経済への期待
- 2016/01/16
- 00:00
北杜夫さんの作品は、学生時代にはよく読んでいた。
大学に入る前、高校生のときに朝日新聞の夕刊に連載されていた小説がある。
「奇病連盟」というおかしな題名だ。
内容は、ユーモア小説の範疇に入るものである。
主人公は、歩き始めると4歩目ごとに、ぴょこりと伸び上がる奇癖を持っている。
今ではその小説の内容は、ほとんど記憶にないのだが、唯一覚えている筋がある。
それは、主人公以外の登場人物の一人が、就職をするために入社試験を受けるときの失敗談について書かれたものだ。
彼が試験会場に入っていく。
席について、試験官を待っている。
今日は、論文の試験である。
多くの競争相手も席に着いた。
試験官が部屋に入ってきた。論文のテーマを書きますと言って、黒板に書き始める。
経済
への期待
と試験官が書く。
彼は、どちらのテーマを選ぶべきか、考える。
“経済”というテーマでは、随分専門的で固い話になり、また正確さも要求されるので、迷った末に、“への期待”というテーマを選んだでのである。
“への期待“、すなわち自分の体験に基づいて、おならの話を書いたのである。
言い換えると、“おならに対する期待“ということになる。
その結果、彼は見事に試験に失敗する。
そもそも“への期待”というテーマが正しいと考えること自体が、あり得ないことだろう。
これは、著者の北杜夫さんの創作だと思っていたが、後になって、この話は実際にあった実話であり、それを北杜夫さんが、面白く書き上げたということを知った。
僕が、それをどこで読んだのかは、覚えていない。
久しぶりに「奇病連盟」を思い出したので、また読んでみようと思い立った。
早速AMAZONで調べると、すぐに出てきた。
ところが、電子書籍しかないという。
いままで電子書籍は買ったことがない。
電子書籍と通常の紙の本の2つが出版されている場合もあるが、「奇病連盟」は、電子書籍のみである。
「奇病連盟」は短編で、値段も安い。
電子書籍についても、調べてみて、買ってみることにしよう。
僕の記憶がどれだけ正しかったのか、それも確かめられるからね。

大学に入る前、高校生のときに朝日新聞の夕刊に連載されていた小説がある。
「奇病連盟」というおかしな題名だ。
内容は、ユーモア小説の範疇に入るものである。
主人公は、歩き始めると4歩目ごとに、ぴょこりと伸び上がる奇癖を持っている。
今ではその小説の内容は、ほとんど記憶にないのだが、唯一覚えている筋がある。
それは、主人公以外の登場人物の一人が、就職をするために入社試験を受けるときの失敗談について書かれたものだ。
彼が試験会場に入っていく。
席について、試験官を待っている。
今日は、論文の試験である。
多くの競争相手も席に着いた。
試験官が部屋に入ってきた。論文のテーマを書きますと言って、黒板に書き始める。
経済
への期待
と試験官が書く。
彼は、どちらのテーマを選ぶべきか、考える。
“経済”というテーマでは、随分専門的で固い話になり、また正確さも要求されるので、迷った末に、“への期待”というテーマを選んだでのである。
“への期待“、すなわち自分の体験に基づいて、おならの話を書いたのである。
言い換えると、“おならに対する期待“ということになる。
その結果、彼は見事に試験に失敗する。
そもそも“への期待”というテーマが正しいと考えること自体が、あり得ないことだろう。
これは、著者の北杜夫さんの創作だと思っていたが、後になって、この話は実際にあった実話であり、それを北杜夫さんが、面白く書き上げたということを知った。
僕が、それをどこで読んだのかは、覚えていない。
久しぶりに「奇病連盟」を思い出したので、また読んでみようと思い立った。
早速AMAZONで調べると、すぐに出てきた。
ところが、電子書籍しかないという。
いままで電子書籍は買ったことがない。
電子書籍と通常の紙の本の2つが出版されている場合もあるが、「奇病連盟」は、電子書籍のみである。
「奇病連盟」は短編で、値段も安い。
電子書籍についても、調べてみて、買ってみることにしよう。
僕の記憶がどれだけ正しかったのか、それも確かめられるからね。
