もみじ饅頭
- 2015/02/02
- 00:53
最近のもみじ饅頭は、なかなかのものである。
昔は、名物にうまいものなしというのが、どこへ行ってもあてはまっていたが、最近はその傾向が変わってきているような気がする。
広島には、仕事でもプライベートでも行くことが多いのであるが、関西からだと新幹線で1時間半もあれば着く。広島からの帰りには、広島駅についている駅ビルの1階に“にしき堂”というお店があり、いつもそこに寄る。進物用でなければ、バラで買うのがお得だ。
以前は、もみじ饅頭というと、つぶあんか、こしあんの2種類だけだったと記憶している。正直僕自身、それほど好きな土産ではなかった。ある時期は僕の広島みやげというと新・平家物語が圧倒的に優勢であった。それがいつ頃かはっきりと覚えていないのであるが、もみじ饅頭のメニューが増えた。
お芋、お餅、チョコレート、さらにチーズクリームと、およそ和菓子とはあわないと思われるような食べ物との組合せが登場する。さらに”生もみじ“という、いままでのもみじ饅頭よりは、柔らかく、食感が違うものがある。実は、僕のお気に入りは、”生もみじ“である。”生もみじ“は、もみじ饅頭に比べ、賞味期間は短いが、おみやけに持って帰って、自分で食べたりするには十分な期間、おいしく食べられる。もちろんお土産として知人にあげても、早く渡せば、大丈夫だ。
これだけの新しいメニューが登場してきた背景には、きっと開発者の苦労があったのだろう。ここからは僕の完全な想像である。
開発者のメンバーに若手が入って来た。その一人は、従来のもみじ饅頭が大変好きだったが、新しいものが作れないかと考え、古くからのメンバーに提案する。初めは、相手にされなかったのであるが、試作品を作り、自分の賛同者を増やしていき、ついには、トップから新製品開発のゴーサインをもらうことに成功する。
これと同じようなことが他の名物にも起こっているのに違いない。東北に行っても、北陸に行っても、土産物として和菓子を買って帰ると、最近ははずれがない。
和菓子であっても、ものづくりである。このようなところにも、日本のものづくりの伝統、素晴らしい開発者精神が脈々と受け継がれているのだと、僕は勝手に考えている。
ところで、“生もみじ”は、関西では売っているところを見たことがない。それほど必死になって探したわけではないが、品物の特性上、生産地から離れたところで販売するのが難しいのだろうか、あるいは単に営業上の問題なのだろうか。
真剣に関西でも“生もみじ”を探してみよう。
僕が買ったもみじ饅頭。

改装なった広島駅構内。

今年の連続テレビ小説”マッサン”の出身地は広島。
駅構内に飾られたマッサン一家。

昔は、名物にうまいものなしというのが、どこへ行ってもあてはまっていたが、最近はその傾向が変わってきているような気がする。
広島には、仕事でもプライベートでも行くことが多いのであるが、関西からだと新幹線で1時間半もあれば着く。広島からの帰りには、広島駅についている駅ビルの1階に“にしき堂”というお店があり、いつもそこに寄る。進物用でなければ、バラで買うのがお得だ。
以前は、もみじ饅頭というと、つぶあんか、こしあんの2種類だけだったと記憶している。正直僕自身、それほど好きな土産ではなかった。ある時期は僕の広島みやげというと新・平家物語が圧倒的に優勢であった。それがいつ頃かはっきりと覚えていないのであるが、もみじ饅頭のメニューが増えた。
お芋、お餅、チョコレート、さらにチーズクリームと、およそ和菓子とはあわないと思われるような食べ物との組合せが登場する。さらに”生もみじ“という、いままでのもみじ饅頭よりは、柔らかく、食感が違うものがある。実は、僕のお気に入りは、”生もみじ“である。”生もみじ“は、もみじ饅頭に比べ、賞味期間は短いが、おみやけに持って帰って、自分で食べたりするには十分な期間、おいしく食べられる。もちろんお土産として知人にあげても、早く渡せば、大丈夫だ。
これだけの新しいメニューが登場してきた背景には、きっと開発者の苦労があったのだろう。ここからは僕の完全な想像である。
開発者のメンバーに若手が入って来た。その一人は、従来のもみじ饅頭が大変好きだったが、新しいものが作れないかと考え、古くからのメンバーに提案する。初めは、相手にされなかったのであるが、試作品を作り、自分の賛同者を増やしていき、ついには、トップから新製品開発のゴーサインをもらうことに成功する。
これと同じようなことが他の名物にも起こっているのに違いない。東北に行っても、北陸に行っても、土産物として和菓子を買って帰ると、最近ははずれがない。
和菓子であっても、ものづくりである。このようなところにも、日本のものづくりの伝統、素晴らしい開発者精神が脈々と受け継がれているのだと、僕は勝手に考えている。
ところで、“生もみじ”は、関西では売っているところを見たことがない。それほど必死になって探したわけではないが、品物の特性上、生産地から離れたところで販売するのが難しいのだろうか、あるいは単に営業上の問題なのだろうか。
真剣に関西でも“生もみじ”を探してみよう。
僕が買ったもみじ饅頭。

改装なった広島駅構内。

今年の連続テレビ小説”マッサン”の出身地は広島。
駅構内に飾られたマッサン一家。
