キーロック事件
- 2015/07/09
- 00:00
ブログでキーロックしたことを書いた。
そのときに、僕よりももっと大変な目に遭った人がいると書いている。
僕の記憶が随分曖昧だったので、もう一度、どういう内容かを確かめてから書いてみようと思った。
その経験をした人は、Tさんだ。
Tさんは秋田県に住んでいるので、滅多に会うことはない。
今週久しぶりにTさんに会うことができた。
Tさんは、独立して仕事をしているが、パワフルな人だ。
一緒にいて話しを聞いていると、気持ちがいい。
今週お会いしたときに、もう一度あのときのことを教えてくださいと、Tさんに話した。
Tさんは、笑いながら、あのことですか、と言う。
最近車を乗り換えたので、あのようなことを経験することはなくなったという。
Tさんがそれを経験したのは、ひとつ前のキーレスの車に乗っていた頃だ。
ある寒い朝だった。
Tさんは、休日に遠いお客様へ出かけることになった。
車を暖機運転させようと思い、エンジンをかけて、一旦家の中へ入った。
家の中で、普段着から外出用の服に着替えた。
そのとき、キーは普段着のポケットの中に入れていたままだった。
服を着替えるときに、キーを入れ替えなければならなかったのだが、うっかり忘れてしまった。
よくありそうなことだ。
キーを家に置いたまま、車を出した。
一旦エンジンがかかれば、キーを持っていなくても、車を走らせることができる。
いまでは、キーが車からある距離だけ離れると警告が出るようになっているのだが、当時はそのような警告も出なかった。
車は高速道路に入った。
他県のお客様へ行くことになっていたのだ。
サービスエリアで休憩をしようと思い、車を停めることになった。
停めるところまでは、問題ない。
そしてトイレに行こうと思って、車のドアをロックしようとしたのだが、ロックができない。
キーがないと、ドアをロックできないのだ。
Tさんは、ここで初めてキーを家に置いてきたことに気がついた。
もちろん、キーがないと、再度エンジンをかけることもできない。
この時点で、車は、単に車の形をした置物になってしまった。
Tさんは2つの問題に直面したのである。
ひとつは、車のキーを手に入れなければならないという問題。
もうひとつは、お客様の訪問をどうするかという問題だ。
プライベートで車を走らせて、キーさえ入手すればいい、ということであれば、まだ話しは簡単だ。
もちろん、今車がどこにあるのか、家から離れている場合は、大変だが、家族を含め、協力してくれる人がいる。
一つ目の問題は解決しやすい問題だろう。
大変なのは二つ目の問題だ。
わざわざ休日にお客様を訪問することになっていた。
しかもそのお客様には、初めてお会いするのだ。
一つ目の問題は、家族と連絡をとり、解決の目処はたてた。
二つ目の問題も、Tさんは、持ち前のパワーと仕事の仲間の力を借りて、解決したのである。
こういうときに、力を貸してくれる仲間がいるのは、すごいことだと僕は思っている。
普段からのTさんの行動とか、考え方とか、そういうものが、周りに協力してくれる仲間を作っているのだ。
自分に合わない人、つきあいをしない人を作るのは、簡単だ。
切ってしまうのは、いつでもできる。
それと反対に自分と一緒にやっていける人、同じように考えられる人を作り、その関係を継続してゆくことは簡単ではない。
結局、人生を生きていくというのは、こういう仲間をどれだけ持っているかではないだろうか、と思う。
すべてを切り捨てて、唯我独尊、自由気ままに生きていくのもよいかもしれないが、それを続けることは、僕にはできない。
Tさんと話しをしていると、わくわくするところがある。
惹きつける力があるのだと思う。
仕事の内容は詳しくは知らないのだけど、やっていることを聞いていると、仕事の面でもただ者ではないことは,よく分かる人だ。
今度Tさんに会えるのはいつだろうか。
楽しみだ。

そのときに、僕よりももっと大変な目に遭った人がいると書いている。
僕の記憶が随分曖昧だったので、もう一度、どういう内容かを確かめてから書いてみようと思った。
その経験をした人は、Tさんだ。
Tさんは秋田県に住んでいるので、滅多に会うことはない。
今週久しぶりにTさんに会うことができた。
Tさんは、独立して仕事をしているが、パワフルな人だ。
一緒にいて話しを聞いていると、気持ちがいい。
今週お会いしたときに、もう一度あのときのことを教えてくださいと、Tさんに話した。
Tさんは、笑いながら、あのことですか、と言う。
最近車を乗り換えたので、あのようなことを経験することはなくなったという。
Tさんがそれを経験したのは、ひとつ前のキーレスの車に乗っていた頃だ。
ある寒い朝だった。
Tさんは、休日に遠いお客様へ出かけることになった。
車を暖機運転させようと思い、エンジンをかけて、一旦家の中へ入った。
家の中で、普段着から外出用の服に着替えた。
そのとき、キーは普段着のポケットの中に入れていたままだった。
服を着替えるときに、キーを入れ替えなければならなかったのだが、うっかり忘れてしまった。
よくありそうなことだ。
キーを家に置いたまま、車を出した。
一旦エンジンがかかれば、キーを持っていなくても、車を走らせることができる。
いまでは、キーが車からある距離だけ離れると警告が出るようになっているのだが、当時はそのような警告も出なかった。
車は高速道路に入った。
他県のお客様へ行くことになっていたのだ。
サービスエリアで休憩をしようと思い、車を停めることになった。
停めるところまでは、問題ない。
そしてトイレに行こうと思って、車のドアをロックしようとしたのだが、ロックができない。
キーがないと、ドアをロックできないのだ。
Tさんは、ここで初めてキーを家に置いてきたことに気がついた。
もちろん、キーがないと、再度エンジンをかけることもできない。
この時点で、車は、単に車の形をした置物になってしまった。
Tさんは2つの問題に直面したのである。
ひとつは、車のキーを手に入れなければならないという問題。
もうひとつは、お客様の訪問をどうするかという問題だ。
プライベートで車を走らせて、キーさえ入手すればいい、ということであれば、まだ話しは簡単だ。
もちろん、今車がどこにあるのか、家から離れている場合は、大変だが、家族を含め、協力してくれる人がいる。
一つ目の問題は解決しやすい問題だろう。
大変なのは二つ目の問題だ。
わざわざ休日にお客様を訪問することになっていた。
しかもそのお客様には、初めてお会いするのだ。
一つ目の問題は、家族と連絡をとり、解決の目処はたてた。
二つ目の問題も、Tさんは、持ち前のパワーと仕事の仲間の力を借りて、解決したのである。
こういうときに、力を貸してくれる仲間がいるのは、すごいことだと僕は思っている。
普段からのTさんの行動とか、考え方とか、そういうものが、周りに協力してくれる仲間を作っているのだ。
自分に合わない人、つきあいをしない人を作るのは、簡単だ。
切ってしまうのは、いつでもできる。
それと反対に自分と一緒にやっていける人、同じように考えられる人を作り、その関係を継続してゆくことは簡単ではない。
結局、人生を生きていくというのは、こういう仲間をどれだけ持っているかではないだろうか、と思う。
すべてを切り捨てて、唯我独尊、自由気ままに生きていくのもよいかもしれないが、それを続けることは、僕にはできない。
Tさんと話しをしていると、わくわくするところがある。
惹きつける力があるのだと思う。
仕事の内容は詳しくは知らないのだけど、やっていることを聞いていると、仕事の面でもただ者ではないことは,よく分かる人だ。
今度Tさんに会えるのはいつだろうか。
楽しみだ。
