やっぱりすごいね 名探偵モンクは(1)
- 2016/02/22
- 00:00
名探偵モンクはテレビではすでにシーズン7に入っている。
確か、シーズン8が最終シーズンなので、残りは28回である。
もっとも今見ているのは再放送で、アメリカでは2009年に放送は終了している。
その気になれば、いますぐにでも、最終回までたどり着けるのだが、こうやって毎週録画しては見ている。
今回の名探偵モンクは、プロボクサーを狙った殺人事件を解決するというのがメインのストーリーである。
それと、もうひとつのストーリーが用意されている。
それは、カリフォルニア州では、警察と契約する私立探偵には、新しく体力検査を受ける必要があり、それに通らないと警察では仕事ができないというものだ。
もちろんモンクもそれに合格しないと、仕事ができなくなる。
仕事ができなくなるということは、モンクが目標としている警察への正式な復職もだめになる。モンクは、今は私立探偵だけど、もとはロサンゼルス市警の刑事である。
体力検査の内容は、800メートルを4分で走り、その後、階段を上下し、さらには懸垂をして、最後は1メートル80センチの壁を飛び越えるというものである。
これは、犯人を追いかけるときに必要な体力というところから来ている。
最近、犯人を追走中に、体力がない探偵が,心臓発作を起こし、犯人を逃がしてしまったという不祥事があった。
この後、警察と探偵は双方が相手を訴えているのだが、これもいかにもアメリカらしい。
警察としては、今後このようなことが起こらないようにということから、新しい規則を作ったのだ。目的が犯人を追いかけるときに必要な体力なので、このような陸上競技の組み合わせのようなへんてこりんな内容になっている。
こんなおかしな規則を作ることが、話としてはおもしろい。
おもしろいといっても、モンクが仕事を続けるためには、この体力検査をクリアしなければいけない。
ある程度の運動神経は、意外とモンクは持っているのだが、なにしろ走るときでも、途中で斜めに置いてある障害走のハードルをまっすぐに直したり、指でなにかを触ることをしながら走るモンクだ。
最初の計測では、800メートルを20分以上かかっている。
この回のモンクは、2つの問題を解決することになる。
ひとつはプロボクサー、元チャンピオンを殺そうした犯人を捕まえること、もうひとつは絶望的な目標でもある体力検査をクリアすることである。
名探偵モンクは1時間番組だ。
よくある2時間のサスペンスドラマの枠ではないので、短い時間のなかに犯人を推理していくネタを織り込んでいかないといけない。
ということでどんな場面、どんな会話の台詞にも無駄がないのだ。
見ているほうも油断していてはいけない。
確かにコメディとしての面白さはあるのだが、それにつられて笑ってばかりいると、シナリオライターが考えた相互につながる事件をひもとく鍵を見落としてしまう。
どうやって1時間のなかで、モンクは2つの課題を解決していくのか。
それを考えて見ているだけでも、おもしろくなる。
(つづく)

確か、シーズン8が最終シーズンなので、残りは28回である。
もっとも今見ているのは再放送で、アメリカでは2009年に放送は終了している。
その気になれば、いますぐにでも、最終回までたどり着けるのだが、こうやって毎週録画しては見ている。
今回の名探偵モンクは、プロボクサーを狙った殺人事件を解決するというのがメインのストーリーである。
それと、もうひとつのストーリーが用意されている。
それは、カリフォルニア州では、警察と契約する私立探偵には、新しく体力検査を受ける必要があり、それに通らないと警察では仕事ができないというものだ。
もちろんモンクもそれに合格しないと、仕事ができなくなる。
仕事ができなくなるということは、モンクが目標としている警察への正式な復職もだめになる。モンクは、今は私立探偵だけど、もとはロサンゼルス市警の刑事である。
体力検査の内容は、800メートルを4分で走り、その後、階段を上下し、さらには懸垂をして、最後は1メートル80センチの壁を飛び越えるというものである。
これは、犯人を追いかけるときに必要な体力というところから来ている。
最近、犯人を追走中に、体力がない探偵が,心臓発作を起こし、犯人を逃がしてしまったという不祥事があった。
この後、警察と探偵は双方が相手を訴えているのだが、これもいかにもアメリカらしい。
警察としては、今後このようなことが起こらないようにということから、新しい規則を作ったのだ。目的が犯人を追いかけるときに必要な体力なので、このような陸上競技の組み合わせのようなへんてこりんな内容になっている。
こんなおかしな規則を作ることが、話としてはおもしろい。
おもしろいといっても、モンクが仕事を続けるためには、この体力検査をクリアしなければいけない。
ある程度の運動神経は、意外とモンクは持っているのだが、なにしろ走るときでも、途中で斜めに置いてある障害走のハードルをまっすぐに直したり、指でなにかを触ることをしながら走るモンクだ。
最初の計測では、800メートルを20分以上かかっている。
この回のモンクは、2つの問題を解決することになる。
ひとつはプロボクサー、元チャンピオンを殺そうした犯人を捕まえること、もうひとつは絶望的な目標でもある体力検査をクリアすることである。
名探偵モンクは1時間番組だ。
よくある2時間のサスペンスドラマの枠ではないので、短い時間のなかに犯人を推理していくネタを織り込んでいかないといけない。
ということでどんな場面、どんな会話の台詞にも無駄がないのだ。
見ているほうも油断していてはいけない。
確かにコメディとしての面白さはあるのだが、それにつられて笑ってばかりいると、シナリオライターが考えた相互につながる事件をひもとく鍵を見落としてしまう。
どうやって1時間のなかで、モンクは2つの課題を解決していくのか。
それを考えて見ているだけでも、おもしろくなる。
(つづく)
