東北の山
- 2015/01/27
- 00:01
東北地方に行き始めて10年以上だ。
初めて行ったのは、岩手県の盛岡の北の滝沢という街だった。
関西からの移動だったので、花巻空港へ飛び、花巻空港から最寄りのJRの駅である花巻空港駅までタクシーに乗った。まだ寒い時期ではないが、秋も深いころだった。
プラットフォームで列車を待っていると、入って来た列車の車両の扉が開かない。扉の横にボタンがあり、それを押して,開けることになる。
地方に行けば、よく目にする光景であるが、当時はこのような列車は初めての経験であり、自分の目の前の扉を開けずに、地元の乗客が開けた扉のところまで、わざわざ移動して乗り込んだものである。
滝沢までは、盛岡で乗り換えることになる。今考えると、このような行き方が最善だったのか、怪しい。
滝沢には、当時できたばかりの県立大学があり、そこに友人の先生が勤めていた。その友人は、それまでは、東京に住んでいたのであるが、民間企業から大学への転籍であった。
友人は、引越の日に、駅からタクシーに乗りこんだ。
運転手さんと話していくうちに、どこから来られたのですか、という質問が来た。
東京からと言うと、ミラー越しに、友人をじろりと見て、なにかあったのですか、と言われたそうだ。
ずけずけと質問することも驚きであるが、東京からの引越というのは、地元の人には、そのように思われるのだろうか、と友人の話を聞いて、不思議に思った。
思えば、15年以上前の話である。
それからたびたび東北を訪ねることになったが、東北では、地元の山がいい。
山がそこに生活している人を,見守っているような気がする。
関西でも山は近くにあるのだが、そのような気持ちになることは、まずない。
なぜだろう。
盛岡から望む岩手山

別の町から望む岩手山

初めて行ったのは、岩手県の盛岡の北の滝沢という街だった。
関西からの移動だったので、花巻空港へ飛び、花巻空港から最寄りのJRの駅である花巻空港駅までタクシーに乗った。まだ寒い時期ではないが、秋も深いころだった。
プラットフォームで列車を待っていると、入って来た列車の車両の扉が開かない。扉の横にボタンがあり、それを押して,開けることになる。
地方に行けば、よく目にする光景であるが、当時はこのような列車は初めての経験であり、自分の目の前の扉を開けずに、地元の乗客が開けた扉のところまで、わざわざ移動して乗り込んだものである。
滝沢までは、盛岡で乗り換えることになる。今考えると、このような行き方が最善だったのか、怪しい。
滝沢には、当時できたばかりの県立大学があり、そこに友人の先生が勤めていた。その友人は、それまでは、東京に住んでいたのであるが、民間企業から大学への転籍であった。
友人は、引越の日に、駅からタクシーに乗りこんだ。
運転手さんと話していくうちに、どこから来られたのですか、という質問が来た。
東京からと言うと、ミラー越しに、友人をじろりと見て、なにかあったのですか、と言われたそうだ。
ずけずけと質問することも驚きであるが、東京からの引越というのは、地元の人には、そのように思われるのだろうか、と友人の話を聞いて、不思議に思った。
思えば、15年以上前の話である。
それからたびたび東北を訪ねることになったが、東北では、地元の山がいい。
山がそこに生活している人を,見守っているような気がする。
関西でも山は近くにあるのだが、そのような気持ちになることは、まずない。
なぜだろう。
盛岡から望む岩手山

別の町から望む岩手山
