キーロック事件 つづき
- 2015/11/04
- 00:00
車をキーの取扱で失敗した話は結構あるものだ。
これは東北に行ったときのことだ。
いつものように金曜日に講演会をやり、その夜は、宿舎にみんなで泊まる。
10数名だった。
翌朝は、それぞれ思い思いに帰宅の途につく。
いつも二人一緒に土曜日を行動する方がいた。
おひとりは宮城県におられるので、車で参加されることが多い。
Kさんだ。
Kさんは車好きだ。車を見ているだけで、それが分かってしまう。
スポーツカータイプの車である。
土曜日の朝、一緒にその後行動する人、僕の先輩Tさん、と宿舎を出た。
駐車場に車を止めている。
車のドアをあけ、先に助手席に今日の相方Tさんを乗せる。
Kさんは、トランクをあけて、荷物を収める。
そのとき、はずみというのだろうか、車の鍵をトランクに入れた鞄の上に置いたままトランクカバーを締めてしまった。
トランクを締めるときに、あっと自分でも車の鍵がトランクのなかにあることに気がついたが、時既に遅しである。
弾みのついたトランクカバーは、勢いよく,ロックされた状態になってしまった。
もちろん通常なら、この状態でも慌てる必要もなく、運転席に戻り、ドアの内側についているボタンを押せば、トランクは開くのである。
ところがそのボタンが数日前に故障していたのである。
Kさんはそのことに気がついていて、修理に出さねばと思ったのだが、ついつい日が経ってしまい、この日になってしまっていた。
奇跡を願って、Kさんは何回か、ドアの内側のボタンを押した。
いくら押しても徒労である。
気まぐれで動き出すような代物ではない。
さぁ、出発と勢い込んでいたのだが、Kさんと相方Tさんは、車のディラーがスペアキーを持ってきてくれるまで、3時間ほど、そこに足止めをくらうことになった。
この話をしていたら、車のキー事件で登場したTさんが、新しい話をしてくれた。
Tさんが新しい車に買い換えた。
Kさんと同じように、トランクに荷物を入れているときだ。
鞄のなかに車のキーを入れたままだった。
そのことにTさんは気づいていない。
トランクのカバーを閉めようとした。
いつもなら、かちゃっという感じでトランクカバーがロックされるのが分かるのだが、閉まらない。
それを何度か繰り返した。
車のキーがトランクに入っているとトランクカバーはロックされないのだ。
もちろん、このままトランクがしまっても、車のなかから開けることができれば、たいした問題ではない。
ところが、新しい車はなかなかのきれものだ。
キーがトランクのなかにあることを認識しているのだ。
その状態では、トランクが閉まらないようになっているのだ。
車には、数多くのセンサーがついている。
まさにIoT (Internet of Things)の時代である。
Tさんと話したのは、新しい車を購入したときは、マニュアルをきちんと読まないとだめだね、ということだった。

これは東北に行ったときのことだ。
いつものように金曜日に講演会をやり、その夜は、宿舎にみんなで泊まる。
10数名だった。
翌朝は、それぞれ思い思いに帰宅の途につく。
いつも二人一緒に土曜日を行動する方がいた。
おひとりは宮城県におられるので、車で参加されることが多い。
Kさんだ。
Kさんは車好きだ。車を見ているだけで、それが分かってしまう。
スポーツカータイプの車である。
土曜日の朝、一緒にその後行動する人、僕の先輩Tさん、と宿舎を出た。
駐車場に車を止めている。
車のドアをあけ、先に助手席に今日の相方Tさんを乗せる。
Kさんは、トランクをあけて、荷物を収める。
そのとき、はずみというのだろうか、車の鍵をトランクに入れた鞄の上に置いたままトランクカバーを締めてしまった。
トランクを締めるときに、あっと自分でも車の鍵がトランクのなかにあることに気がついたが、時既に遅しである。
弾みのついたトランクカバーは、勢いよく,ロックされた状態になってしまった。
もちろん通常なら、この状態でも慌てる必要もなく、運転席に戻り、ドアの内側についているボタンを押せば、トランクは開くのである。
ところがそのボタンが数日前に故障していたのである。
Kさんはそのことに気がついていて、修理に出さねばと思ったのだが、ついつい日が経ってしまい、この日になってしまっていた。
奇跡を願って、Kさんは何回か、ドアの内側のボタンを押した。
いくら押しても徒労である。
気まぐれで動き出すような代物ではない。
さぁ、出発と勢い込んでいたのだが、Kさんと相方Tさんは、車のディラーがスペアキーを持ってきてくれるまで、3時間ほど、そこに足止めをくらうことになった。
この話をしていたら、車のキー事件で登場したTさんが、新しい話をしてくれた。
Tさんが新しい車に買い換えた。
Kさんと同じように、トランクに荷物を入れているときだ。
鞄のなかに車のキーを入れたままだった。
そのことにTさんは気づいていない。
トランクのカバーを閉めようとした。
いつもなら、かちゃっという感じでトランクカバーがロックされるのが分かるのだが、閉まらない。
それを何度か繰り返した。
車のキーがトランクに入っているとトランクカバーはロックされないのだ。
もちろん、このままトランクがしまっても、車のなかから開けることができれば、たいした問題ではない。
ところが、新しい車はなかなかのきれものだ。
キーがトランクのなかにあることを認識しているのだ。
その状態では、トランクが閉まらないようになっているのだ。
車には、数多くのセンサーがついている。
まさにIoT (Internet of Things)の時代である。
Tさんと話したのは、新しい車を購入したときは、マニュアルをきちんと読まないとだめだね、ということだった。
