接して漏らさず(1)
- 2015/10/09
- 00:00
うなぎの話で、貝原益軒の名前を書いた。
益軒さんというと、どうしても“接して漏らさず”という言葉が枕詞のように出てくる。
これは僕だけかもしれないのだけど、気になる。
本当は、どういう意味なのだろう。
「養生訓」という本を益軒さんは書いているが、これは人が健康に生きるためのガイドブックのようなもののはずだ。
そのなかに“接して漏らさず”という言葉があり、これを守ったほうがいいよ、という意味だろう。
“接して漏らさず”という意味も、男性が女性と性交するときに、出さない方が良い、すなわち射精しないほうがよいということに違いない。
それが調べる前の僕の頭の中の理解だ。
さて、調べた結果はどうだったのか。
まず、益軒さんは、85歳で亡くなったという。
江戸時代、19世紀の人ととしては、結構な長命である。
しかも「養生訓」を書いたのが84歳というから、十分長生きした結果、それを振り返って、どうすれば健康を維持できるか、長寿を全うすることができるかを、自分の経験から書いたものであろう。
説得力がある。
“接して漏らさず”であるが、「養生訓」には、他にも多くの注意すべき点が書かれてあり、この点だけを強調するのは、益軒さんの本意ではないはずだ。
とは言うものの、やはり気になるところをはっきりとさせておこう。

(つづく)
益軒さんというと、どうしても“接して漏らさず”という言葉が枕詞のように出てくる。
これは僕だけかもしれないのだけど、気になる。
本当は、どういう意味なのだろう。
「養生訓」という本を益軒さんは書いているが、これは人が健康に生きるためのガイドブックのようなもののはずだ。
そのなかに“接して漏らさず”という言葉があり、これを守ったほうがいいよ、という意味だろう。
“接して漏らさず”という意味も、男性が女性と性交するときに、出さない方が良い、すなわち射精しないほうがよいということに違いない。
それが調べる前の僕の頭の中の理解だ。
さて、調べた結果はどうだったのか。
まず、益軒さんは、85歳で亡くなったという。
江戸時代、19世紀の人ととしては、結構な長命である。
しかも「養生訓」を書いたのが84歳というから、十分長生きした結果、それを振り返って、どうすれば健康を維持できるか、長寿を全うすることができるかを、自分の経験から書いたものであろう。
説得力がある。
“接して漏らさず”であるが、「養生訓」には、他にも多くの注意すべき点が書かれてあり、この点だけを強調するのは、益軒さんの本意ではないはずだ。
とは言うものの、やはり気になるところをはっきりとさせておこう。

(つづく)