O君とビートルズ
- 2015/07/24
- 00:00
僕の友人のN君を通じて、何人かの友達ができたことは、前にも書いた。
ユニークな人が多かった。
僕も学生時代はいろいろなバイトをやったが、多くは定番の家庭教師だった。
N君の友人仲間には、そいつならではのバイトというのがあった。
O君は、音楽が好きだった。
よく一緒にギターを弾いて遊んでいたが、彼の場合は、のめり方が半端ではない。
僕は適当に好きな歌に伴奏をつける程度だったが、O君は、趣味が高じたのか、あるとき、プロのバンドの手伝いをしていた。
手伝いと言っても、一緒に演奏するとか、そういうレベルのものではなく、楽器運びとか、移動するときの車の運転とかだったらしい。
と言っても、いつもプロのバンドを身近で見ていただけに、ますます彼の技量がそのなかで磨かれたのも確かだ。
あるときは、そのバンドのメンバーをいっぱしに評論しているようなことを言ったりもした。
メンバーのなかで才能のあるのはリーダーの○○だけだ、と言うのである。
そのバンドの歌の多くは、そのリーダーが作っていた。
リーダーなしでは成り立たないバンドだった。
O君が言う言葉は、あながちはずれてもいないだろう。
ただリーダー以外のメンバーもその業界では、長く音楽活動を続けているようで、O君の言った言葉の半分は外れている。
僕は卒業前で、吉祥寺に住んでいた。
井の頭公園の近くのマンションだった。
昔の吉祥寺は、まだのんびりとした街だった。
たまに井の頭公園に行って、二人でギターを弾いたりしていた。
二人の共通する好きな歌手とバンドは、ボブディランとビートルズだった。
O君のほうが明らかに音楽の才は上である。
あるとき、ビートルズの“恋する二人”を歌っていた。
I should have known better というのが原題だ。
ビートルズの初めて作った映画の中で歌われている。
ジョンがハーモニカを吹くのだけど、簡単なフレーズで、僕はギターを弾きながらハーモニカを吹くスタイルが格好いいと思って、ハーモニカを吹いた。
歌の出だしのところで、リズム良く短いフレーズを吹かないといけない。
うまくいったと思ったら、O君が後で言いよった。
「珍しくあっていたな」って。
その後、O君がどこに就職したのか、記憶にない。
音楽関係に進んだような気もする。
O君が手伝っていたバンドは、メンバー交代をなんどか繰り返していたが、ヒット曲を次々に出して、才能のあるとO君が言っていた、あのリーダーは、テレビで今でも見ることがある。
リーダーも出発点はビートルズだと言っていた。
レベルの差はあっても、みんなビートルズを聴いて育った世代だ。
次にO君とあったら、ギターはともかく、もういちどビートルズを一緒に歌いたいね。
なにがいいだろう。
ジョンでもポールでもないけど、ジョージ の“ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス”(While My Guitar Gently Weeps)がいいね。
O君には、エリック・クラプトンをやっていいよって言ってね。

ユニークな人が多かった。
僕も学生時代はいろいろなバイトをやったが、多くは定番の家庭教師だった。
N君の友人仲間には、そいつならではのバイトというのがあった。
O君は、音楽が好きだった。
よく一緒にギターを弾いて遊んでいたが、彼の場合は、のめり方が半端ではない。
僕は適当に好きな歌に伴奏をつける程度だったが、O君は、趣味が高じたのか、あるとき、プロのバンドの手伝いをしていた。
手伝いと言っても、一緒に演奏するとか、そういうレベルのものではなく、楽器運びとか、移動するときの車の運転とかだったらしい。
と言っても、いつもプロのバンドを身近で見ていただけに、ますます彼の技量がそのなかで磨かれたのも確かだ。
あるときは、そのバンドのメンバーをいっぱしに評論しているようなことを言ったりもした。
メンバーのなかで才能のあるのはリーダーの○○だけだ、と言うのである。
そのバンドの歌の多くは、そのリーダーが作っていた。
リーダーなしでは成り立たないバンドだった。
O君が言う言葉は、あながちはずれてもいないだろう。
ただリーダー以外のメンバーもその業界では、長く音楽活動を続けているようで、O君の言った言葉の半分は外れている。
僕は卒業前で、吉祥寺に住んでいた。
井の頭公園の近くのマンションだった。
昔の吉祥寺は、まだのんびりとした街だった。
たまに井の頭公園に行って、二人でギターを弾いたりしていた。
二人の共通する好きな歌手とバンドは、ボブディランとビートルズだった。
O君のほうが明らかに音楽の才は上である。
あるとき、ビートルズの“恋する二人”を歌っていた。
I should have known better というのが原題だ。
ビートルズの初めて作った映画の中で歌われている。
ジョンがハーモニカを吹くのだけど、簡単なフレーズで、僕はギターを弾きながらハーモニカを吹くスタイルが格好いいと思って、ハーモニカを吹いた。
歌の出だしのところで、リズム良く短いフレーズを吹かないといけない。
うまくいったと思ったら、O君が後で言いよった。
「珍しくあっていたな」って。
その後、O君がどこに就職したのか、記憶にない。
音楽関係に進んだような気もする。
O君が手伝っていたバンドは、メンバー交代をなんどか繰り返していたが、ヒット曲を次々に出して、才能のあるとO君が言っていた、あのリーダーは、テレビで今でも見ることがある。
リーダーも出発点はビートルズだと言っていた。
レベルの差はあっても、みんなビートルズを聴いて育った世代だ。
次にO君とあったら、ギターはともかく、もういちどビートルズを一緒に歌いたいね。
なにがいいだろう。
ジョンでもポールでもないけど、ジョージ の“ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス”(While My Guitar Gently Weeps)がいいね。
O君には、エリック・クラプトンをやっていいよって言ってね。
