骨を折る(1)
- 2015/10/11
- 00:00
新聞の投書欄をたまたま見ていると,妊婦のかたや、気分の悪くなった人が、混んだ電車のなかで席を譲ってもらえなかったと書いてある。
ひとつの投稿は、娘さんが妊婦の方からのものだ。
混んでいる電車に二人で乗り込んだ。
お母さんが娘さんに、優先席のほうへ移動しようと誘った。
きっと席を譲ってくれる人がいると思ってのことだ。
ところが、娘さんは移動しないという。
どうせ、優先席の前に行っても、誰も席を譲らないと言うのだ。
それは毎度のことで、わざわざ混んだ電車の中を移動することも徒労に終わるので、移動しないのである。
おそらくこれは日本全国共通のことではないと思うが、投稿されているということは、結構こういうケースも多いのかもしれない。
おもてなしの国と言われる日本であるが、それよりももっと基本的な、おもいやりがないということになる。
ところが僕の場合は、これとは全く別のことを経験した。
数年前に足の骨を骨折したことがあった。
そのときは、ギブスと包帯で、足がふくれて、靴をはくことは出来かった。
片足だけは元気なので、杖さえあれば、ほぼ問題なく歩くことができる。
杖を持って、ゆたりゆたりと歩く。
そういう格好をしているときでも、仕事は待ってくれないので、電車に乗って出かけていく。
僕が混んでいる電車に乗り込むと、杖を持っている僕を見ると、必ず誰かが席を譲ってくれる。
時間のあるときは、できるだけすいている電車に乗るようにしたので、混んでいる電車に、杖を持って乗ったのは、それほど多くはない。
車の運転には支障がなかったので、車で移動した日もある。
でも、電車に乗ったときは、いつも席を譲ってもらえた。
そのときは、お礼を言って座らせてもらう。
世の中には親切な人が多いのだ、ということを実感した。
僕が乗っていたのは、関西の私鉄、阪急電車である。
たまたま僕の乗った時間帯が幸運だったのかもしれない。
僕が単に運がよかったのかもしれない。
でも、日本人は、基本的に思いやりがあると、思っていたい。
ひとつの投稿は、娘さんが妊婦の方からのものだ。
混んでいる電車に二人で乗り込んだ。
お母さんが娘さんに、優先席のほうへ移動しようと誘った。
きっと席を譲ってくれる人がいると思ってのことだ。
ところが、娘さんは移動しないという。
どうせ、優先席の前に行っても、誰も席を譲らないと言うのだ。
それは毎度のことで、わざわざ混んだ電車の中を移動することも徒労に終わるので、移動しないのである。
おそらくこれは日本全国共通のことではないと思うが、投稿されているということは、結構こういうケースも多いのかもしれない。
おもてなしの国と言われる日本であるが、それよりももっと基本的な、おもいやりがないということになる。
ところが僕の場合は、これとは全く別のことを経験した。
数年前に足の骨を骨折したことがあった。
そのときは、ギブスと包帯で、足がふくれて、靴をはくことは出来かった。
片足だけは元気なので、杖さえあれば、ほぼ問題なく歩くことができる。
杖を持って、ゆたりゆたりと歩く。
そういう格好をしているときでも、仕事は待ってくれないので、電車に乗って出かけていく。
僕が混んでいる電車に乗り込むと、杖を持っている僕を見ると、必ず誰かが席を譲ってくれる。
時間のあるときは、できるだけすいている電車に乗るようにしたので、混んでいる電車に、杖を持って乗ったのは、それほど多くはない。
車の運転には支障がなかったので、車で移動した日もある。
でも、電車に乗ったときは、いつも席を譲ってもらえた。
そのときは、お礼を言って座らせてもらう。
世の中には親切な人が多いのだ、ということを実感した。
僕が乗っていたのは、関西の私鉄、阪急電車である。
たまたま僕の乗った時間帯が幸運だったのかもしれない。
僕が単に運がよかったのかもしれない。
でも、日本人は、基本的に思いやりがあると、思っていたい。
