風をあつめて
- 2015/07/17
- 00:00
僕の友人のN君の同級生には、いろいろタイプの違う奴がいた。
みんなN君と同じ大学に通っていた。
くせ者揃いとも言える。
僕が一番親しかったのは、もちろん中学、高校の同級生のN君だが、H君も結構一緒にいた時間が長い。
H君は、年齢は1年上だった。
そのせいでもないだろうが、全部で6人くらいいた仲間をいつもまとめるリーダー的な存在だった。
H君は、服飾関係の会社に就職した。
名前を聞けば,誰もが知っている会社だったが、周りの誰もがH君に合っていると言った。
学生の頃から、お金はそれほどかけるわけではないが、着るものには一家言持っていた。
当時の学生は集まると、何人かがギターを持っていて、ギターを弾きながら歌うというのが、ごく当たり前だった。
同じようなことを僕たちもやっていた。
歌っていたのは、日本語のフォークやロックというものが多い。
岡林信康さんのバックバンドをやっていた“はっぴぃえんど”というバンドがいた。
僕が初めて“はっぴぃえんど”を聞いたのも、見たのも、いずれも岡林信康さんのレコードやステージだった。
“はっぴぃえんど“は、初めてのLPを出した。
“はっぴぃえんど”というタイトルだ。
それが1970年。
翌年、2枚目のアルバムを出す。“風街ロマン”という。
この中に収められているのが“風をあつめて”だ。
“風をあつめて”は僕の好きな歌のひとつだ。
いまでは、カラオケにも入っているので、歌うこともある。
H君は、関東に住んでいるので、滅多に会うことはない。
昔は、ギターを弾きながら歌うことなんかできなかった“風をあつめて”をH君と一緒に歌いたいとずっと思っている。
そのためには、もういちどギターを練習しないといけないね。
何度、聞いても、歌っても、松本隆さんの歌詞がいい。
”風をあつめて”
作曲:細野晴臣
作詞:松本隆
街のはずれの
背伸びした路地を散歩してたら
汚点(しみ)だらけの 靄越し(もやごし)に
起き抜けの露面電車が
海を渡るのが見えたんです
それでぼくも
風をあつめて
風をあつめて
風をあつめて
蒼空(あおぞら)を翔(か)けたいんです
蒼空を
とても素敵な
昧爽(あさあけ)どきを 通り抜けてたら
伽藍とした 防波堤ごしに
緋色の帆を掲げた都市が
碇泊してるのが 見えたんです
それで僕も
風をあつめて
風をあつめて
風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を
人気のない
朝の珈琲屋で 暇をつぶしてたら
ひび割れた 玻璃(がらす)越しに
摩天楼の衣擦れ(きぬずれ)が
舗道をひたすのを見たんです
それで僕も
風をあつめて
風をあつめて
風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

みんなN君と同じ大学に通っていた。
くせ者揃いとも言える。
僕が一番親しかったのは、もちろん中学、高校の同級生のN君だが、H君も結構一緒にいた時間が長い。
H君は、年齢は1年上だった。
そのせいでもないだろうが、全部で6人くらいいた仲間をいつもまとめるリーダー的な存在だった。
H君は、服飾関係の会社に就職した。
名前を聞けば,誰もが知っている会社だったが、周りの誰もがH君に合っていると言った。
学生の頃から、お金はそれほどかけるわけではないが、着るものには一家言持っていた。
当時の学生は集まると、何人かがギターを持っていて、ギターを弾きながら歌うというのが、ごく当たり前だった。
同じようなことを僕たちもやっていた。
歌っていたのは、日本語のフォークやロックというものが多い。
岡林信康さんのバックバンドをやっていた“はっぴぃえんど”というバンドがいた。
僕が初めて“はっぴぃえんど”を聞いたのも、見たのも、いずれも岡林信康さんのレコードやステージだった。
“はっぴぃえんど“は、初めてのLPを出した。
“はっぴぃえんど”というタイトルだ。
それが1970年。
翌年、2枚目のアルバムを出す。“風街ロマン”という。
この中に収められているのが“風をあつめて”だ。
“風をあつめて”は僕の好きな歌のひとつだ。
いまでは、カラオケにも入っているので、歌うこともある。
H君は、関東に住んでいるので、滅多に会うことはない。
昔は、ギターを弾きながら歌うことなんかできなかった“風をあつめて”をH君と一緒に歌いたいとずっと思っている。
そのためには、もういちどギターを練習しないといけないね。
何度、聞いても、歌っても、松本隆さんの歌詞がいい。
”風をあつめて”
作曲:細野晴臣
作詞:松本隆
街のはずれの
背伸びした路地を散歩してたら
汚点(しみ)だらけの 靄越し(もやごし)に
起き抜けの露面電車が
海を渡るのが見えたんです
それでぼくも
風をあつめて
風をあつめて
風をあつめて
蒼空(あおぞら)を翔(か)けたいんです
蒼空を
とても素敵な
昧爽(あさあけ)どきを 通り抜けてたら
伽藍とした 防波堤ごしに
緋色の帆を掲げた都市が
碇泊してるのが 見えたんです
それで僕も
風をあつめて
風をあつめて
風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を
人気のない
朝の珈琲屋で 暇をつぶしてたら
ひび割れた 玻璃(がらす)越しに
摩天楼の衣擦れ(きぬずれ)が
舗道をひたすのを見たんです
それで僕も
風をあつめて
風をあつめて
風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を
