はつはな果蜂園
- 2015/10/25
- 00:00
普段、個人名から郵送される葉書や封書というものはほとんどお目にかからない。
葉書が来るといえば、年賀状と喪中欠礼,転居通知くらいだ。
封書については、以前受け取ったのはいつ頃だろうか、記憶にない。
ところが個人名の葉書が届いた。
カラー写真が入ったおしゃれな葉書である。
なにかのイベントの招待状だ。
表にメッセージ欄があり、手書きで数行書かれている。
名前を見て思いだした。
以前僕が勤めていたIT会社時代に、同じ部門で仕事をしていた人だ。
僕よりはかなり若い。
僕のオフィスは、大阪だったけど、彼のオフィスは、東京だ。
いつも顔を合わせていたわけではないが、東京でのミーティングや関西方面での仕事で、お客様に一緒に行ったことがある。
このブログでも書いている神戸のお客様に行ったときも一緒だった。
F君という。
今年の年賀状に、昨年、会社を辞めたということが書いてあった
そして、今年の5月には、転居通知が来た。
新住所は、F君の出身地の広島だった。
年賀状を今、読み直すと、養蜂業と確かに書いてある。
でもそのときは、見慣れない文字が僕のなかにでは、なにごともなく通り過ぎていった。
記憶に残っていなかったのだ。
ただ、印刷された文字の下に、手書きで、”自然を活用して自営業を始めます!”と書かれていることだけが、印象に残っていた。
自然を活用して、という意味がぴんとこなかったのだ。
IT会社を辞めるときに、最も多いケースは、別のIT会社への転職である。
場合によっては、競合会社へ移ることもある。
以前、会社を辞める人が、“家業を手伝います”と言っていたのが、ふたを開けてみると、競合会社にきっちり転職していた。
そのときは、思わず“おまえの家業はXX社(競合会社)か”と突っ込んでしまった。
F君の場合は、起業だったことをこのイベントへの招待葉書で初めてはっきりと認識した。
しかも、養蜂業だというではないか。
180度の転換と言ってもいい。
葉書では、イベントが大阪であり、そこに出店すると書いてある。
ぜひ遊びに来て下さいと、自筆で書かれていた。
遊びに来て下さい、という書き方が彼らしい。
葉書には、メールアドレスもWEBページのURLも書かれていない。
ただ、“はつはな果蜂園”という見慣れない言葉がある。
WEBで検索すると、トップで出てきた。
他にはない珍しい名前だ。
F君のFacebookだ。
Facebookを読んでいくと、F君のやっていることがおおよそ分かってくる。
養蜂業というと昔からある仕事だが、そこにITを取り込んでいるのだ。
今産業界では、Industry4.0とか IoTという言葉が、盛んに言われている。
これを養蜂業の現場で実現している。
ミツバチの巣箱にセンサーを取り付け、遠隔地からの管理と情報収集をスマホで実現している。
このシステムを、Bee Sensingと呼んでいる。
システム開発はF君の知人が行っている。このシステムの活用により、養蜂業の生産性が大幅に向上し、さらに蜂蜜の品質の向上も期待出来るという。
F君は、一緒に仕事をしているときは、いつも明るく、僕は笑っている顔しか記憶にないのだけど、Facebookの写真では、別人のような表情で、ミツバチの巣を持っているF君がいる。
さすがに目が真剣だ。
きっとIT会社でも同じ目をしていたのだと思うが、職場の環境の違いと、自分自身の思いの深さが、F君の目を澄ませているのだろう。
普段蜂蜜は、あまり食べないのだけど、ひとつWEBから注文を入れてみよう。

葉書が来るといえば、年賀状と喪中欠礼,転居通知くらいだ。
封書については、以前受け取ったのはいつ頃だろうか、記憶にない。
ところが個人名の葉書が届いた。
カラー写真が入ったおしゃれな葉書である。
なにかのイベントの招待状だ。
表にメッセージ欄があり、手書きで数行書かれている。
名前を見て思いだした。
以前僕が勤めていたIT会社時代に、同じ部門で仕事をしていた人だ。
僕よりはかなり若い。
僕のオフィスは、大阪だったけど、彼のオフィスは、東京だ。
いつも顔を合わせていたわけではないが、東京でのミーティングや関西方面での仕事で、お客様に一緒に行ったことがある。
このブログでも書いている神戸のお客様に行ったときも一緒だった。
F君という。
今年の年賀状に、昨年、会社を辞めたということが書いてあった
そして、今年の5月には、転居通知が来た。
新住所は、F君の出身地の広島だった。
年賀状を今、読み直すと、養蜂業と確かに書いてある。
でもそのときは、見慣れない文字が僕のなかにでは、なにごともなく通り過ぎていった。
記憶に残っていなかったのだ。
ただ、印刷された文字の下に、手書きで、”自然を活用して自営業を始めます!”と書かれていることだけが、印象に残っていた。
自然を活用して、という意味がぴんとこなかったのだ。
IT会社を辞めるときに、最も多いケースは、別のIT会社への転職である。
場合によっては、競合会社へ移ることもある。
以前、会社を辞める人が、“家業を手伝います”と言っていたのが、ふたを開けてみると、競合会社にきっちり転職していた。
そのときは、思わず“おまえの家業はXX社(競合会社)か”と突っ込んでしまった。
F君の場合は、起業だったことをこのイベントへの招待葉書で初めてはっきりと認識した。
しかも、養蜂業だというではないか。
180度の転換と言ってもいい。
葉書では、イベントが大阪であり、そこに出店すると書いてある。
ぜひ遊びに来て下さいと、自筆で書かれていた。
遊びに来て下さい、という書き方が彼らしい。
葉書には、メールアドレスもWEBページのURLも書かれていない。
ただ、“はつはな果蜂園”という見慣れない言葉がある。
WEBで検索すると、トップで出てきた。
他にはない珍しい名前だ。
F君のFacebookだ。
Facebookを読んでいくと、F君のやっていることがおおよそ分かってくる。
養蜂業というと昔からある仕事だが、そこにITを取り込んでいるのだ。
今産業界では、Industry4.0とか IoTという言葉が、盛んに言われている。
これを養蜂業の現場で実現している。
ミツバチの巣箱にセンサーを取り付け、遠隔地からの管理と情報収集をスマホで実現している。
このシステムを、Bee Sensingと呼んでいる。
システム開発はF君の知人が行っている。このシステムの活用により、養蜂業の生産性が大幅に向上し、さらに蜂蜜の品質の向上も期待出来るという。
F君は、一緒に仕事をしているときは、いつも明るく、僕は笑っている顔しか記憶にないのだけど、Facebookの写真では、別人のような表情で、ミツバチの巣を持っているF君がいる。
さすがに目が真剣だ。
きっとIT会社でも同じ目をしていたのだと思うが、職場の環境の違いと、自分自身の思いの深さが、F君の目を澄ませているのだろう。
普段蜂蜜は、あまり食べないのだけど、ひとつWEBから注文を入れてみよう。
