ぶろぐのあたま

箕面の山のなかにあるお寺が、勝尾寺である。
山の上にあるので、車でないとしんどい。
歩いて登っている人もいるが、かなりの時間の山歩きに違いない。

バスは通っているのであるが、本数も少ないので、ほとんどの人が車である。
名前から勝負の神様と思われているが、本当のところは、自分に勝つということらしい。
ただ、選挙前には、候補者の名前がご祈祷の中に出てくることもある。お札には受験合格とかが目立つ。売上げナンバー１口座の獲得と書いていた女性のお札もあった。
いろいろな人が来るのである。

大きな仕事があり、それは，勝つか負けるかという最後の段階に来ていた。
ご祈祷料を払って拝んでもらった。やることは全部やろうというつもりだった。
結果は芳しくなかったが、その結果よりも、ご祈祷料を払ったことが、なにかやましい感じに思えてきた。
それからは、お参りにいくことはあっても、勝負に勝つためのご祈祷料を払うことはなく、お賽銭だけにして、しっかりと気持ちを伝えるようにしている。
大事なことは気持ちと言い聞かせている。

勝尾寺は、春がいい。
他の季節をよく知っているわけではないが、境内には季節毎にきれいな花が咲くらしい。
春はもちろん桜である。
境内で花見のゴザを敷いて、酒盛りをする輩もいないので、純粋に桜だけを愛でることができる。山の上に咲く桜なので、街中の桜よりも数週間遅れて満開となる。
それもまたいい。

短い時間であるが、境内を昇り、降りてくる。
こころが洗われて、気持ちがすがすがしくなる。
やはり、なにがしらのパワーをもらえるのだろう。

勝尾寺