へんな読み違い
- 2015/10/29
- 00:00
中学の音楽の時間だった。
曲の題名を順番に読む、という質問を先生が出した。
理系にはひどく強いが、文系は全く苦手な生徒がいた。
彼の順番で廻ってきた曲は、”五木の子守歌“だ。
彼は見事に読み上げた。
「ごもくのこもりうた」
確かに、そう読めないことはない。
アイドル歌手がテレビのドラマに出ることになった。
リハーサルのときに、台本を片手に読み上げた。
「ろはいま」
場面は自宅に帰ってきたところ。最初に発する言葉だ。
台本には、よみがなをうっていない。
只今、と書いてある。
縦書きだったのだ。
たしかに、カタカナのロとハと今だから、ロハイマと読めないこともない。
この2つの話は、完全な読み間違いの例だが、本当は正しいと思っていた読み方が、実は間違いで、正しい読み方が別にある、というものを調べてみた。
驚いた。
随分あるのだ。
正しいと思っていた読み方は、もともとは間違いであり、時代とともに間違ったものが定着したという。
1.貼付
2.依存心
3.間髪を入れず
4.漸く
5.早急
6.輸入
7.捏造
8.惨敗
9.堪能
10.漏洩
正しい読み方は
1.はりつけ
2.いそんしん
3.かんはつをいれず
4.ようやく
5.さっきゅう
6.しょにゅう
7.でつぞう
8.さんぱい
9.かんのう
10.ろうせつ
とある。
6から10の輸入、捏造、惨敗、堪能、漏洩は、すでに間違いとされている読み方が完全に正しいものとして認識されている。
確かに正しい読み方をひらがなで入力して変換すると正しい漢字が表示されるので、正しい読み方なのだろう。
でも一般的に呼び慣れている読み方を入力しても、正しく漢字変換される。
正しい読み方が時代とともに変わっていくのだろうか。
ただ、輸入は、しょにゅうと入力しても輸入とは表示されなかった。
多数決の論理のように、市民権を得た読み方が元の正しい読み方を駆逐していくのかもしれない。
まさに悪貨が良貨を駆逐するということのようだ。
それ以外にも、調べてみるといくらでも出てくる、出てくる。
11.ご来迎
12.稟議書
13.あり得る
14.徒となる
15.野に下る
16.幕間
17.異にする
18.市井
19.河川敷
11.ごらいごう
12.ひんぎしょ (りんぎしょがすでに一般的になっている)
13.ありうる
14.あだになる
15.やにくだる
16.まくあい
17.ことにする
18.しせい
19.かせんしき
「五木の子守歌」の話がいつのまにか、稟議書(ひんぎしょ)の話になってしまったけど、「五木の子守歌」は永遠に「いつきのこもりうた」で、どれだけ時間が経っても、「ごもくのこもりうた」にはなりっこない。


曲の題名を順番に読む、という質問を先生が出した。
理系にはひどく強いが、文系は全く苦手な生徒がいた。
彼の順番で廻ってきた曲は、”五木の子守歌“だ。
彼は見事に読み上げた。
「ごもくのこもりうた」
確かに、そう読めないことはない。
アイドル歌手がテレビのドラマに出ることになった。
リハーサルのときに、台本を片手に読み上げた。
「ろはいま」
場面は自宅に帰ってきたところ。最初に発する言葉だ。
台本には、よみがなをうっていない。
只今、と書いてある。
縦書きだったのだ。
たしかに、カタカナのロとハと今だから、ロハイマと読めないこともない。
この2つの話は、完全な読み間違いの例だが、本当は正しいと思っていた読み方が、実は間違いで、正しい読み方が別にある、というものを調べてみた。
驚いた。
随分あるのだ。
正しいと思っていた読み方は、もともとは間違いであり、時代とともに間違ったものが定着したという。
1.貼付
2.依存心
3.間髪を入れず
4.漸く
5.早急
6.輸入
7.捏造
8.惨敗
9.堪能
10.漏洩
正しい読み方は
1.はりつけ
2.いそんしん
3.かんはつをいれず
4.ようやく
5.さっきゅう
6.しょにゅう
7.でつぞう
8.さんぱい
9.かんのう
10.ろうせつ
とある。
6から10の輸入、捏造、惨敗、堪能、漏洩は、すでに間違いとされている読み方が完全に正しいものとして認識されている。
確かに正しい読み方をひらがなで入力して変換すると正しい漢字が表示されるので、正しい読み方なのだろう。
でも一般的に呼び慣れている読み方を入力しても、正しく漢字変換される。
正しい読み方が時代とともに変わっていくのだろうか。
ただ、輸入は、しょにゅうと入力しても輸入とは表示されなかった。
多数決の論理のように、市民権を得た読み方が元の正しい読み方を駆逐していくのかもしれない。
まさに悪貨が良貨を駆逐するということのようだ。
それ以外にも、調べてみるといくらでも出てくる、出てくる。
11.ご来迎
12.稟議書
13.あり得る
14.徒となる
15.野に下る
16.幕間
17.異にする
18.市井
19.河川敷
11.ごらいごう
12.ひんぎしょ (りんぎしょがすでに一般的になっている)
13.ありうる
14.あだになる
15.やにくだる
16.まくあい
17.ことにする
18.しせい
19.かせんしき
「五木の子守歌」の話がいつのまにか、稟議書(ひんぎしょ)の話になってしまったけど、「五木の子守歌」は永遠に「いつきのこもりうた」で、どれだけ時間が経っても、「ごもくのこもりうた」にはなりっこない。

