田中泯さんのこと
- 2015/09/21
- 00:00
NHKの連続テレビ小説に出ている人、田中泯さん。
たなか みん と読む。
田中裕子さんと夫婦役で、能登で塩作りをしている老人役である。
映画にも出演されているのだが、僕ははじめて知った。
台詞は少ないが、存在感のある役者だ。
毎回はじめに流れるシーン。出演者や制作関係の人達の名前が出てくるところで、いくつかの場面がある。
最後は地元の人達と主人公の「まれ」が、原っぱのようなところに集まる。
大きなテーブルの上には、能登で取れた野菜たちがいっぱいに置かれている。
そのなかにケーキがある。
その前のシーンが僕は好きだ。
空中からのカメラで、撮影している場面。
主要な出演者が海岸の小高いところに立って、カメラに向かって、手を振ったり、ポーズを取っている。
カメラが動くので、みんな上空を移動するカメラに向かって視線を動かしている。
田中泯さんは、手に塩作りで使うのであろう大きなザルのようなものをもって、ポーズを取っている。
カメラの移動にあわせて、大きくゆったりと動く。
細かい動きではない。
それはまるで踊りの一場面だ。
ゆったりとした動きが素晴らしい。
そう、田中泯さんは、舞踊家なのだ。
この「まれ」は、僕の周りでは、あまり好評ではない。
仕事をしている男達にとっては、前回の「まっさん」が、ぴったりとはまるテーマだったのに比べ、今回は、パティシエである。
しかも若い女の子が主人公なので、ちゃらちゃらしおって、ということになるのだろう。
決して、パティシエの道は、うわついたものではなく、しっかり勉強し、修行しなければ、その道を究められないのであるが、ええ年のおっさん連中には、ウィスキ作りに人生を賭ける方が分かりやすいのだ。
仕事をしている女性からも、主人公に対して、自分のやりたいことを、あくまでも通し続ける、周りの人に協力をさせて、やり続ける、時としては、子供のこと、夫のことも手を抜いて、ということで、なにこれは、という声も出ている。
確かに仕事と家のことを両立させることは、いつの時代でも、どんな仕事でも、簡単なことではない。
今回の主人公のように、夫は、家の近くで仕事をしている職人、しかも家族や、近所の人達がいつも協力してくれるということは、誰にでも持てる環境ではないのだ。
「まれ」は恵まれていると言えるだろう。
そんな多くの登場人物のなかで、田中泯さんは、いいねぇ。
夫婦役のもう一人が田中裕子さん。
田中裕子さんをしっかり見るのは、寅さんのマドンナ以来だから、随分と時間が経っている。
ドラマの中とはいえ、二人ともいい形で年を重ねている。
田中泯さんは70歳。田中裕子さんは、60歳だ。
このように年は重ねたい。

たなか みん と読む。
田中裕子さんと夫婦役で、能登で塩作りをしている老人役である。
映画にも出演されているのだが、僕ははじめて知った。
台詞は少ないが、存在感のある役者だ。
毎回はじめに流れるシーン。出演者や制作関係の人達の名前が出てくるところで、いくつかの場面がある。
最後は地元の人達と主人公の「まれ」が、原っぱのようなところに集まる。
大きなテーブルの上には、能登で取れた野菜たちがいっぱいに置かれている。
そのなかにケーキがある。
その前のシーンが僕は好きだ。
空中からのカメラで、撮影している場面。
主要な出演者が海岸の小高いところに立って、カメラに向かって、手を振ったり、ポーズを取っている。
カメラが動くので、みんな上空を移動するカメラに向かって視線を動かしている。
田中泯さんは、手に塩作りで使うのであろう大きなザルのようなものをもって、ポーズを取っている。
カメラの移動にあわせて、大きくゆったりと動く。
細かい動きではない。
それはまるで踊りの一場面だ。
ゆったりとした動きが素晴らしい。
そう、田中泯さんは、舞踊家なのだ。
この「まれ」は、僕の周りでは、あまり好評ではない。
仕事をしている男達にとっては、前回の「まっさん」が、ぴったりとはまるテーマだったのに比べ、今回は、パティシエである。
しかも若い女の子が主人公なので、ちゃらちゃらしおって、ということになるのだろう。
決して、パティシエの道は、うわついたものではなく、しっかり勉強し、修行しなければ、その道を究められないのであるが、ええ年のおっさん連中には、ウィスキ作りに人生を賭ける方が分かりやすいのだ。
仕事をしている女性からも、主人公に対して、自分のやりたいことを、あくまでも通し続ける、周りの人に協力をさせて、やり続ける、時としては、子供のこと、夫のことも手を抜いて、ということで、なにこれは、という声も出ている。
確かに仕事と家のことを両立させることは、いつの時代でも、どんな仕事でも、簡単なことではない。
今回の主人公のように、夫は、家の近くで仕事をしている職人、しかも家族や、近所の人達がいつも協力してくれるということは、誰にでも持てる環境ではないのだ。
「まれ」は恵まれていると言えるだろう。
そんな多くの登場人物のなかで、田中泯さんは、いいねぇ。
夫婦役のもう一人が田中裕子さん。
田中裕子さんをしっかり見るのは、寅さんのマドンナ以来だから、随分と時間が経っている。
ドラマの中とはいえ、二人ともいい形で年を重ねている。
田中泯さんは70歳。田中裕子さんは、60歳だ。
このように年は重ねたい。
