交通違反と事故を目撃
- 2016/02/07
- 00:00
その日は、ある公的な助成金を受けているプロジェクトの中間の評価を受ける日だった。
この手のプロジェクトは、内容の技術的な審査を受けることよりも、もっぱら経理処理について、細かいチェックを受けることが多い。
技術家出身者からすると、技術的な審査よりも、経理的な処理のチェックを受ける方が対応が面倒な場合が多い。
とはいえ、技術的な審査で失格すれば、なにをやっているかわからないわけで、それなりにしっかりと対応しないといけない。
時間にすると1時間もかからないのであるが、予定とおりに終了した。
結果は後にならないと分からないのだが、プレゼンとその後の質疑応答の感触で、いけているかどうかは、大体分かるものだ。
その日も、審査はまず無難に終わったと思った。
車ででかけていて、終わったのは、昼前であったが、そのまま駐車場から車を出して、次の目的地に向かって車を走らせていた。
ひとつの山を越したので、一安心ということで、気持は落ち着いていた。
大阪市内の道路は、いつものとおり混んでいる。
ちょうど、市内の中央部から北に向けて走っている。
その道は4車線の一方通行となっている。
僕は、次の交差点で、左折して、大阪市内を北上し、千里方面に向かう新御堂筋に入らないといけない。
4車線のうち左側2車線が左折レーンとなっている。
右側2車線は直進レーンである。
僕は、左折レーンの左から2番目を走っている。
このあたりは、信号の度に停止する。
タイミングが悪いと、信号が青の場合でも、全く前進できないこともある。
普通はイライラする路線だ。
ちょうど、左折する信号の手前20メートルくらいで、右隣の車線を走っているライトバンがウィンカーを出して僕の前に割り込もうとしてきた。
今日の僕は、ひとつの大きな山を越したことで、心にゆとりがあった。
割り込む車を平然と入れてあげる。
僕の前に車が入る前には、僕の前には2台の車がいた。
信号が黄色になる。
前2台の車が左折のウインカーを出して,交差点に入っていく。
次は、僕の前に割り込んだ車の番だ。
交差点の信号は完全に赤信号に変わった。
そのときだ。
信号で止まると思ったが、割り込み車が加速して、交差点に突っ込んでいった。
仕事で気がせいていたのだろうか。
無茶をするなぁ、と前を行く車を見て、僕はブレーキをかけて、車を停止させた。
すると、交差点の反対側から、笛が鳴った。
警官が走ってくる。
交差点に突っ込んだ車を、左側の側道のほうにガイドする。
さすがにそれを吹っ切って、新御堂筋へつながる坂道へ入っていく度胸はなかったようだ。
思い切ってアクセルを踏んで交差点につっこんだ、あの勢いはどうしたのだろう。
肩をすぼめるようにしょげかえったライトバンが、警官に捕まえられて側道にいる。
今は信号はすっかり赤色で、直交する進路の車が交差点に勢いよく入っていく。
僕の車からは、警官に止められたライトバンは視覚に入らない。
この交差点は、混んでいることもあって、いらついているドライバーが多いのだろう。
それを見込んで、信号無視の取締に警官を配置していたのに違いない。
交差点の反対側の角に笛をくわえた警官。
そしてその対角線にあたる位置に、捕まえた車を止めて切符を切る警官が数名。
そういう配置なのだろう。
僕の前の信号が、ようやく青に変わる。
僕は、予定とおり左折ウインカーを出して、新御堂筋に入る坂道方向にハンドルを切って進む。
がつんという大きな衝撃音が耳に入った。
これは普通の音ではない。
目の前の坂の入口を見ると、3トンくらいのトラックが、前を行く乗用車にぶつけたのだ。
トラックのあの大きな重量を受けると、どんな乗用車でも耐えられないだろう。
このトラックの運転手は、交差点で信号無視で捕まった車を見ていたのかもしれない。
でないと、こんなところで前方不注意による事故なんて起こるわけがない。
事故車のすぐ後ろにいた僕は、ここは一刻も早く、この場から離れないといけないと咄嗟に考えた。
ここで機転を利かせないと、事故車の後ろで身動きが取れなくなる。
僕は、左側に注意しながら、事故にあった2台の左横に出て、素早く2台の車を追い抜いた。
前に出るときに、ぶつけられた車を見た。
これは高そうな外車だ。
事故車は保険に入っていたのだろうかと、他人事ながら気になる。
右に事故車2台、左の側道には、先ほどの信号無視の違反をしたトラックと警官。
いやいや、こんなことが目の前で連続して起こるとは。
まさに他山の石である。
僕も用心しなければ。
決して交差点の赤信号を見て加速してはいけない。
事故から時間が経った日の写真。
まだこのあたりはすいている。

ぼちぼち混み始める。
信号が青になっても前に進まなくなる。

4車線の一方通行。
左側2車線が左折レーンだ。

交差点に近づく。
今日も赤信号で突っ込んでいく左折車。

今日も停止線の一番前で、信号の変わるのを待つ。


信号が青になり、左折しながら緩い坂道に入っていく。
ここで前の車にぶつけるというのは、前方を見ている限りは、あり得ないことだ。

この手のプロジェクトは、内容の技術的な審査を受けることよりも、もっぱら経理処理について、細かいチェックを受けることが多い。
技術家出身者からすると、技術的な審査よりも、経理的な処理のチェックを受ける方が対応が面倒な場合が多い。
とはいえ、技術的な審査で失格すれば、なにをやっているかわからないわけで、それなりにしっかりと対応しないといけない。
時間にすると1時間もかからないのであるが、予定とおりに終了した。
結果は後にならないと分からないのだが、プレゼンとその後の質疑応答の感触で、いけているかどうかは、大体分かるものだ。
その日も、審査はまず無難に終わったと思った。
車ででかけていて、終わったのは、昼前であったが、そのまま駐車場から車を出して、次の目的地に向かって車を走らせていた。
ひとつの山を越したので、一安心ということで、気持は落ち着いていた。
大阪市内の道路は、いつものとおり混んでいる。
ちょうど、市内の中央部から北に向けて走っている。
その道は4車線の一方通行となっている。
僕は、次の交差点で、左折して、大阪市内を北上し、千里方面に向かう新御堂筋に入らないといけない。
4車線のうち左側2車線が左折レーンとなっている。
右側2車線は直進レーンである。
僕は、左折レーンの左から2番目を走っている。
このあたりは、信号の度に停止する。
タイミングが悪いと、信号が青の場合でも、全く前進できないこともある。
普通はイライラする路線だ。
ちょうど、左折する信号の手前20メートルくらいで、右隣の車線を走っているライトバンがウィンカーを出して僕の前に割り込もうとしてきた。
今日の僕は、ひとつの大きな山を越したことで、心にゆとりがあった。
割り込む車を平然と入れてあげる。
僕の前に車が入る前には、僕の前には2台の車がいた。
信号が黄色になる。
前2台の車が左折のウインカーを出して,交差点に入っていく。
次は、僕の前に割り込んだ車の番だ。
交差点の信号は完全に赤信号に変わった。
そのときだ。
信号で止まると思ったが、割り込み車が加速して、交差点に突っ込んでいった。
仕事で気がせいていたのだろうか。
無茶をするなぁ、と前を行く車を見て、僕はブレーキをかけて、車を停止させた。
すると、交差点の反対側から、笛が鳴った。
警官が走ってくる。
交差点に突っ込んだ車を、左側の側道のほうにガイドする。
さすがにそれを吹っ切って、新御堂筋へつながる坂道へ入っていく度胸はなかったようだ。
思い切ってアクセルを踏んで交差点につっこんだ、あの勢いはどうしたのだろう。
肩をすぼめるようにしょげかえったライトバンが、警官に捕まえられて側道にいる。
今は信号はすっかり赤色で、直交する進路の車が交差点に勢いよく入っていく。
僕の車からは、警官に止められたライトバンは視覚に入らない。
この交差点は、混んでいることもあって、いらついているドライバーが多いのだろう。
それを見込んで、信号無視の取締に警官を配置していたのに違いない。
交差点の反対側の角に笛をくわえた警官。
そしてその対角線にあたる位置に、捕まえた車を止めて切符を切る警官が数名。
そういう配置なのだろう。
僕の前の信号が、ようやく青に変わる。
僕は、予定とおり左折ウインカーを出して、新御堂筋に入る坂道方向にハンドルを切って進む。
がつんという大きな衝撃音が耳に入った。
これは普通の音ではない。
目の前の坂の入口を見ると、3トンくらいのトラックが、前を行く乗用車にぶつけたのだ。
トラックのあの大きな重量を受けると、どんな乗用車でも耐えられないだろう。
このトラックの運転手は、交差点で信号無視で捕まった車を見ていたのかもしれない。
でないと、こんなところで前方不注意による事故なんて起こるわけがない。
事故車のすぐ後ろにいた僕は、ここは一刻も早く、この場から離れないといけないと咄嗟に考えた。
ここで機転を利かせないと、事故車の後ろで身動きが取れなくなる。
僕は、左側に注意しながら、事故にあった2台の左横に出て、素早く2台の車を追い抜いた。
前に出るときに、ぶつけられた車を見た。
これは高そうな外車だ。
事故車は保険に入っていたのだろうかと、他人事ながら気になる。
右に事故車2台、左の側道には、先ほどの信号無視の違反をしたトラックと警官。
いやいや、こんなことが目の前で連続して起こるとは。
まさに他山の石である。
僕も用心しなければ。
決して交差点の赤信号を見て加速してはいけない。
事故から時間が経った日の写真。
まだこのあたりはすいている。

ぼちぼち混み始める。
信号が青になっても前に進まなくなる。

4車線の一方通行。
左側2車線が左折レーンだ。

交差点に近づく。
今日も赤信号で突っ込んでいく左折車。

今日も停止線の一番前で、信号の変わるのを待つ。


信号が青になり、左折しながら緩い坂道に入っていく。
ここで前の車にぶつけるというのは、前方を見ている限りは、あり得ないことだ。
