ぎっくり腰
- 2015/07/15
- 00:00
テレビのドラマで、ぎっくり腰になるという筋があった。
そういえば、いままで一度だけぎっくり腰になったことがあった。
大学を卒業して、社会人になった年のことだ。
入社した製造業では、新入社員研修のひとつとして、海上自衛隊の体験入隊をするというコースがあった。
2泊3日の短期間であったが、規則正しい集団生活を体験するということが目的だった。
起床時には、5分後には、グラウンドに整列を完了しなければいけないというような厳しい部分もあったが、いわゆる地獄の特訓のような厳しさはない。
集団で迅速で行動する訓練のようなものが多かったと記憶している。
なかには、カッター漕ぎや水泳の時間もあり、特に水泳は、現役を離れてからそれほど時間が経っていなかったので、僕にとっては楽な時間だった。
水球となると経験者がいないので、たいした技術はなかったが、経験のある僕の独壇場だった。
最後の日には、体力測定があった。
体力測定というのは、百メートル走、走り幅跳び、1500メートル走、懸垂、ボール投げだった。
高校時代以来のことだったが、実は、これについては、僕自身は、陸上部の経験はなかったが、高校時代は結構真面目に水泳部員をやっていて、冬は陸上トレーニングを砂浜でやったりして、ある程度自信があった。
入社した会社には、大学時代から僕と一緒に卒論をやったE君がいた。
E君のことは、このブログでも、大学での試験で書いている。
E君は、学生時代は、ボクシング部に籍があった。
新人戦で都内の大会でベスト4に入った。
初戦で無我夢中でパンチを繰り出していたら、相手が倒れていたという。
勝った試合は、それだけだった。
E君の体型は、ボクシング部を1年で辞めてしまったせいでもあるが、ややぽっちゃり気味である。
体力測定の一番初めが走り幅跳びだった。
高校3年のときには、6メートル以上を跳んだ実績があったので、当時としては、陸上部でもない素人の高校生としては、そこそこの記録だった。
E君と話しているうちに賭けをすることになってしまった。
まともにやれば、絶対に負けるわけがないと思ったので、1メートルのハンディをE君にあげることにした。
E君の順番が来た。
意外と軽やかな助走である。
ジャンプする。
なんと予想以上の記録だ。
5メートルをはるかに超えている。
これは、まずい。
真剣に全盛時代を思い出して跳ばないといけない。
僕の順番が来た。
助走から気合いをいれて行く。
踏み切り板を右足で蹴って、思い切り背中を反らせる。
背中をそらせて、空中で今度は前屈みになって、できるだけ遠くへ跳ぼうというわけだ。思い切り背中を反らせたときだ。
腰のあたりにボキッという音がした。
そして激痛が走る。
着地したときには、痛みで立てなくなっていた。
しばらく使っていなかった筋肉を思い切りひっぱったために、大きな負荷がかかり、僕の腰が耐えられなくなったのだ。
これが僕の初めてのぎっくり腰だった。
幸いその後は、同じような経験はない。
海上自衛隊の体験入隊での体力測定は、一番初めの走り幅跳びでリタイアとなってしまい、帰りのバスにほうほうの体で乗り込んだ。
何事も急に負荷をかけてはいけないということだ。

そういえば、いままで一度だけぎっくり腰になったことがあった。
大学を卒業して、社会人になった年のことだ。
入社した製造業では、新入社員研修のひとつとして、海上自衛隊の体験入隊をするというコースがあった。
2泊3日の短期間であったが、規則正しい集団生活を体験するということが目的だった。
起床時には、5分後には、グラウンドに整列を完了しなければいけないというような厳しい部分もあったが、いわゆる地獄の特訓のような厳しさはない。
集団で迅速で行動する訓練のようなものが多かったと記憶している。
なかには、カッター漕ぎや水泳の時間もあり、特に水泳は、現役を離れてからそれほど時間が経っていなかったので、僕にとっては楽な時間だった。
水球となると経験者がいないので、たいした技術はなかったが、経験のある僕の独壇場だった。
最後の日には、体力測定があった。
体力測定というのは、百メートル走、走り幅跳び、1500メートル走、懸垂、ボール投げだった。
高校時代以来のことだったが、実は、これについては、僕自身は、陸上部の経験はなかったが、高校時代は結構真面目に水泳部員をやっていて、冬は陸上トレーニングを砂浜でやったりして、ある程度自信があった。
入社した会社には、大学時代から僕と一緒に卒論をやったE君がいた。
E君のことは、このブログでも、大学での試験で書いている。
E君は、学生時代は、ボクシング部に籍があった。
新人戦で都内の大会でベスト4に入った。
初戦で無我夢中でパンチを繰り出していたら、相手が倒れていたという。
勝った試合は、それだけだった。
E君の体型は、ボクシング部を1年で辞めてしまったせいでもあるが、ややぽっちゃり気味である。
体力測定の一番初めが走り幅跳びだった。
高校3年のときには、6メートル以上を跳んだ実績があったので、当時としては、陸上部でもない素人の高校生としては、そこそこの記録だった。
E君と話しているうちに賭けをすることになってしまった。
まともにやれば、絶対に負けるわけがないと思ったので、1メートルのハンディをE君にあげることにした。
E君の順番が来た。
意外と軽やかな助走である。
ジャンプする。
なんと予想以上の記録だ。
5メートルをはるかに超えている。
これは、まずい。
真剣に全盛時代を思い出して跳ばないといけない。
僕の順番が来た。
助走から気合いをいれて行く。
踏み切り板を右足で蹴って、思い切り背中を反らせる。
背中をそらせて、空中で今度は前屈みになって、できるだけ遠くへ跳ぼうというわけだ。思い切り背中を反らせたときだ。
腰のあたりにボキッという音がした。
そして激痛が走る。
着地したときには、痛みで立てなくなっていた。
しばらく使っていなかった筋肉を思い切りひっぱったために、大きな負荷がかかり、僕の腰が耐えられなくなったのだ。
これが僕の初めてのぎっくり腰だった。
幸いその後は、同じような経験はない。
海上自衛隊の体験入隊での体力測定は、一番初めの走り幅跳びでリタイアとなってしまい、帰りのバスにほうほうの体で乗り込んだ。
何事も急に負荷をかけてはいけないということだ。
