ぶろぐのあたま

珍しく本町の会議場で、シンポジウムに参加した。
主催者でもなく、発表もないので、今日は聴くだけ。

昼休みは近くの地下鉄の駅の食堂街へ。
ちょうど12時をまわった頃で、サラリーマンでどの店も混んでいる。
定食屋へ入って、空いている席に座る。
長いすに５～６人が座るような形なので、ひとりでも入りやすい。

女性もひとりで入ってくる。
常連客が多いようだ。
席に着くまで迷いがない。

焼魚定食を頼む。冷奴つきだ。
これだけ混んでいると、きっと時間がかかるだろうと思っていると、すぐにお盆に定食が乗って出てくる。

しょうゆを取ろうと思って、それらしい容器をちょっと離れたところから、腰を浮かせて取る。
かけようとすると、前に座っている知らない人が、「それはソース」と言ってくれる。
あやうく、ソースがかかった冷奴ができるところだった。
声をかけてくれた人は、ちかくのサラリーマン、と言っても結構年配である。
常連さんで、店の人も良く知っているようで、挨拶をかわしている。

今日は、きっといい日なのだろう。

食事が来るまでの短い時間に壁にはってある川柳に気がついていた。
サラリーマン川柳というやつだ。
なかなか面白い。おもわず吹き出しそうになるものもある。
食事が来てからも、読みながら、箸を進める。
こういうものは、店を出るとすぐに忘れてしまうことが多い。
できるだけ覚えてみようと、思って眺める。
物忘れ防止のトレーニングだ。

食事が終わって、会議場に戻ってきて、覚えているものを書いてみる。
結構その気になれば、覚えているものだ。

Tバック　無理にはいたら　ただのひも
役員会　役職なければ　老人会
目はひとえ　あごは二重で　腹三重
妻のこえ　昔ときめき　今動悸
妻はビトン　娘はシャネルで　俺ダイソー
新妻が　成田で捨てる　粗大ゴミ
粗大ゴミ　朝捨てるために　夜帰る
厚化粧　はえはとまるが　蚊は刺せず
ときめきは　四十すぎれば　ただの動悸
志望校　未だに決まらぬ　父と母
今夜のお帰りは　なにもないのに　妻が聞く
着払い　タクシー着いたら　カネがない
終電車　乗り遅れて　酔い冷める

大阪本町


あやうく、この上にソースが。