米原ばたばた
- 2015/09/08
- 00:00
福井に行くことになった。
朝の8時半くらいには到着しないといけない。
大阪から福井だと、定番はサンダーバードだ。
福井まで1時間50分。
ところが、サンダーバードの始発は、大阪発7時10分。
福井着が9時01分。これでは間に合わない。
方法は2つ。
ひとつは前泊である。
だが、今回は生憎と、前の日の夜の移動が無理だった。
もうひとつの方法が、朝6時8分の新幹線で、米原まで行き、そこで在来線に乗り換える方法。
乗換案内を見ると、
新大阪発 6時8分 米原着 6時43分(乗り継ぎ7分)
米原発 6時50分 敦賀着7時36分(乗り継ぎ5分)
敦賀発 7時41分 福井着8時33分
となる。
いずれも乗り継ぎの時間が短いが、福井には8時半過ぎには到着だ。
朝の早いのは厳しいが、これにした。
新幹線の始発で東京へ出張というのは、よくあるが、米原で乗換というのは初めてだ。
東京出張の場合は、終点の東京かひとつ手前の品川で降りることになる。
東京は終点なので、乗り過ごすことはない。
品川の場合でも、2時間以上も乗った後なので、寝ていることはないだろう。
しかも列車ががらがらということもない。
ところが、米原での乗換となると、乗るのは、のぞみではなく、ひかりだ。
ひどくすいている。しかも早朝である。
僕の乗った列車も、同じ車両には、数人の乗客だ。
新大阪を出て、しばらくすると、ひどい睡魔に襲われる。
乗る前に自動販売機で缶コーヒーを買ったが、それも座席の前の網の袋につっこんで、寝てしまった。
京都に着いたときには、目を覚まして、向かい側のプラットフォームに京都の駅名を見ている。
それから再び寝てしまった。
そして、目を覚ます。
列車が止まっている。
あわてて、窓の外を見る。
なんと、米原だ。
米原から乗ってくる人達がすでに、列車のなかの通路を歩いている。
まずい。
ここで乗換るべき在来線に乗らないと、えらいことになる。
慌てて鞄と荷物を抱えて、座席を飛び立つ。
通路を行きかえて、缶コーヒーを忘れてきたのに気がついた。
取りに帰ったら,乗り遅れるかもしないという思いが一瞬頭をよぎる。
思い切って、缶コーヒーを取りに戻る。
乗ってくる乗客をかき分けるように、列車の外に飛び出す。
新幹線のプラットフォームの昇りエスカレーターを、駆け上る。
新幹線の改札を飛び出すと、在来線のプラットフォームにつながる通路だ。
行き先掲示版を見る。
福井には、敦賀行きに乗らないと行けない。
何番線の列車に乗ればいいのか、すぐには思いつかない。
なにしろ、米原から敦賀行きに乗るのは、生まれて初めてだ。
通路を走りかけたが、新幹線の改札のところにいる駅員のところまで戻る。
乗り間違えては大変だ。
「福井に行きたいのですが、どの列車ですか」と聞く。
若い駅員が、こちらの緊急度を理解しない、ゆっくりとした声で、何番線かを教えてくれる。
今そこに止まっている列車に乗ればいいと言う。
間に合ったのだ。
再び、その列車の待っているプラットフォームに向かって、走り出す。
階段を走り降りる。
プラットフォームの両側に列車が止まっている。
落ち着いて、列車を確認する。
これだ。
列車は、わずか2両連結である。
まだ出発までには時間があるようだ。
プラットフォームを歩いて、前の車両に乗り込む。
良かった。間に合った。
早朝の新大阪駅。

朝の8時半くらいには到着しないといけない。
大阪から福井だと、定番はサンダーバードだ。
福井まで1時間50分。
ところが、サンダーバードの始発は、大阪発7時10分。
福井着が9時01分。これでは間に合わない。
方法は2つ。
ひとつは前泊である。
だが、今回は生憎と、前の日の夜の移動が無理だった。
もうひとつの方法が、朝6時8分の新幹線で、米原まで行き、そこで在来線に乗り換える方法。
乗換案内を見ると、
新大阪発 6時8分 米原着 6時43分(乗り継ぎ7分)
米原発 6時50分 敦賀着7時36分(乗り継ぎ5分)
敦賀発 7時41分 福井着8時33分
となる。
いずれも乗り継ぎの時間が短いが、福井には8時半過ぎには到着だ。
朝の早いのは厳しいが、これにした。
新幹線の始発で東京へ出張というのは、よくあるが、米原で乗換というのは初めてだ。
東京出張の場合は、終点の東京かひとつ手前の品川で降りることになる。
東京は終点なので、乗り過ごすことはない。
品川の場合でも、2時間以上も乗った後なので、寝ていることはないだろう。
しかも列車ががらがらということもない。
ところが、米原での乗換となると、乗るのは、のぞみではなく、ひかりだ。
ひどくすいている。しかも早朝である。
僕の乗った列車も、同じ車両には、数人の乗客だ。
新大阪を出て、しばらくすると、ひどい睡魔に襲われる。
乗る前に自動販売機で缶コーヒーを買ったが、それも座席の前の網の袋につっこんで、寝てしまった。
京都に着いたときには、目を覚まして、向かい側のプラットフォームに京都の駅名を見ている。
それから再び寝てしまった。
そして、目を覚ます。
列車が止まっている。
あわてて、窓の外を見る。
なんと、米原だ。
米原から乗ってくる人達がすでに、列車のなかの通路を歩いている。
まずい。
ここで乗換るべき在来線に乗らないと、えらいことになる。
慌てて鞄と荷物を抱えて、座席を飛び立つ。
通路を行きかえて、缶コーヒーを忘れてきたのに気がついた。
取りに帰ったら,乗り遅れるかもしないという思いが一瞬頭をよぎる。
思い切って、缶コーヒーを取りに戻る。
乗ってくる乗客をかき分けるように、列車の外に飛び出す。
新幹線のプラットフォームの昇りエスカレーターを、駆け上る。
新幹線の改札を飛び出すと、在来線のプラットフォームにつながる通路だ。
行き先掲示版を見る。
福井には、敦賀行きに乗らないと行けない。
何番線の列車に乗ればいいのか、すぐには思いつかない。
なにしろ、米原から敦賀行きに乗るのは、生まれて初めてだ。
通路を走りかけたが、新幹線の改札のところにいる駅員のところまで戻る。
乗り間違えては大変だ。
「福井に行きたいのですが、どの列車ですか」と聞く。
若い駅員が、こちらの緊急度を理解しない、ゆっくりとした声で、何番線かを教えてくれる。
今そこに止まっている列車に乗ればいいと言う。
間に合ったのだ。
再び、その列車の待っているプラットフォームに向かって、走り出す。
階段を走り降りる。
プラットフォームの両側に列車が止まっている。
落ち着いて、列車を確認する。
これだ。
列車は、わずか2両連結である。
まだ出発までには時間があるようだ。
プラットフォームを歩いて、前の車両に乗り込む。
良かった。間に合った。
早朝の新大阪駅。
