ふたたび モンク(3)
- 2015/08/17
- 00:00
”モンク、ロックコンサートに行く”の第2回だ。
その頃、警部は会場で、仮病を使って休んでいる警部補の後ろ姿を見つける。
警部補は、仕事をサボって、好きなロックコンサートの会場に来ていたのだ。
警部は、後ろから近づきながら、警部補に携帯電話をかける。
「具合はどうだ。気になって電話した」
声をわざとつぶして病人らしい声で、警部補が答える。
「あっ、警部。今何時ですか」
と警部補は、寝ていたところを電話で起こされたふりをする。
警部補は、警部が自分の後ろから近づいていることには気がついていない。
「起こしてしまったのか、悪かったな。随分うるさいところだな」
「ステレオが壊れて、音が鳴りっぱなしで」と言い訳をする。
警部は、警部補のすぐ後ろまで来ている。
周りの大音響で、その気配が、警部補には分からない。
話をうまくごまかして、携帯電話を切る警部補。
切った携帯電話を手に、隣で踊っている若い女の子に、「今の上司から」と笑っている。
うまくだましたという表情をする。
そこで横から肩を叩かれ、ようやく警部に見つかったことに気がつく。
「警部も病欠ですか」
(こういう返事の仕方がいいね)
「いや、息子を探しにきた」
「私も病院に向かう途中で、、、、」と新しい言い訳を考えながら言うが、途中であきらめて、結局は謝ることになる。
警部補は、警部と一緒に息子を探すことになる。
そして、ついに会場に一人で来ている息子を見つける。
息子はロック好きで、ロックスターの顔がプリントされているTシャツを着ている。
まだ16歳だ。
息子を叱る警部。
これから2週間外出禁止と言い渡す。
息子は仕方なく、父親について、一緒に外に向かう。
このあたりは反抗期ではあるが、素直だ。
両親が離婚した直後で、つらい時なのだ。
警部補と3人で会場の中を出口に向かって歩いて行く。
会場の中にまだ残っているモンクとナタリー。
そこに殺されたスタッフの恋人という女性が来る。
モンクが探偵であることを聞いて、頼みに来たのだ。
彼女は、彼が麻薬を注射器でうったことが原因で死んだことに納得がいかないと言う。
彼が麻薬をやめるための治療を始めて、17ヶ月以上経っていること、しかも彼は針恐怖症であることをモンクに訴える。
麻薬を注射針でうつとは考えられないと。
調べて欲しいと依頼する。
モンクは気乗りがしないが、彼女の依頼を聞くことにする。
こういう場面では、初めはモンクは気乗りしないことが多い。
自分のそのときの感情、やる気を優先させることが多い。
モンクが事件の不審な点に気がつき、やる気を出すまでには時間がかかるのだ。
あるときは、あきらかにおかしいと思っても、自分の潔癖症や、強迫観念症を優先させて、すぐには動かないこともあった。
彼女は警察から渡された、殺された恋人のジャンパーを持っている。
モンクが、そのポケットの中を見ると、会場の地図が入っている。
会場の入口で渡される地図だ。
地図を広げると、鍼治療の場所に、7:30AMと記入されている。
朝早く鍼治療を予約していたようだ。
3人は、その場所に向かうことになる。
鍼治療をした女性の治療士から話を聞くモンク。
治療士は、確かに殺された彼が、その時間に来たという。
針恐怖症が治ったと言っていたと。
そして帰る時に、すぐ近くで大きなボールを膨らませようとしていた女の子を手伝って、そのボールを膨らませていたと証言する。
息を吹き込んで膨らませるタイプの丸い大きなボールだ。
よく海岸で使っているようなボール。
色は青だ。
これが最後に事件解決の決め手になるのだ。
こんなロック会場で、テントの下にベッドを並べて、鍼をうつことは日本では考えにくい。
外から丸見えの場所だ。
日本でも、ヘルスセンターの中にマッサージをしているところがあり、ある程度それが外から見えることがある。
それを野外でやっているようなものだ。
アメリカでは、鍼がそれほど普及しているのかと思ってしまう。
そこを立ち去るときにモンクが奇妙な行動をする。
400Wの真っ赤な治療用のランプを、指で触ってしまうのだ。
外科治療で患部を暖めるためのランプの強力なものだ。
それも、ご丁寧に右手の指と左手の指の両方をやけどしてしまう。
ナタリーが止めるのも聞かずに、自分から触るのだ。
しかも両手の指を、わざわざ自分から触ろうとするところが、明らかに通常の人と違うところだ。
小さな子供なら、初めは赤いランプをきれいなものと思って、思わず触るかもしれない。
親が目を離したすきにだ。
でも一度触ったら、これは熱いものという自覚をして、2回触ることはない。
モンクは、それを1回目に触るときも、ナタリーに注意されながら、触ってしまい、しかも今度は、反対側の手で触るのだ。
モンクの潔癖症のひとつに、左右対称であることへのこだわりがある。
右左が同じ状態でないと気が済まない。
家具でも、タンスの中に入っているものでもそうだ。
ばらばらは許せない。
それで両方の手をやけどさせたのかもしれない。
これは次にモンクが治療を受けるために、殺されたスタッフの死体が置いてある医療センターに連れて行くために必要なシーンだと思うが、モンクの偏執狂のなせることと言われれば、そうなのだろう。
常人には、とても真似ができない。
やけど治療のために、医療センターに行く二人。
殺されたスタッフの恋人は、鍼治療士のところで、モンクにお礼を言って、去って行った。
医療センターと言ってもテントの下の簡易的な医務室だ。
治療と言っても、医療スタッフは、やけどの薬を渡すだけだ。
1日1回患部につけてくださいと、つきそいのナタリーに言っている。
彼も、両方の手をやけどしたのですか、とあきれている。
これにはナタリーも返す言葉がない。
モンクが座っている、その隣には、テント一枚を隔てて、死体が置いてある。
本職の元刑事、今は探偵であることを思い出したように、モンクはその死体を調べようとする。
医療スタッフは、すぐに検死官が来るので、触らないで、と言う。
モンクは、私は警察関係者です、と言って、死体を調べる。
不審な点を見つけ出す。
まず靴に泥がついていない。
死体が見つかった簡易トイレの周りは、地面がぬかるんでいて、今モンクの靴は泥だらけだ。
「なぜ泥がついていないのだ」
「トイレから運び出されたからでしょう」とナタリーが答える。
「では入るときは」
「誰かが運び込んだということ?」とナタリーもモンクの指摘に納得する。
上半身を隠している白い敷布をめくる。
腕を調べる。
「注射針の痕があるが、ひとつだけだ」
麻薬の常習犯とは思えない。
麻薬をうつときに上腕をしめるバンドが横にある。
「これはどうやって使うのかな」
「こうやって締めるのでしょう」とナタリー。
自分の右腕に、左手を使って巻いてみせる。
「そして歯を使って、最後は締めるのかい」
「そうよ、今はそうはしないけどね」とナタリー。
「歯を使わないと締められないのですか。他に方法はないのですか」とモンクは、医療スタッフに確認する。
「そうです。歯を使います」
「でも歯形がついていない」
モンクは、自分の目で見て,必ず確認するのだ。
どうやら、自分で麻薬を過剰に注射したのが死因というのが、怪しくなってきた。
モンクの事件では、自殺とか事故と思われたものが、調べていくと他殺の線が出てきて、その犯人を見つけるという筋が多い。
彼の死因は、麻薬の過剰摂取であるが、自分でそれを打ったのではない可能性が高くなった。
どこかで麻薬を注射器で大量に打たれて、殺されてから、トイレに運び込まれたのではないか、という疑惑が出てきた。
モンクの特殊な才能のひとつとも言えるのが、一度見た事は全て覚えていることだ。
いつも現場を丁寧に見る。
両手をかざすように、対象物を見ていく。
まるで両手で見ているものをスキャンして、その映像を頭のなかに取り込んでいるようだ。
いつもこの特殊な才能が捜査には随分と役に立つのだ。
映画「レインマン」で、ダスティ・ホフマンの演じる兄が自閉症であるが、見たものを全て覚えているという能力を持っていた。
平均的な人と比べると、あるところでマイナスな部分があっても、必ず人は別のところで、素晴らしいプラスのところがあるのだろう。
すべては、プラスマイナスするとゼロになるのだ。
モンクとナタリーは、死体の見つかった簡易トイレに向かって歩いて行く。
一方、警部と息子、警部補は、息子が見つかったので、会場の出口に向かって歩いている。
息子が父親に言う。
「次のロックスターを見せてくれない。これを見るために来たの」
「だめだ」と警部は強く言う。
ロック好きの警部補と息子は、あきらめてとぼとぼと警部の後について歩いて行く。
そこで、モンクとナタリーに出くわす。
早く帰りたがっていたモンクに、警部が朗報とばかりに、話しかける。
「モンク、もう帰れるぞ、息子が見つかった」
モンクが申し訳けなさそうに言う。
「それがだめなのです。殺人の可能性が出てきました。まだ帰ることはできません」
「えっ、なんだって」と警部がしかめっ面をする。
「調べ直さなければいけません」とモンクは申し訳なさそうに、警部に言う。
その後ろで、思わずガッツポーズをして、目をあわせる、息子と警部補。
もっとこの会場にいて、見たかったロックスターのライブを見ることができるのだ。
警部が、二人を振り返ると、あわててつまらなそうに、目をそらす息子と警部補。
(この絶妙のタイミング。このときの息子と警部補の目の芝居がいい。)
いよいよ死体発見現場での調査が始まるのだ。
(つづく)
その頃、警部は会場で、仮病を使って休んでいる警部補の後ろ姿を見つける。
警部補は、仕事をサボって、好きなロックコンサートの会場に来ていたのだ。
警部は、後ろから近づきながら、警部補に携帯電話をかける。
「具合はどうだ。気になって電話した」
声をわざとつぶして病人らしい声で、警部補が答える。
「あっ、警部。今何時ですか」
と警部補は、寝ていたところを電話で起こされたふりをする。
警部補は、警部が自分の後ろから近づいていることには気がついていない。
「起こしてしまったのか、悪かったな。随分うるさいところだな」
「ステレオが壊れて、音が鳴りっぱなしで」と言い訳をする。
警部は、警部補のすぐ後ろまで来ている。
周りの大音響で、その気配が、警部補には分からない。
話をうまくごまかして、携帯電話を切る警部補。
切った携帯電話を手に、隣で踊っている若い女の子に、「今の上司から」と笑っている。
うまくだましたという表情をする。
そこで横から肩を叩かれ、ようやく警部に見つかったことに気がつく。
「警部も病欠ですか」
(こういう返事の仕方がいいね)
「いや、息子を探しにきた」
「私も病院に向かう途中で、、、、」と新しい言い訳を考えながら言うが、途中であきらめて、結局は謝ることになる。
警部補は、警部と一緒に息子を探すことになる。
そして、ついに会場に一人で来ている息子を見つける。
息子はロック好きで、ロックスターの顔がプリントされているTシャツを着ている。
まだ16歳だ。
息子を叱る警部。
これから2週間外出禁止と言い渡す。
息子は仕方なく、父親について、一緒に外に向かう。
このあたりは反抗期ではあるが、素直だ。
両親が離婚した直後で、つらい時なのだ。
警部補と3人で会場の中を出口に向かって歩いて行く。
会場の中にまだ残っているモンクとナタリー。
そこに殺されたスタッフの恋人という女性が来る。
モンクが探偵であることを聞いて、頼みに来たのだ。
彼女は、彼が麻薬を注射器でうったことが原因で死んだことに納得がいかないと言う。
彼が麻薬をやめるための治療を始めて、17ヶ月以上経っていること、しかも彼は針恐怖症であることをモンクに訴える。
麻薬を注射針でうつとは考えられないと。
調べて欲しいと依頼する。
モンクは気乗りがしないが、彼女の依頼を聞くことにする。
こういう場面では、初めはモンクは気乗りしないことが多い。
自分のそのときの感情、やる気を優先させることが多い。
モンクが事件の不審な点に気がつき、やる気を出すまでには時間がかかるのだ。
あるときは、あきらかにおかしいと思っても、自分の潔癖症や、強迫観念症を優先させて、すぐには動かないこともあった。
彼女は警察から渡された、殺された恋人のジャンパーを持っている。
モンクが、そのポケットの中を見ると、会場の地図が入っている。
会場の入口で渡される地図だ。
地図を広げると、鍼治療の場所に、7:30AMと記入されている。
朝早く鍼治療を予約していたようだ。
3人は、その場所に向かうことになる。
鍼治療をした女性の治療士から話を聞くモンク。
治療士は、確かに殺された彼が、その時間に来たという。
針恐怖症が治ったと言っていたと。
そして帰る時に、すぐ近くで大きなボールを膨らませようとしていた女の子を手伝って、そのボールを膨らませていたと証言する。
息を吹き込んで膨らませるタイプの丸い大きなボールだ。
よく海岸で使っているようなボール。
色は青だ。
これが最後に事件解決の決め手になるのだ。
こんなロック会場で、テントの下にベッドを並べて、鍼をうつことは日本では考えにくい。
外から丸見えの場所だ。
日本でも、ヘルスセンターの中にマッサージをしているところがあり、ある程度それが外から見えることがある。
それを野外でやっているようなものだ。
アメリカでは、鍼がそれほど普及しているのかと思ってしまう。
そこを立ち去るときにモンクが奇妙な行動をする。
400Wの真っ赤な治療用のランプを、指で触ってしまうのだ。
外科治療で患部を暖めるためのランプの強力なものだ。
それも、ご丁寧に右手の指と左手の指の両方をやけどしてしまう。
ナタリーが止めるのも聞かずに、自分から触るのだ。
しかも両手の指を、わざわざ自分から触ろうとするところが、明らかに通常の人と違うところだ。
小さな子供なら、初めは赤いランプをきれいなものと思って、思わず触るかもしれない。
親が目を離したすきにだ。
でも一度触ったら、これは熱いものという自覚をして、2回触ることはない。
モンクは、それを1回目に触るときも、ナタリーに注意されながら、触ってしまい、しかも今度は、反対側の手で触るのだ。
モンクの潔癖症のひとつに、左右対称であることへのこだわりがある。
右左が同じ状態でないと気が済まない。
家具でも、タンスの中に入っているものでもそうだ。
ばらばらは許せない。
それで両方の手をやけどさせたのかもしれない。
これは次にモンクが治療を受けるために、殺されたスタッフの死体が置いてある医療センターに連れて行くために必要なシーンだと思うが、モンクの偏執狂のなせることと言われれば、そうなのだろう。
常人には、とても真似ができない。
やけど治療のために、医療センターに行く二人。
殺されたスタッフの恋人は、鍼治療士のところで、モンクにお礼を言って、去って行った。
医療センターと言ってもテントの下の簡易的な医務室だ。
治療と言っても、医療スタッフは、やけどの薬を渡すだけだ。
1日1回患部につけてくださいと、つきそいのナタリーに言っている。
彼も、両方の手をやけどしたのですか、とあきれている。
これにはナタリーも返す言葉がない。
モンクが座っている、その隣には、テント一枚を隔てて、死体が置いてある。
本職の元刑事、今は探偵であることを思い出したように、モンクはその死体を調べようとする。
医療スタッフは、すぐに検死官が来るので、触らないで、と言う。
モンクは、私は警察関係者です、と言って、死体を調べる。
不審な点を見つけ出す。
まず靴に泥がついていない。
死体が見つかった簡易トイレの周りは、地面がぬかるんでいて、今モンクの靴は泥だらけだ。
「なぜ泥がついていないのだ」
「トイレから運び出されたからでしょう」とナタリーが答える。
「では入るときは」
「誰かが運び込んだということ?」とナタリーもモンクの指摘に納得する。
上半身を隠している白い敷布をめくる。
腕を調べる。
「注射針の痕があるが、ひとつだけだ」
麻薬の常習犯とは思えない。
麻薬をうつときに上腕をしめるバンドが横にある。
「これはどうやって使うのかな」
「こうやって締めるのでしょう」とナタリー。
自分の右腕に、左手を使って巻いてみせる。
「そして歯を使って、最後は締めるのかい」
「そうよ、今はそうはしないけどね」とナタリー。
「歯を使わないと締められないのですか。他に方法はないのですか」とモンクは、医療スタッフに確認する。
「そうです。歯を使います」
「でも歯形がついていない」
モンクは、自分の目で見て,必ず確認するのだ。
どうやら、自分で麻薬を過剰に注射したのが死因というのが、怪しくなってきた。
モンクの事件では、自殺とか事故と思われたものが、調べていくと他殺の線が出てきて、その犯人を見つけるという筋が多い。
彼の死因は、麻薬の過剰摂取であるが、自分でそれを打ったのではない可能性が高くなった。
どこかで麻薬を注射器で大量に打たれて、殺されてから、トイレに運び込まれたのではないか、という疑惑が出てきた。
モンクの特殊な才能のひとつとも言えるのが、一度見た事は全て覚えていることだ。
いつも現場を丁寧に見る。
両手をかざすように、対象物を見ていく。
まるで両手で見ているものをスキャンして、その映像を頭のなかに取り込んでいるようだ。
いつもこの特殊な才能が捜査には随分と役に立つのだ。
映画「レインマン」で、ダスティ・ホフマンの演じる兄が自閉症であるが、見たものを全て覚えているという能力を持っていた。
平均的な人と比べると、あるところでマイナスな部分があっても、必ず人は別のところで、素晴らしいプラスのところがあるのだろう。
すべては、プラスマイナスするとゼロになるのだ。
モンクとナタリーは、死体の見つかった簡易トイレに向かって歩いて行く。
一方、警部と息子、警部補は、息子が見つかったので、会場の出口に向かって歩いている。
息子が父親に言う。
「次のロックスターを見せてくれない。これを見るために来たの」
「だめだ」と警部は強く言う。
ロック好きの警部補と息子は、あきらめてとぼとぼと警部の後について歩いて行く。
そこで、モンクとナタリーに出くわす。
早く帰りたがっていたモンクに、警部が朗報とばかりに、話しかける。
「モンク、もう帰れるぞ、息子が見つかった」
モンクが申し訳けなさそうに言う。
「それがだめなのです。殺人の可能性が出てきました。まだ帰ることはできません」
「えっ、なんだって」と警部がしかめっ面をする。
「調べ直さなければいけません」とモンクは申し訳なさそうに、警部に言う。
その後ろで、思わずガッツポーズをして、目をあわせる、息子と警部補。
もっとこの会場にいて、見たかったロックスターのライブを見ることができるのだ。
警部が、二人を振り返ると、あわててつまらなそうに、目をそらす息子と警部補。
(この絶妙のタイミング。このときの息子と警部補の目の芝居がいい。)
いよいよ死体発見現場での調査が始まるのだ。
(つづく)
