つばめ
- 2015/08/03
- 00:00
なにげなく、自然と頭のなかに浮かび上がる歌。
そのとき、歌詞が口から溢れていく。
遠い昔に歌っていた歌。
聞いていた歌。
簡単そうで、意外に難しい歌。
岡林信康さんの歌。
「つばめ」
もう随分長い間 見ることもないが
遠い日のぼくの春には つばめがとぶ
歩いているぼくのそばを うねるように泳いでいく
流れの中の鮎のような あのつばめ
つばめも来なくなった この町で
何も変わってないように 春を迎えたんだ
もう随分長い間 見ることもないが
遠い日のぼくの夏には トンボがうかぶ
気づかないようなふりをして ぼくをからかった
瞳の中に顔があるような あのトンボ
トンボもいなくなった この町で
なにも変わってないように 夏を迎えたんだ
もう随分長い間 きくこともないが
遠い日のぼくの秋には 歌う虫たち
秋の夜が うたにつつまれ
きれるように すきとおり
ぼくは虫のうたにかこまれ
夜とひとつになる
あのうたも死んでしまった この町で
なにも変わってないように 時はめぐってゆく
岡林信康さんのLPレコード。
「俺らいちぬけた」のなかに収められている曲。
あのレコードを聴いていたのは、1971年。
岡林信康さんが、都会の生活から自然のなかの田舎へ移り住む。
都会の息苦しさから逃れたと思ったら、田舎は田舎で、嫌らしい人間関係がある。
「俺ら(おいら)いちぬけた」
歌の中では、田舎から町へ出てみたが、やはり町の味気なさに、町を出てしまう。
でも、「申し訳ないが気分がいい」で、ようやく見つけた、この気分がいい世界というのは、きっと自然のなかの生活なのだろうね。
ぬけるような空が痛い
風がヒゲに遊んでいる
申し訳ないが気分がいい
全ては此処につきるはず
どうしてこんなに当たり前のことに
今まで気づかなかったのか
緑が瞳をえぐり出し
谷川と鳥たちのうた
申し訳ないが気分がいい
全ては此処につきるはず
どうしてこんなに当たり前のことに
今まで気づかなかったのか
土と緑と動くものと
水と光とそして私
今はじめて私を知る
今この時 私は私を
人と人と名付けるのだ
ラァララァララァララァラ


そのとき、歌詞が口から溢れていく。
遠い昔に歌っていた歌。
聞いていた歌。
簡単そうで、意外に難しい歌。
岡林信康さんの歌。
「つばめ」
もう随分長い間 見ることもないが
遠い日のぼくの春には つばめがとぶ
歩いているぼくのそばを うねるように泳いでいく
流れの中の鮎のような あのつばめ
つばめも来なくなった この町で
何も変わってないように 春を迎えたんだ
もう随分長い間 見ることもないが
遠い日のぼくの夏には トンボがうかぶ
気づかないようなふりをして ぼくをからかった
瞳の中に顔があるような あのトンボ
トンボもいなくなった この町で
なにも変わってないように 夏を迎えたんだ
もう随分長い間 きくこともないが
遠い日のぼくの秋には 歌う虫たち
秋の夜が うたにつつまれ
きれるように すきとおり
ぼくは虫のうたにかこまれ
夜とひとつになる
あのうたも死んでしまった この町で
なにも変わってないように 時はめぐってゆく
岡林信康さんのLPレコード。
「俺らいちぬけた」のなかに収められている曲。
あのレコードを聴いていたのは、1971年。
岡林信康さんが、都会の生活から自然のなかの田舎へ移り住む。
都会の息苦しさから逃れたと思ったら、田舎は田舎で、嫌らしい人間関係がある。
「俺ら(おいら)いちぬけた」
歌の中では、田舎から町へ出てみたが、やはり町の味気なさに、町を出てしまう。
でも、「申し訳ないが気分がいい」で、ようやく見つけた、この気分がいい世界というのは、きっと自然のなかの生活なのだろうね。
ぬけるような空が痛い
風がヒゲに遊んでいる
申し訳ないが気分がいい
全ては此処につきるはず
どうしてこんなに当たり前のことに
今まで気づかなかったのか
緑が瞳をえぐり出し
谷川と鳥たちのうた
申し訳ないが気分がいい
全ては此処につきるはず
どうしてこんなに当たり前のことに
今まで気づかなかったのか
土と緑と動くものと
水と光とそして私
今はじめて私を知る
今この時 私は私を
人と人と名付けるのだ
ラァララァララァララァラ

