あさが来た
- 2016/01/23
- 00:00
NHKの連続テレビ小説“あさが来た”はなかなか面白い。
僕の周りのおっさん連中にも好評だ。
女性が主人公であっても、ビジネスの世界で生きてきた人の話は、サラリーマン経験者に共感を呼ぶのだろうか。
去年やっていた、“マッサン”にも相通じるところがある。
ただし、僕が一番興味を惹かれるのは、主人公のあさではない。
あさを演じるのは、波瑠さんという女優だが、僕が気になっているのは、夫の玉木宏さんである。
玉木宏さんのことは、僕自身あまり知らない。
それでも名前を思い出さない男優、女優、タレントがたくんさんいるなかで、名前を覚えているのには理由がある。
このことは以前、ブログの中でも書いているが、玉木宏さんが演じた名探偵、御手洗潔にある。
御手洗潔は、島田荘司さんの推理小説に登場する名探偵だ。
島田荘司さんの推理小説のもうひとりの主人公は、刑事の吉敷竹史だ。
吉敷竹史も結構男前だと思うが、頭が切れる刑事でありながら、地べたを這い回って事件を解決するタイプだ。
嫁さんに逃げられながらも、その逃げた嫁さんを探しに行くような、人間臭い刑事だ。
それに比べ、御手洗潔は、あくまでもスマートだ。
何カ国語を話せるか、分からないくらいの語学の達人でもあり、北欧の大学の教授をやるくらいだから、単に外国語に強いというだけではない。
えらい脳科学者なのだ。
欧米や、アメリカにいて、事件を解決していく。
このように人間技とは思えない推理力があり、いままで誰も御手洗潔を演じたことがなかった。
作者の島田荘司さん自身が演じることを認めなかったという話もある。
そうだろう。まるで宇宙人のような御手洗潔を演じることができる役者なんているはずがない。
永遠にテレビや映画では御手洗潔を見ることはできないと思っていた。
ところがである。
昨年、テレビで放映された「傘を折る女」で、御手洗潔が登場した。
それを演じたのが玉木宏さんだ。
僕が見た初めての御手洗潔だ。
作者の島田荘司さんも玉木宏の御手洗潔を気に入っているというではないか。
いままでどんな役者も演じることを認めなかった御手洗潔を認めたのである。
御手洗潔とあさの旦那とは、まるで違うタイプの人間だ。
あさは男顔負けの仕事ぶりで、嫁ぎ先の両替屋を明治の新しい時代に生き残るようにする。
ビジネスの世界では大活躍だ。
一方、その旦那ときたら、娘に“なんで、おとうちゃんは仕事をせいへんね”と尋ねられる。しかも、その娘の質問に“なんでやろうな”と、まともに答えられない。
それを演じる玉木宏さんは、御手洗潔もぴったりはまっていて、しかもあさの旦那役も見事にこなしている。
玉木宏さんが役者として、懐が深い、演技力があるということかもしれないが、あの島田荘司さんが認めた御手洗潔の玉木宏さんが、コミカルな役を見事に演じているのが、僕にとっては驚きだったということだ。
でも“あさが来た”は、まあしばらく続くわけで、能力がないふりをしていただけで、実は、それも演じていただけ、ということになるのかもしれないね。

僕の周りのおっさん連中にも好評だ。
女性が主人公であっても、ビジネスの世界で生きてきた人の話は、サラリーマン経験者に共感を呼ぶのだろうか。
去年やっていた、“マッサン”にも相通じるところがある。
ただし、僕が一番興味を惹かれるのは、主人公のあさではない。
あさを演じるのは、波瑠さんという女優だが、僕が気になっているのは、夫の玉木宏さんである。
玉木宏さんのことは、僕自身あまり知らない。
それでも名前を思い出さない男優、女優、タレントがたくんさんいるなかで、名前を覚えているのには理由がある。
このことは以前、ブログの中でも書いているが、玉木宏さんが演じた名探偵、御手洗潔にある。
御手洗潔は、島田荘司さんの推理小説に登場する名探偵だ。
島田荘司さんの推理小説のもうひとりの主人公は、刑事の吉敷竹史だ。
吉敷竹史も結構男前だと思うが、頭が切れる刑事でありながら、地べたを這い回って事件を解決するタイプだ。
嫁さんに逃げられながらも、その逃げた嫁さんを探しに行くような、人間臭い刑事だ。
それに比べ、御手洗潔は、あくまでもスマートだ。
何カ国語を話せるか、分からないくらいの語学の達人でもあり、北欧の大学の教授をやるくらいだから、単に外国語に強いというだけではない。
えらい脳科学者なのだ。
欧米や、アメリカにいて、事件を解決していく。
このように人間技とは思えない推理力があり、いままで誰も御手洗潔を演じたことがなかった。
作者の島田荘司さん自身が演じることを認めなかったという話もある。
そうだろう。まるで宇宙人のような御手洗潔を演じることができる役者なんているはずがない。
永遠にテレビや映画では御手洗潔を見ることはできないと思っていた。
ところがである。
昨年、テレビで放映された「傘を折る女」で、御手洗潔が登場した。
それを演じたのが玉木宏さんだ。
僕が見た初めての御手洗潔だ。
作者の島田荘司さんも玉木宏の御手洗潔を気に入っているというではないか。
いままでどんな役者も演じることを認めなかった御手洗潔を認めたのである。
御手洗潔とあさの旦那とは、まるで違うタイプの人間だ。
あさは男顔負けの仕事ぶりで、嫁ぎ先の両替屋を明治の新しい時代に生き残るようにする。
ビジネスの世界では大活躍だ。
一方、その旦那ときたら、娘に“なんで、おとうちゃんは仕事をせいへんね”と尋ねられる。しかも、その娘の質問に“なんでやろうな”と、まともに答えられない。
それを演じる玉木宏さんは、御手洗潔もぴったりはまっていて、しかもあさの旦那役も見事にこなしている。
玉木宏さんが役者として、懐が深い、演技力があるということかもしれないが、あの島田荘司さんが認めた御手洗潔の玉木宏さんが、コミカルな役を見事に演じているのが、僕にとっては驚きだったということだ。
でも“あさが来た”は、まあしばらく続くわけで、能力がないふりをしていただけで、実は、それも演じていただけ、ということになるのかもしれないね。
