ぶろぐのあたま

僕には好きな映画がいくつかある。
以前書いたように、“寅さん”は間違いなく、そのひとつだ。
それ以外にあげると、やはり一番にでてくるのが“明日に向かって撃て”だ。
これはPaul　NewmanとRobert　Redford、それにKatharine　Rossが出ている映画。

実話に基づく西部劇である。
鉄道や銀行を襲う強盗の二人組、Butch　Cassidy と　the Sundance Kidの物語だ。
頭の切れるButch　CassidyをPaul　Newmanが、早撃ち名人のthe Sundance Kid をRobert　Redford がやっている。
この映画がヒットした後、同じ二人で作った映画が、時代も内容も変わっているが“スティング”である。
こちらも僕の好きな映画だ。

“明日に向かって撃て”は、音楽がいい。
Burt　Bachrach　の世界である。
”雨に濡れても“は映画のなかの挿入歌だ。
歌自身もヒットしたが、映画のなかでは、当時新しい発明品であった自転車にPaul　Newmanが乗りながら、牧場を走るシーンで使われている。
Katharine　Rossを乗せて一緒に走るシーン、Paul　Newmanがひとりで自転車を曲芸風に乗るシーン、それを牧場の小屋の中から笑いながら見ている　Katharine Ross, Paul Newman　が牛に追いかけられるシーン、すべてが歌とあっている。

でも僕が一番好きな曲は、映画の初めに流れる曲だ。
古い映写機の映像が映されていて、そのときに流れるメロディ。
8ミリ映写機がまわっている音とともに流れてくるメロディ。
歌はない。
もの悲しい旋律でもある。
短い曲だ。

映画のサウンドトラック盤というLPレコードを買った中には、入っているが、最近のなんでも聞くことができるYou Tubeでは、捜すのが難しい。

映画は、二人がボリビアの警官隊に囲まれて、一斉射撃で殺されるシーンの直前で画面が止まっているところで、終わる。
そして、ここでもBurt　Bachrachの曲が流れる。

男の友情を描いた作品で、女性には、受けないという声を聞いたこともあるが、僕にとっては、Burt　Bachrachの曲とともに、永遠の洋画ベストスリーのひとつに違いない。

昔の洋画は、常にいい音楽と一緒だった。
映画音楽というのが、ヒットソングのひとつのカテゴリーだった。
“明日に向かって撃て”のサウンドトラック盤のCDを買うことにしよう。