捨てた家(1)
- 2015/07/25
- 00:00
このブログのなかで、映画”明日に向かって撃て”のことを書いた。
特に、この映画で使われている音楽のいくつかについて書いた。
一番のヒット曲は、B・J・トーマスが歌っている“雨に濡れても”だ。
これは映画とは別に歌としてもはやっていたので、誰でも聞いたことがあるだろう。
僕はこの歌も好きだけど、映画の初めに流れてくる曲が好きだと書いた。
この映画のサウンドトラック盤のLPレコードも映画が封切られた頃に買ったのだが、今はレコードプレイヤーもないので、聴きたいときにすぐには聴けない。
そのときは、YouTubeを探すことになる。
なかなかこの曲は見つからなかったのだけど、ウェブのなかで偶然みつけたブログに、この曲があった。
クリックするとその曲が流れてくる。
うれしくなって、1日に数回クリックしている。
そのブログを読むと、ブログの作者は、高校生のときに映画を自作し、この曲を挿入歌に使ったそうだ。
これは、きっと僕と感性が近い人だと勝手に思った。
普段は、こんな事を思っても、コメントを書いたりはしないのだけど、そのときはコメント欄に思わず書いてしまった。
もともとそのブログに、この曲について書かれてから時間が経っていたので、返事はないだろうと思っていたのだけど、すぐに返事を書いて頂いた。
僕のブログもリンクを書いておいたら、読んでもらっていた。
お会いしたこともない人だけど、どこかでこうやって通じることもあるのだな、と思ってしまう。
この曲の題名は、“捨てた家”というのだ。
映画の主人公の二人、ブッチキャシディとサンダンスキッド、そしてサンダンスキッドの恋人の三人が、家を捨てて南米に行くというところから、こういう題名がつけられたのだろうね。
南米に行って、恋人が去り、二人だけで銀行強盗を繰り返して、最後は警官隊に囲まれて一斉射撃で殺される。
悲しい物語だ。
映画の出だしで、この“捨てた家”が流れるのだけど、映画の最後のシーンにつながっているようなところがある。
この映画と同じ頃に公開された“俺たちに明日がない”という映画がある。
“明日”というタイトルは、日本語では共通だけど、こちらは、恋人同士で銀行強盗を繰り返し、指名手配の果てに、最後は同じように警官に囲まれて銃撃されて殺される。
終わり方は、同じだけど、”明日に向かって撃て“は、一斉射撃の音だけがスクリーンから流れるが、ポールニューマンとロバートレッドフォードは、ピストルを持って走り出しているところで、映像は止まっている。
血も流れない。
体に銃弾を浴びるシーンもない。
一方、“俺たちに明日はない”は、銃撃されて蜂の巣のように体中に銃弾の痕が分かるくらいまで、血だらけの状態で殺されるシーンが流される。
”明日に向かって撃て“のほうが、余韻が残る。
ここに至るまでの二人が過ごした日々が走馬燈のように流れてくる。
そんな感じがする。
それが“捨てた家”に妙に合っている。
早く、映画のDVDを手に入れよう。

特に、この映画で使われている音楽のいくつかについて書いた。
一番のヒット曲は、B・J・トーマスが歌っている“雨に濡れても”だ。
これは映画とは別に歌としてもはやっていたので、誰でも聞いたことがあるだろう。
僕はこの歌も好きだけど、映画の初めに流れてくる曲が好きだと書いた。
この映画のサウンドトラック盤のLPレコードも映画が封切られた頃に買ったのだが、今はレコードプレイヤーもないので、聴きたいときにすぐには聴けない。
そのときは、YouTubeを探すことになる。
なかなかこの曲は見つからなかったのだけど、ウェブのなかで偶然みつけたブログに、この曲があった。
クリックするとその曲が流れてくる。
うれしくなって、1日に数回クリックしている。
そのブログを読むと、ブログの作者は、高校生のときに映画を自作し、この曲を挿入歌に使ったそうだ。
これは、きっと僕と感性が近い人だと勝手に思った。
普段は、こんな事を思っても、コメントを書いたりはしないのだけど、そのときはコメント欄に思わず書いてしまった。
もともとそのブログに、この曲について書かれてから時間が経っていたので、返事はないだろうと思っていたのだけど、すぐに返事を書いて頂いた。
僕のブログもリンクを書いておいたら、読んでもらっていた。
お会いしたこともない人だけど、どこかでこうやって通じることもあるのだな、と思ってしまう。
この曲の題名は、“捨てた家”というのだ。
映画の主人公の二人、ブッチキャシディとサンダンスキッド、そしてサンダンスキッドの恋人の三人が、家を捨てて南米に行くというところから、こういう題名がつけられたのだろうね。
南米に行って、恋人が去り、二人だけで銀行強盗を繰り返して、最後は警官隊に囲まれて一斉射撃で殺される。
悲しい物語だ。
映画の出だしで、この“捨てた家”が流れるのだけど、映画の最後のシーンにつながっているようなところがある。
この映画と同じ頃に公開された“俺たちに明日がない”という映画がある。
“明日”というタイトルは、日本語では共通だけど、こちらは、恋人同士で銀行強盗を繰り返し、指名手配の果てに、最後は同じように警官に囲まれて銃撃されて殺される。
終わり方は、同じだけど、”明日に向かって撃て“は、一斉射撃の音だけがスクリーンから流れるが、ポールニューマンとロバートレッドフォードは、ピストルを持って走り出しているところで、映像は止まっている。
血も流れない。
体に銃弾を浴びるシーンもない。
一方、“俺たちに明日はない”は、銃撃されて蜂の巣のように体中に銃弾の痕が分かるくらいまで、血だらけの状態で殺されるシーンが流される。
”明日に向かって撃て“のほうが、余韻が残る。
ここに至るまでの二人が過ごした日々が走馬燈のように流れてくる。
そんな感じがする。
それが“捨てた家”に妙に合っている。
早く、映画のDVDを手に入れよう。
