かるのだろう。
キーロックの事から、話がそれてしまったが、初めてのキーロックは、自動車会社のお客様に行ったときのことである。
僕の乗っている車は、他社の車だった。
幸い、その自動車会社では、他社の車に対する差別はなく、お客様として訪問した場合は、どこにでも停めることができた。
僕は工場の門を入って、守衛室のすぐ近くの駐車場に、どうもすみません、という気持ちで車を停めた。
お客様との打ち合わせが終わり、自分の車に戻り、それから守衛室で入場証の手続きをしようとしたときだ。
打ち合わせの時に,お客様からサインをもらった入場証を提出するのだ。
自分の車に一旦乗ってから、守衛室に向かったのだが、初めて車で行ったこともあり、手順がおかしかった。
エンジンをかけてから、手続きのことを思い出し、守衛室に向かった。
なにもここでエンジンをかける必要はない。
そのときだ。ドアをロックしてしまったのだ。
キーは車のなか、しかもエンジンをかけている。
最悪の事態である。
でも、こうなったらしようがない。
守衛室で状況を説明して、スペアキーを家まで取りに行くことにした。
家までは、急げば、40分くらいの時間だ。
やはり、他社の車で乗って行っているという、どこか後ろめたさが、僕の心の中にあったのかもしれない。
それからは、そこのお客様には、よほどのことがない限り、電車で行くことにした。
