やっぱりすごいね 名探偵モンクは(3)
- 2016/02/27
- 00:00
元チャンピオン、レイは5年前の世界戦でまさかの敗北を喫して、チャンピオンの座を落ちる。
当時は、レイが防衛するのは確実と言われていた。まさかの敗北だったのだ。
レイが、モンクが名探偵であることは知っていたが、それだけでギブアンドテイクで、モンクが体力検定に合格するのを手伝うという申し出をしたのではない。
モンクは、レイとトレーナーのフリンのことを調べた。
これは、殺人事件の真相を解明するために、犯人の動機を調べるためにやったことだ。
その結果いままで明らかにされていないことが分かってきた。
ナタリーの娘のジュリーにも手伝ってもらっている。
モンクは、おそよアナログ人間なので、インターネットを活用して調べるということは苦手だ。
そこでジュリーがインターネットでフリンのことを調べては、印刷した情報をモンクに渡した。
モンクは、そのなかでいくつかの写真とある記事に注目した。
フリンはいつも十字架を身につけている。
写真にはいつもそれが写っている。
ところが5年前の試合の日、フリンの十字架は、トレーナーのなかに収まっていた。
モンクは、言う。
嘘をつくとき、フリンは十字架を隠すのだと。
そして、ある記事。
そこには、フリンの一人娘のレベッカが5年前、試合のあとにスイスに飛び、当時まだ試験的に行われていた手術を受けたとある。
しかもその手術費用が200万ドルだ。
レベッカは当時、難病を患っていた。
モンクは、この2つの事実から、5年前の世界戦で当時のチャンピオンのレイは、故意に負けたのだと推理する。
そしてレイとフリンは、レイの負けにかけて大金を手に入れる。
それはレベッカの手術費用のためである。
レベッカは、手術を受けたが、亡くなってしまう。
その推理をモンクは、レイに話す。
レイは、モンクの話を聞いて、これで俺はもう終わりだ。選手生命も終わったという。
ところが、モンクは、二人がフリンの一人娘のレベッカの手術費用の捻出のためにやったことであり、5年間このことでレイは十分苦しんで、罰を受けていると言う。
そして、この推理は、誰にも言わない。
ナタリーにも言わないと。
もちろん警察に訴えることもしないと。
こんなことは日本のドラマではまずありえない。
法律に違反したら、その罪に対しては、罰を受けることになる。
それが決まりだ。
ところが、モンクは違う。
モンクに限らず、ポアロでも、同じようなことがある。
刑事フォイルでも、なんでもかんでも罪を犯した人を罰することはない。
情状酌量という場面がある。
ときとして、寛容な対応をすることがある。
日本では、そういうテレビ番組を作ることは許されないのだろう。
レイもトレイナーのフリンも、人を殺めたわけではない。
最愛の娘を救うために、できる限りのことをする、そのときに残された唯一の選択肢だったのだ。
このことで、レイは感激し、モンクに感謝し、絶対に体力検査に合格させると強く宣言する。
そして、レイは、モンクの中の野獣を目覚めさせ、最終的にモンクに体力検査を合格させる。
次は、今回の犯人の動機の解明だ。
動機を解き明かして、犯人を捜し出さないといけない。
殺し屋の名前は特定できている。
おそらく世界戦のリングで戦っているときに、レイは殺し屋に狙撃されるというのが、誰もが推理することである。
モンクは、どうやって、犯人の動機を解明し、犯人を見つけ出すのか。
(つづく)

当時は、レイが防衛するのは確実と言われていた。まさかの敗北だったのだ。
レイが、モンクが名探偵であることは知っていたが、それだけでギブアンドテイクで、モンクが体力検定に合格するのを手伝うという申し出をしたのではない。
モンクは、レイとトレーナーのフリンのことを調べた。
これは、殺人事件の真相を解明するために、犯人の動機を調べるためにやったことだ。
その結果いままで明らかにされていないことが分かってきた。
ナタリーの娘のジュリーにも手伝ってもらっている。
モンクは、おそよアナログ人間なので、インターネットを活用して調べるということは苦手だ。
そこでジュリーがインターネットでフリンのことを調べては、印刷した情報をモンクに渡した。
モンクは、そのなかでいくつかの写真とある記事に注目した。
フリンはいつも十字架を身につけている。
写真にはいつもそれが写っている。
ところが5年前の試合の日、フリンの十字架は、トレーナーのなかに収まっていた。
モンクは、言う。
嘘をつくとき、フリンは十字架を隠すのだと。
そして、ある記事。
そこには、フリンの一人娘のレベッカが5年前、試合のあとにスイスに飛び、当時まだ試験的に行われていた手術を受けたとある。
しかもその手術費用が200万ドルだ。
レベッカは当時、難病を患っていた。
モンクは、この2つの事実から、5年前の世界戦で当時のチャンピオンのレイは、故意に負けたのだと推理する。
そしてレイとフリンは、レイの負けにかけて大金を手に入れる。
それはレベッカの手術費用のためである。
レベッカは、手術を受けたが、亡くなってしまう。
その推理をモンクは、レイに話す。
レイは、モンクの話を聞いて、これで俺はもう終わりだ。選手生命も終わったという。
ところが、モンクは、二人がフリンの一人娘のレベッカの手術費用の捻出のためにやったことであり、5年間このことでレイは十分苦しんで、罰を受けていると言う。
そして、この推理は、誰にも言わない。
ナタリーにも言わないと。
もちろん警察に訴えることもしないと。
こんなことは日本のドラマではまずありえない。
法律に違反したら、その罪に対しては、罰を受けることになる。
それが決まりだ。
ところが、モンクは違う。
モンクに限らず、ポアロでも、同じようなことがある。
刑事フォイルでも、なんでもかんでも罪を犯した人を罰することはない。
情状酌量という場面がある。
ときとして、寛容な対応をすることがある。
日本では、そういうテレビ番組を作ることは許されないのだろう。
レイもトレイナーのフリンも、人を殺めたわけではない。
最愛の娘を救うために、できる限りのことをする、そのときに残された唯一の選択肢だったのだ。
このことで、レイは感激し、モンクに感謝し、絶対に体力検査に合格させると強く宣言する。
そして、レイは、モンクの中の野獣を目覚めさせ、最終的にモンクに体力検査を合格させる。
次は、今回の犯人の動機の解明だ。
動機を解き明かして、犯人を捜し出さないといけない。
殺し屋の名前は特定できている。
おそらく世界戦のリングで戦っているときに、レイは殺し屋に狙撃されるというのが、誰もが推理することである。
モンクは、どうやって、犯人の動機を解明し、犯人を見つけ出すのか。
(つづく)
