土用のうなぎと万葉集(2)
- 2015/08/04
- 00:00
冬が旬のうなぎが夏になかなか売れない。
うなぎ屋の頼みにのって、土用の日にうなぎを食べようというキャッチコピーを作り、夏にうなぎを食べることを流行らせたのは、貝原益軒と書いた。
早速、これを見た人から、”何言っているの、あれは平賀源内でしょう“という指摘が入った。
貝原益軒と書いたのは、僕の頭のなかの記憶から出てきたもので、それについて調べなおしたわけではなかった。
ひと昔前だったら、これを調べると、大変だ。
まずは、図書館に行くのだろう。
と言っても簡単には見つかるわけはない。
何ヶ月もかかる仕事になるに違いない。
ところが、今は,インターネットで検索すれば、いくらでも情報が出てくる。
ただ、インターネットに書いてある情報が正しいとは限らない。
数日前に書いた”turn on”のときに、エルトン・ジョンの”僕の歌は君の歌“の歌詞の訳を調べてみた。
ちょうど”turn on”がでてくるところの1行だ。
いろいろな解釈がある。ここには”it”という代名詞が出てくるので、その”it”は、なにを意味しているかによって、ここの歌詞の意味は結構変わってくるのだ。
It’s for people like you that keep it turned on.
しかも “it “が2つもあるからね。
歌詞の日本語訳なので、どれが正解というものでもないのだけど、いろいろな解釈が出てくる。
もちろんこれを書いたエルトン・ジョンのなかでは、一つの意味しかないだろう。
日本語訳のなかには、それはどうかと思うものも、確かにある。
インターネットに書くのは、誰にでもできることだからね。
これについては、また別のときに考えてみる。
今は、土用のうなぎだ。
たしかに,幅広い分野で活躍した平賀源内が日本初とも言われているキャッチコピー「本日土用丑の日」を作り出したというのは、ありそうなことだ。
ただ、平賀源内以外にも、土用のうなぎについては、名前が出てくる。
うなぎ屋の春木屋善兵衛、蜀山人こと大田南畝という名前も出てくる。
この二人の説については、それぞれうなぎのことを記した書物があり、証拠があるということになる。
では、“接して漏らさず”の貝原益軒はどうなのだろう。
貝原益軒については、健康について書かれた指南書である「養生訓」について、記述があり、食べ合わせが悪いものとして、うなぎと梅干しの組合せとか、お奨めとしてうなぎに山椒という記述があるという。
ところが、貝原益軒が土用の丑の日にうなぎを食べようと言い出したと書いた物は、ないのだ。
すくなくとも、僕にはインターネットの中で見つけることはできなかった。
となると、僕の記憶間違い、勘違いということになる可能性が大である。
世の中に存在しているという証明は、それを見つければ済む話であるが、反対に存在していないということの証明は、非常に難しい。
土用のうなぎと貝原益軒というのは、一旦は取り消すことにしよう。
陳謝。
調べていくうちに正しいことも知ることができた。
その点では、今回の件は、僕にとっては、多少は意味があった。
土用の丑の日についてだ。
土用というのは夏に限らず、春・夏・秋・冬の年4回ある。
立春、立夏、立秋、立冬という四立の前、18日の期間とのこと。
この18日も約ということで、厳密には約18日となる。
土用の丑の日の土用は、立秋の前、18日間となる。
土用のなかで、丑の日というのは、十二支の丑の日になる。
十二支なので、12日周期でまわってくる。
18日間で12日周期でまわるので、年によっては、2回出てくることもあるわけだ。
ちなみに今年は、8月8日が立秋で、土用の日は、7月20日から8月7日まで。
土用の丑の日は、2回ある。
7月24日と8月5日ということになる。
貝原益軒でも平賀源内でも、誰が言い出しっぺでもいい。
たまには気分をかえて、うなぎを食べよう。
うなぎ屋の頼みにのって、土用の日にうなぎを食べようというキャッチコピーを作り、夏にうなぎを食べることを流行らせたのは、貝原益軒と書いた。
早速、これを見た人から、”何言っているの、あれは平賀源内でしょう“という指摘が入った。
貝原益軒と書いたのは、僕の頭のなかの記憶から出てきたもので、それについて調べなおしたわけではなかった。
ひと昔前だったら、これを調べると、大変だ。
まずは、図書館に行くのだろう。
と言っても簡単には見つかるわけはない。
何ヶ月もかかる仕事になるに違いない。
ところが、今は,インターネットで検索すれば、いくらでも情報が出てくる。
ただ、インターネットに書いてある情報が正しいとは限らない。
数日前に書いた”turn on”のときに、エルトン・ジョンの”僕の歌は君の歌“の歌詞の訳を調べてみた。
ちょうど”turn on”がでてくるところの1行だ。
いろいろな解釈がある。ここには”it”という代名詞が出てくるので、その”it”は、なにを意味しているかによって、ここの歌詞の意味は結構変わってくるのだ。
It’s for people like you that keep it turned on.
しかも “it “が2つもあるからね。
歌詞の日本語訳なので、どれが正解というものでもないのだけど、いろいろな解釈が出てくる。
もちろんこれを書いたエルトン・ジョンのなかでは、一つの意味しかないだろう。
日本語訳のなかには、それはどうかと思うものも、確かにある。
インターネットに書くのは、誰にでもできることだからね。
これについては、また別のときに考えてみる。
今は、土用のうなぎだ。
たしかに,幅広い分野で活躍した平賀源内が日本初とも言われているキャッチコピー「本日土用丑の日」を作り出したというのは、ありそうなことだ。
ただ、平賀源内以外にも、土用のうなぎについては、名前が出てくる。
うなぎ屋の春木屋善兵衛、蜀山人こと大田南畝という名前も出てくる。
この二人の説については、それぞれうなぎのことを記した書物があり、証拠があるということになる。
では、“接して漏らさず”の貝原益軒はどうなのだろう。
貝原益軒については、健康について書かれた指南書である「養生訓」について、記述があり、食べ合わせが悪いものとして、うなぎと梅干しの組合せとか、お奨めとしてうなぎに山椒という記述があるという。
ところが、貝原益軒が土用の丑の日にうなぎを食べようと言い出したと書いた物は、ないのだ。
すくなくとも、僕にはインターネットの中で見つけることはできなかった。
となると、僕の記憶間違い、勘違いということになる可能性が大である。
世の中に存在しているという証明は、それを見つければ済む話であるが、反対に存在していないということの証明は、非常に難しい。
土用のうなぎと貝原益軒というのは、一旦は取り消すことにしよう。
陳謝。
調べていくうちに正しいことも知ることができた。
その点では、今回の件は、僕にとっては、多少は意味があった。
土用の丑の日についてだ。
土用というのは夏に限らず、春・夏・秋・冬の年4回ある。
立春、立夏、立秋、立冬という四立の前、18日の期間とのこと。
この18日も約ということで、厳密には約18日となる。
土用の丑の日の土用は、立秋の前、18日間となる。
土用のなかで、丑の日というのは、十二支の丑の日になる。
十二支なので、12日周期でまわってくる。
18日間で12日周期でまわるので、年によっては、2回出てくることもあるわけだ。
ちなみに今年は、8月8日が立秋で、土用の日は、7月20日から8月7日まで。
土用の丑の日は、2回ある。
7月24日と8月5日ということになる。
貝原益軒でも平賀源内でも、誰が言い出しっぺでもいい。
たまには気分をかえて、うなぎを食べよう。
