名探偵モンク vs. 相棒 (3)
- 2015/12/04
- 00:00
”瞳に魅せられて“と同じ週に見た”相棒“は、多重人格がテーマである。
“相棒“を見ていて、これはすぐに多重人格をネタにしたものだと分かった。
以前、百田尚樹の小説で「プリズム」というのがあり、そこで多重人格の男性が出てくる。
”相棒“では多重人格は、大人の女性二人と、男の子が一人、三人の人格がひとりの女性のなかに住んでいる。
「プリズム」ではもっと多くの男性がひとりの男の中にいて、主人公の女性の恋人の相手となったり、全く嫌いな男性になったり、いくつもの人格が出てくる。
その人格の中でも、リーダー的な人格があって、治療を受けることで、他の人格に順番に退場してもらうということで、正常な人に近づいていくという話だった。
これは想像の話ではなく、調べてみると、実際に24人の人格が現れた実例があるという。
アメリカのビリー・ミリガン事件だ。
二重人格というと、“ジキルとハイド氏”が出てくるが、ここでいう多重人格とは別のものだ。
ネタが分かってしまうと、あまり面白いところがない多重人格である。
確かに“相棒”のなかでは、筆跡鑑定をすると確かに別人であるが、指紋は同一というところだけが、なるほどと思わせる。
“名探偵モンク“の結構大雑把なところに比べると、”相棒“はすべてが理詰め。
モンクが殺人事件を目撃し、駅のベンチで殺された男を見つける。
結局この男は殺されるのだが、第二の殺人事件、小銭商の男が登場(実は、薬を買う男だった)、事件にからむ。
さらにモンクが不眠症で飲まない酒を飲みに入るバーでの出来事、そこで出会うペテン師とのからみ。
これが1時間番組かと思うくらい、大量のストーリーがある。
さらに警部補ディッシャーの着ている寝間着に書かれているヒーローを犯人逮捕のときに使うという小ネタまで含めると、あきれるくらいのネタやストーリーが織り込まれている。
さらにその上で、モンクの気になる女性がタクシードライバーで、最後はすこしは感動物というできあがり。
こうなると、多少の筋書きのなかの無理さ加減にも目をつむらざるを得ないのだ。
ところが、“相棒”では、そういう大雑把なところはない。すべてがきちんとしていないと気が済まない、几帳面な日本人なのである。
どちらが好みか、それは見る人の感性の問題だ。
推理を楽しみたいときは、“相棒”、すこしゆったりと笑いながら、探偵物を見たいという気分であれば、“名探偵モンク”だね。

“相棒“を見ていて、これはすぐに多重人格をネタにしたものだと分かった。
以前、百田尚樹の小説で「プリズム」というのがあり、そこで多重人格の男性が出てくる。
”相棒“では多重人格は、大人の女性二人と、男の子が一人、三人の人格がひとりの女性のなかに住んでいる。
「プリズム」ではもっと多くの男性がひとりの男の中にいて、主人公の女性の恋人の相手となったり、全く嫌いな男性になったり、いくつもの人格が出てくる。
その人格の中でも、リーダー的な人格があって、治療を受けることで、他の人格に順番に退場してもらうということで、正常な人に近づいていくという話だった。
これは想像の話ではなく、調べてみると、実際に24人の人格が現れた実例があるという。
アメリカのビリー・ミリガン事件だ。
二重人格というと、“ジキルとハイド氏”が出てくるが、ここでいう多重人格とは別のものだ。
ネタが分かってしまうと、あまり面白いところがない多重人格である。
確かに“相棒”のなかでは、筆跡鑑定をすると確かに別人であるが、指紋は同一というところだけが、なるほどと思わせる。
“名探偵モンク“の結構大雑把なところに比べると、”相棒“はすべてが理詰め。
モンクが殺人事件を目撃し、駅のベンチで殺された男を見つける。
結局この男は殺されるのだが、第二の殺人事件、小銭商の男が登場(実は、薬を買う男だった)、事件にからむ。
さらにモンクが不眠症で飲まない酒を飲みに入るバーでの出来事、そこで出会うペテン師とのからみ。
これが1時間番組かと思うくらい、大量のストーリーがある。
さらに警部補ディッシャーの着ている寝間着に書かれているヒーローを犯人逮捕のときに使うという小ネタまで含めると、あきれるくらいのネタやストーリーが織り込まれている。
さらにその上で、モンクの気になる女性がタクシードライバーで、最後はすこしは感動物というできあがり。
こうなると、多少の筋書きのなかの無理さ加減にも目をつむらざるを得ないのだ。
ところが、“相棒”では、そういう大雑把なところはない。すべてがきちんとしていないと気が済まない、几帳面な日本人なのである。
どちらが好みか、それは見る人の感性の問題だ。
推理を楽しみたいときは、“相棒”、すこしゆったりと笑いながら、探偵物を見たいという気分であれば、“名探偵モンク”だね。
