サラメシとLike a Rolling Stone
- 2016/02/11
- 00:00
木曜日の休日。
昼間テレビのチャンネルを変えようとしている手を止めた。
リモコンを手に持ったまま、指先は次のチャンネルのボタンに乗っかっている。
NHKの番組。中井貴一さんがナレーションをしている。
「サラメシ」をやっている。
ごくたまにしか見ない番組だ。
でも目に入るとなぜかそのまま見てしまう。
今日の「サラメシ」では、場所は、岩手県の大船渡だ。
そこの漁師の人から投稿があったようだ。
「サラメシ」の多くは、題名にあるようにサラリーマンがどのようなヒルメシを食べるか、それを紹介する番組のはずだ。
ところが今日は漁師が主人公となる。
もちろん、「サラメシ」では、サラリーマン以外のいろいろな職業の人の職場に行って、昼飯を紹介することもあるので、漁師を取り上げることは、それほど奇異なことではない。
ただ、今回の主役は、55歳でサラリーマンから転職したという男性だ。
転職時には、営業職で次長をやり、部下が20人いたというから、ある程度職場で昇進していたのだ。
このまま勤め上げるというのが、ごくごく一般的な選択肢だ。
それでも定年のないことが魅力だったのか、海が好きだったのか、本当の理由は分からないが、奥さんの実家のある岩手県で漁師募集があることを知り、転職される。
漁船に乗り込むと18人の職場の同僚のなかでは、一番の下っ端だという。
それでも、現在57歳の新人漁師の表情は生き生きとして、明るい。
きっと、それが自分のやりたいことに一番近いということだったのだろう。
ヒルメシを同僚と美味しそうに食べる顔が生きている。
漁師のサラメシの最後で、さりげなく流れてきた曲が、僕が一番好きな曲のひとつ、ボブ・ディランの「Like a Rolling Stone」
音楽の音量を抑えているので、知らない人なら、気がつかないくらいだ。
きっと、番組の製作担当者が好きなんだろうなぁと、親近感を持って聞いてしまう。
主役の漁師の顔に、サラメシを囲んでいる職場の風景のなかに、ボブ・ディランの曲が溶け込んでいく。
画面では、次のヒルメシの紹介が始まる。
場所は、東京は下北沢に変わっている。
「シーナ」というロック歌手が好きだったという料理だ。
「サラメシ」、いつもは見ないけど、たまにはいいものだね。

昼間テレビのチャンネルを変えようとしている手を止めた。
リモコンを手に持ったまま、指先は次のチャンネルのボタンに乗っかっている。
NHKの番組。中井貴一さんがナレーションをしている。
「サラメシ」をやっている。
ごくたまにしか見ない番組だ。
でも目に入るとなぜかそのまま見てしまう。
今日の「サラメシ」では、場所は、岩手県の大船渡だ。
そこの漁師の人から投稿があったようだ。
「サラメシ」の多くは、題名にあるようにサラリーマンがどのようなヒルメシを食べるか、それを紹介する番組のはずだ。
ところが今日は漁師が主人公となる。
もちろん、「サラメシ」では、サラリーマン以外のいろいろな職業の人の職場に行って、昼飯を紹介することもあるので、漁師を取り上げることは、それほど奇異なことではない。
ただ、今回の主役は、55歳でサラリーマンから転職したという男性だ。
転職時には、営業職で次長をやり、部下が20人いたというから、ある程度職場で昇進していたのだ。
このまま勤め上げるというのが、ごくごく一般的な選択肢だ。
それでも定年のないことが魅力だったのか、海が好きだったのか、本当の理由は分からないが、奥さんの実家のある岩手県で漁師募集があることを知り、転職される。
漁船に乗り込むと18人の職場の同僚のなかでは、一番の下っ端だという。
それでも、現在57歳の新人漁師の表情は生き生きとして、明るい。
きっと、それが自分のやりたいことに一番近いということだったのだろう。
ヒルメシを同僚と美味しそうに食べる顔が生きている。
漁師のサラメシの最後で、さりげなく流れてきた曲が、僕が一番好きな曲のひとつ、ボブ・ディランの「Like a Rolling Stone」
音楽の音量を抑えているので、知らない人なら、気がつかないくらいだ。
きっと、番組の製作担当者が好きなんだろうなぁと、親近感を持って聞いてしまう。
主役の漁師の顔に、サラメシを囲んでいる職場の風景のなかに、ボブ・ディランの曲が溶け込んでいく。
画面では、次のヒルメシの紹介が始まる。
場所は、東京は下北沢に変わっている。
「シーナ」というロック歌手が好きだったという料理だ。
「サラメシ」、いつもは見ないけど、たまにはいいものだね。
