子供のこと(2)
- 2015/11/06
- 00:00
息子が中学受験することになった。
僕の住んでいた地域の特性とも言える。多くの生徒が塾へ行き、中学は私立を目ざす。
あるときクラスで塾に通っている生徒の数を調べたという。
塾に通っていない生徒が一人だけいた。
その子の親は、小学校の先生だったという。
当時、僕は仕事が面白く、いくらやっても際限のない仕事ではあったが、休日でも仕事のことを考えていた。
そんなときに、僕と同期の開業医をやっている友人に会った。
体の調子が悪かったので、速効元気になるように点滴を打ってもらいに行ったのである。
診察が終わると、いつも雑談をしている。
短い時間で、二言三言、言葉を交わすだけだ。
息子の話になり、ずけずけと言われた。
「仕事と同じくらい、息子のことを考えてみろ」と。
全く息子のことを考えていないわけではないが、そう指摘されると、確かに真剣度合いが違うのかもしれない。
とことん考え抜いて、そして行動に移していたか、ということだ。
「毎日考えることはない、週に1回だけでも真剣に考えてみろ」というのが友人の言葉だ。
息子の受験までは半年くらいだった。
それから、試験に合格する方法を真剣に考えた。
志望校の過去問題を徹底的に調べた。
僕自身が、中学受験を経験していたので、時代は変わっているが、それは難しいことではない。
過去5年くらいの問題を調べると、傾向が分かってくる。
合格ラインもおおよそ分かっている。
息子への特訓が始まった。
それを数ヶ月、受験まで続けた。
僕と高校同期で塾をやっている友人もいた。
彼にも会って、相談した。
やはり、餅は餅屋である。
的確なアドバイスをもらえる。
試験日が来た。
筆記試験以外に、親子面接というのもあるので、僕もその場に臨んだ。
その結果、志望校への合格につながった。
志望校への合格が果たせなくても、また別の道があり、それぞれに真剣に取り組んでいけば、成功だったとか、失敗だったとかは、簡単に言えないだろう。
ただ僕にとっては、仕事と同じくらい真剣に考えろ、といわれた友人の言葉がいつまでも記憶に残っている。
ありがたいアドバイスだった。

僕の住んでいた地域の特性とも言える。多くの生徒が塾へ行き、中学は私立を目ざす。
あるときクラスで塾に通っている生徒の数を調べたという。
塾に通っていない生徒が一人だけいた。
その子の親は、小学校の先生だったという。
当時、僕は仕事が面白く、いくらやっても際限のない仕事ではあったが、休日でも仕事のことを考えていた。
そんなときに、僕と同期の開業医をやっている友人に会った。
体の調子が悪かったので、速効元気になるように点滴を打ってもらいに行ったのである。
診察が終わると、いつも雑談をしている。
短い時間で、二言三言、言葉を交わすだけだ。
息子の話になり、ずけずけと言われた。
「仕事と同じくらい、息子のことを考えてみろ」と。
全く息子のことを考えていないわけではないが、そう指摘されると、確かに真剣度合いが違うのかもしれない。
とことん考え抜いて、そして行動に移していたか、ということだ。
「毎日考えることはない、週に1回だけでも真剣に考えてみろ」というのが友人の言葉だ。
息子の受験までは半年くらいだった。
それから、試験に合格する方法を真剣に考えた。
志望校の過去問題を徹底的に調べた。
僕自身が、中学受験を経験していたので、時代は変わっているが、それは難しいことではない。
過去5年くらいの問題を調べると、傾向が分かってくる。
合格ラインもおおよそ分かっている。
息子への特訓が始まった。
それを数ヶ月、受験まで続けた。
僕と高校同期で塾をやっている友人もいた。
彼にも会って、相談した。
やはり、餅は餅屋である。
的確なアドバイスをもらえる。
試験日が来た。
筆記試験以外に、親子面接というのもあるので、僕もその場に臨んだ。
その結果、志望校への合格につながった。
志望校への合格が果たせなくても、また別の道があり、それぞれに真剣に取り組んでいけば、成功だったとか、失敗だったとかは、簡単に言えないだろう。
ただ僕にとっては、仕事と同じくらい真剣に考えろ、といわれた友人の言葉がいつまでも記憶に残っている。
ありがたいアドバイスだった。
