フォッサマグナ(1)
- 2015/10/31
- 00:00
フォッサマグナというのは、日本語では中央地溝帯という。
僕のなかでは、中央分離帯という言葉で記憶されているが、これは明らかに誤りだ。
中学の地理の授業だった。
地理の先生は、面白い先生である。
授業が面白い先生というのは、多くの場合、話がうまい、笑える話をする、という先生のことになる。
あだ名からP先生と呼ぶ。
なぜフォサマグナが出てきたのか、定かには覚えていない。
ただ、この言葉は今でも同級生にあって話をすると、ほぼ全員が覚えているのである。
おそらくP先生の授業における”つかみ”のひとつだったのだろう。
なぜ覚えているかというと、それはフォッサマグナが、その形から女性の秘めたる部分と似ているという説明をしたからだ。
当時の中学生は、まだまだ純情で、女性の秘めたる部分と言われても、おそらく見た事のある者はいなかっただろう。
だが、想像たくましく、夢想することは誰でもあったはずだ。
そういう青白い青春の入口にさしかかった少年達に向かって、P先生も、罪深い授業をしたとも言える。
フォッサマグナは、ドイツの地質学者、ハインリッヒ・エドムント・ナウマンが命名したものだ。
ナウマンは、明治政府から招聘されて、東京帝大で地質学教室の初代教授に就いたという。
ナウマン象を発見したナウマンである。
こちらのほうが有名だ。
覚えやすい名前である。
フォッサマグナは、覚えにくい名前だろう。
ちなみにナウマンは、10年間日本に滞在したが、帰国後は、給料なしで、学生の講義料だけが収入という私講師になってしまったという。教授からポスドククラスに落ちたわけで、それもあったのか反日的になったという話がある。
中学時代というのは、性に関するものに、興味をいだくことは自然なことであり、健康的であるとも言える。
P先生は、それをうまく使って、生徒に記憶させるということに成功したのである。
男子校でないと使えない技かもしれないが、やはり面白い先生である。
僕のなかでは、中央分離帯という言葉で記憶されているが、これは明らかに誤りだ。
中学の地理の授業だった。
地理の先生は、面白い先生である。
授業が面白い先生というのは、多くの場合、話がうまい、笑える話をする、という先生のことになる。
あだ名からP先生と呼ぶ。
なぜフォサマグナが出てきたのか、定かには覚えていない。
ただ、この言葉は今でも同級生にあって話をすると、ほぼ全員が覚えているのである。
おそらくP先生の授業における”つかみ”のひとつだったのだろう。
なぜ覚えているかというと、それはフォッサマグナが、その形から女性の秘めたる部分と似ているという説明をしたからだ。
当時の中学生は、まだまだ純情で、女性の秘めたる部分と言われても、おそらく見た事のある者はいなかっただろう。
だが、想像たくましく、夢想することは誰でもあったはずだ。
そういう青白い青春の入口にさしかかった少年達に向かって、P先生も、罪深い授業をしたとも言える。
フォッサマグナは、ドイツの地質学者、ハインリッヒ・エドムント・ナウマンが命名したものだ。
ナウマンは、明治政府から招聘されて、東京帝大で地質学教室の初代教授に就いたという。
ナウマン象を発見したナウマンである。
こちらのほうが有名だ。
覚えやすい名前である。
フォッサマグナは、覚えにくい名前だろう。
ちなみにナウマンは、10年間日本に滞在したが、帰国後は、給料なしで、学生の講義料だけが収入という私講師になってしまったという。教授からポスドククラスに落ちたわけで、それもあったのか反日的になったという話がある。
中学時代というのは、性に関するものに、興味をいだくことは自然なことであり、健康的であるとも言える。
P先生は、それをうまく使って、生徒に記憶させるということに成功したのである。
男子校でないと使えない技かもしれないが、やはり面白い先生である。
