ええもんがない
- 2015/12/28
- 00:00
昼間の地下鉄。
と言っても、途中から地上を走っている。
外はいい天気だ。
社内は暖房が効いて暖かい。
電車の揺れが気持ちいい。
目をつぶっていると、睡魔が襲ってくる。
隣のおばさんの声が聞こえる。
関西のおばちゃんふたりが話している。
「ほんまにええもんがないなぁ」
「何の話や」
「化粧品を買いに行こうと思って、この前、本町の問屋街へ行ったんや」
「はぁ、それで」
「でもなかなかええ化粧品がないんや」
「そんなことはないやろ。あそこはいろいろ置いてあんで」
「それはあるけど、あんまり高いのは買われへん」
「それはそうやけど、金さえ出せば、ええもんがあるやないか」
「何言うてんねん。安うてええもん買わんと」
「それやったら、ええもんがないというのとは、ちゃうな」
「そんなことはあらへん。安うてええもんがないちゅうことはやな。ええもんがないと言うこっちゃ」
それはそうやなぁと、後は笑い声。
どこかで聞いたような会話だ。
確かあれは、昔大木こだま・ひびきのネタにあったような。
昼間の地下鉄の中は、のんびりとしている。
以前同じような状況で聞いた、”石原知事とノック知事”のくだりを思い出した。
あのときは、思わず吹き出しそうになった。
いまだにあれを越える話を聞いたことはない。
もっと関西のおっさん、おばはん、頑張れ!

と言っても、途中から地上を走っている。
外はいい天気だ。
社内は暖房が効いて暖かい。
電車の揺れが気持ちいい。
目をつぶっていると、睡魔が襲ってくる。
隣のおばさんの声が聞こえる。
関西のおばちゃんふたりが話している。
「ほんまにええもんがないなぁ」
「何の話や」
「化粧品を買いに行こうと思って、この前、本町の問屋街へ行ったんや」
「はぁ、それで」
「でもなかなかええ化粧品がないんや」
「そんなことはないやろ。あそこはいろいろ置いてあんで」
「それはあるけど、あんまり高いのは買われへん」
「それはそうやけど、金さえ出せば、ええもんがあるやないか」
「何言うてんねん。安うてええもん買わんと」
「それやったら、ええもんがないというのとは、ちゃうな」
「そんなことはあらへん。安うてええもんがないちゅうことはやな。ええもんがないと言うこっちゃ」
それはそうやなぁと、後は笑い声。
どこかで聞いたような会話だ。
確かあれは、昔大木こだま・ひびきのネタにあったような。
昼間の地下鉄の中は、のんびりとしている。
以前同じような状況で聞いた、”石原知事とノック知事”のくだりを思い出した。
あのときは、思わず吹き出しそうになった。
いまだにあれを越える話を聞いたことはない。
もっと関西のおっさん、おばはん、頑張れ!
