接して漏らさず(2)
- 2015/10/16
- 00:00
養生訓を読むと、慎色欲という項がある。
そこには随分詳細な記載がある。
中国の孫思ばくの「千金方」を引用して、交接の回数を書いている。
20歳で4日、30歳で8日、40歳で16日、50歳で20日に1回もらすとある。
60歳では精をとじて、もらさないと言っている。
ただ、体力が盛んであれば、1月に1回もらす、気力が盛んであれば、かえって欲念をおさえて、我慢することは、よくないと言う。
結局は、人それぞれ、最適な回数は違うということだ。
しかも、ここでは、交接というのは、必ずもらすことを意味している。
となると“接して漏らさず“と言う意味は、抱き合っても射精をしないという意味ではなく、もっぱら”漏らさず“というところだけを取り上げているようだ。
ただ、もっと読み進むと、孫真人の「千金方」では、精気をもらさないで、交接するという記述がある。
このようにすると元気が減ることなく、かえって血気がよくなり、身体によいという。
やはり、抱き合っても精気を出さないということを奨めているのだ。
特に40歳以上のひとで、血気が衰えていない場合は、情欲を断つ事は無理である。
我慢するとかえって害があるという。
その他にも房室での禁止事項とか、腎の働きと情欲とか、いくつかの項があり、結構な分量がさかれている。
やはりこの分野は、人にとっては、男でも女でも、いずれにも重要なのだ。
元気なうちは、しっかり励まないといけない。
参考文献:養生訓(全現代語訳、付・原文) 貝原益軒、 伊藤友信訳(講談社文庫)

そこには随分詳細な記載がある。
中国の孫思ばくの「千金方」を引用して、交接の回数を書いている。
20歳で4日、30歳で8日、40歳で16日、50歳で20日に1回もらすとある。
60歳では精をとじて、もらさないと言っている。
ただ、体力が盛んであれば、1月に1回もらす、気力が盛んであれば、かえって欲念をおさえて、我慢することは、よくないと言う。
結局は、人それぞれ、最適な回数は違うということだ。
しかも、ここでは、交接というのは、必ずもらすことを意味している。
となると“接して漏らさず“と言う意味は、抱き合っても射精をしないという意味ではなく、もっぱら”漏らさず“というところだけを取り上げているようだ。
ただ、もっと読み進むと、孫真人の「千金方」では、精気をもらさないで、交接するという記述がある。
このようにすると元気が減ることなく、かえって血気がよくなり、身体によいという。
やはり、抱き合っても精気を出さないということを奨めているのだ。
特に40歳以上のひとで、血気が衰えていない場合は、情欲を断つ事は無理である。
我慢するとかえって害があるという。
その他にも房室での禁止事項とか、腎の働きと情欲とか、いくつかの項があり、結構な分量がさかれている。
やはりこの分野は、人にとっては、男でも女でも、いずれにも重要なのだ。
元気なうちは、しっかり励まないといけない。
参考文献:養生訓(全現代語訳、付・原文) 貝原益軒、 伊藤友信訳(講談社文庫)
