PiTaPaと端数
- 2016/03/18
- 00:00
今は電車に乗るときに、ICカードを使うので、いちいち切符を買う必要がない。
便利である。
ICカード以前は、こうだ。
初めて行く場所には、切符を買う前に駅名と金額を書いた路線図が、券売機の上に掲示されているので、それを見て、目的地までの金額を確かめて、券売機にお金を入れる。
路線図が広範囲で、いくつもの路線が走っているときは、目的地の駅を探すのも大変である。探すのに時間がかかっていると、電車を一台逃してしまうこともある。
それがICカードであれば、改札機にカードをタッチするだけでよい。
ICカードに残金が少ない場合は、改札機が入場を拒否する場合もあるが、後払いの場合は、ICカードの残金に関係なく入場できる。
ICカードの前には、単なる磁気カードだった。磁気カードは今でも使われているが、これだと磁気カードに残っている全額が最低の乗車金額以上でないと使えない。
回数券のように回数でカウントする場合は、全部使い切れば、当然終わりである。
カードも使い捨てだ。
関西だとICカードをPiTaPaと呼ぶ。
改札機から入退場するときに、ICカードをピッとかざして、その場ですぐにパッと認証するので、PiTaPaと呼ぶのだろう。
命名がいかにも関西風だ。
磁気カードは、“スルッと関西“と呼ぶ。
これも改札機から入退場するときに、改札機のカード挿入口に、すっと差し込むので、“スルッと関西”なのだろう。
今では、PiTaPaは、関西以外でも使える。
全国共通仕様になっている。
以前はJRカードだけでも関西と関東では別のカードだった。
関西と関東でそれぞれ初期料金を払って購入していた。
あるとき、JRカード、関西ではICOCAカード、関東ではSUICAと呼んでいたが、それが、お互いにどちらの地区でも使えるようになって一本化された。
いまでは、JRと私鉄がほとんど統合され、一枚のカードでどこでも使えることになっている。
関西から東京へ出張で行っても、PiTaPaを使えるのだ。
ICカードを関西で使うと、入場するときには、ICカードの残額が表示される。
退場するときは、そのときにかかった乗車金額と残額が表示されるということになる。
関西では、運賃は、10円単位である。
ところが関東では、1円単位である。
この違いは、消費税の計算をどの単位で処理をしているかの差になる。
関東では、カードを使う場合は、1円単位。切符を購入する場合は、10円単位になっている。
関西では、カードでも切符でも10円単位である。
1円単位で計算してもらったほうが、カードを使うと得なはずなのに、関西ではカードの利用者が関東に比べると少ないそうだ。
お金にはしぶちんと言われている関西人が意外である。
カードを作るのが面倒と思っているのだろうか。
切符を買うほうがよほど面倒なはずなのにね。
東京に出張に行って、関西に戻ってきた。
次の日の朝、カードを改札機に通したときの残額を見て、驚いた。
端数がある。
1536円という具合だ。
いままでは10円単位。1530円とか表示されていた。
これはどうしたことだ、と一瞬思ったが、当たり前のことである。
関東では消費税計算が1円単位なので、東京出張でカードを使った結果、こうなったのである。
なぜか、“きずもの“になったような気がするから不思議だ。
本来は1円単位で消費税を計算された結果であり、喜ぶべきことだが、人間の気持ちはいつもロジカルではないのである。
きっと名探偵モンクだったら、関東ではカードは使わないだろうね。
モンクは、10と言う数字が一番好きで、スーパーマーケットで買い物をするときでも、1ダースでは買わないのだ。
1ダースは12個なので、わざわざ10個として買うくらいだ。
銀行でガードマンとして捜査をしていたとき、口座を作りに来た人が398ドルを預金しようとすると、わざわざ自分で2ドルを足してあげて、400ドルにして口座を作らせたりする。
改札機に表示された、端数の1258円という数字には、きっと耐えられないだろう。

便利である。
ICカード以前は、こうだ。
初めて行く場所には、切符を買う前に駅名と金額を書いた路線図が、券売機の上に掲示されているので、それを見て、目的地までの金額を確かめて、券売機にお金を入れる。
路線図が広範囲で、いくつもの路線が走っているときは、目的地の駅を探すのも大変である。探すのに時間がかかっていると、電車を一台逃してしまうこともある。
それがICカードであれば、改札機にカードをタッチするだけでよい。
ICカードに残金が少ない場合は、改札機が入場を拒否する場合もあるが、後払いの場合は、ICカードの残金に関係なく入場できる。
ICカードの前には、単なる磁気カードだった。磁気カードは今でも使われているが、これだと磁気カードに残っている全額が最低の乗車金額以上でないと使えない。
回数券のように回数でカウントする場合は、全部使い切れば、当然終わりである。
カードも使い捨てだ。
関西だとICカードをPiTaPaと呼ぶ。
改札機から入退場するときに、ICカードをピッとかざして、その場ですぐにパッと認証するので、PiTaPaと呼ぶのだろう。
命名がいかにも関西風だ。
磁気カードは、“スルッと関西“と呼ぶ。
これも改札機から入退場するときに、改札機のカード挿入口に、すっと差し込むので、“スルッと関西”なのだろう。
今では、PiTaPaは、関西以外でも使える。
全国共通仕様になっている。
以前はJRカードだけでも関西と関東では別のカードだった。
関西と関東でそれぞれ初期料金を払って購入していた。
あるとき、JRカード、関西ではICOCAカード、関東ではSUICAと呼んでいたが、それが、お互いにどちらの地区でも使えるようになって一本化された。
いまでは、JRと私鉄がほとんど統合され、一枚のカードでどこでも使えることになっている。
関西から東京へ出張で行っても、PiTaPaを使えるのだ。
ICカードを関西で使うと、入場するときには、ICカードの残額が表示される。
退場するときは、そのときにかかった乗車金額と残額が表示されるということになる。
関西では、運賃は、10円単位である。
ところが関東では、1円単位である。
この違いは、消費税の計算をどの単位で処理をしているかの差になる。
関東では、カードを使う場合は、1円単位。切符を購入する場合は、10円単位になっている。
関西では、カードでも切符でも10円単位である。
1円単位で計算してもらったほうが、カードを使うと得なはずなのに、関西ではカードの利用者が関東に比べると少ないそうだ。
お金にはしぶちんと言われている関西人が意外である。
カードを作るのが面倒と思っているのだろうか。
切符を買うほうがよほど面倒なはずなのにね。
東京に出張に行って、関西に戻ってきた。
次の日の朝、カードを改札機に通したときの残額を見て、驚いた。
端数がある。
1536円という具合だ。
いままでは10円単位。1530円とか表示されていた。
これはどうしたことだ、と一瞬思ったが、当たり前のことである。
関東では消費税計算が1円単位なので、東京出張でカードを使った結果、こうなったのである。
なぜか、“きずもの“になったような気がするから不思議だ。
本来は1円単位で消費税を計算された結果であり、喜ぶべきことだが、人間の気持ちはいつもロジカルではないのである。
きっと名探偵モンクだったら、関東ではカードは使わないだろうね。
モンクは、10と言う数字が一番好きで、スーパーマーケットで買い物をするときでも、1ダースでは買わないのだ。
1ダースは12個なので、わざわざ10個として買うくらいだ。
銀行でガードマンとして捜査をしていたとき、口座を作りに来た人が398ドルを預金しようとすると、わざわざ自分で2ドルを足してあげて、400ドルにして口座を作らせたりする。
改札機に表示された、端数の1258円という数字には、きっと耐えられないだろう。
