転職
- 2016/03/22
- 00:00
IT業界に勤めていると、周りには転職を経験している人が多い。
多いというのは製造業に勤めている人の転職者に比べた場合の話だ。
でも全員が転職するわけではない。
IT業界であっても、ひとつの企業に入社して勤めあげる人もいる。
ただ、本人にその気がなくても、会社が買収されたり、合併されたりで、会社名が変わることがある。
転職の数が多い人がいた。
5社以上を経験している。
あるとき、その人が新しい会社に転職してから、昔からのお客様へ挨拶のために訪問した。
お客様も、おおよそ訪問の意図が分かっている。
本人から転職したということを直接まだ聞いているわけではないが、業界の話は伝わるものである。
「ご無沙汰しています。このたび、転職をしまして、現在はこちらで、仕事をしています」と言って、IT業界の人が新しい名刺を差し出す。
「そうですか。転職されたことは、風のうわさで聞いていました」
「それはいつもながら、情報の伝わるのが早いですね」
「いままでいただいた名刺は全部もっていますよ」と、お客様が名刺をテーブルの上に並べていく。
今までもらっていた名刺を捨てずに残していたのである。
今日、訪問することが決まった後、名刺帳から、その人の名刺を全部抜きだしてきたのだ。
几帳面なお客様だ。
「今度で、8社目になりますかね」と順番に並べた名刺を数えながら、お客様が言われる。
「そうですね」と転職氏は、名刺を左から順に見ていく。
「ひとつ抜けていますね。これとこの間にもう1社あります」
几帳面なお客様もさすがに全部をカバーしていなかったのである。
途中、半年だけ在職した会社の名刺が抜けていいた。
これは笑い話のようなものだが、これだけ転職しても、仕事を続けているところは、すごいものだと感心させられる。
一般的には、転職を始めると、どんどんそれを繰り返すということは珍しくはない。
勢いがついたボールが止まらないという感じでどんどんはずんでいく。
落ちていかなければよいのだが、上に上がるも下に落ちるのも、本人次第ではある。
転職を続ける人でもふたつのタイプがある。
それは僕から見たイメージであるが、転職しても、いつまでも付き合っていきたいと思う人。
それと、段々と離れた存在に感じて、ついにはどこか接点のないところに行って欲しいと思う人だ。
そのようなイメージは、初めに会ったときの印象とほぼ同じなので、人間の直感というのは、結構正しいのだろう。
こんな感じかなぁ。

多いというのは製造業に勤めている人の転職者に比べた場合の話だ。
でも全員が転職するわけではない。
IT業界であっても、ひとつの企業に入社して勤めあげる人もいる。
ただ、本人にその気がなくても、会社が買収されたり、合併されたりで、会社名が変わることがある。
転職の数が多い人がいた。
5社以上を経験している。
あるとき、その人が新しい会社に転職してから、昔からのお客様へ挨拶のために訪問した。
お客様も、おおよそ訪問の意図が分かっている。
本人から転職したということを直接まだ聞いているわけではないが、業界の話は伝わるものである。
「ご無沙汰しています。このたび、転職をしまして、現在はこちらで、仕事をしています」と言って、IT業界の人が新しい名刺を差し出す。
「そうですか。転職されたことは、風のうわさで聞いていました」
「それはいつもながら、情報の伝わるのが早いですね」
「いままでいただいた名刺は全部もっていますよ」と、お客様が名刺をテーブルの上に並べていく。
今までもらっていた名刺を捨てずに残していたのである。
今日、訪問することが決まった後、名刺帳から、その人の名刺を全部抜きだしてきたのだ。
几帳面なお客様だ。
「今度で、8社目になりますかね」と順番に並べた名刺を数えながら、お客様が言われる。
「そうですね」と転職氏は、名刺を左から順に見ていく。
「ひとつ抜けていますね。これとこの間にもう1社あります」
几帳面なお客様もさすがに全部をカバーしていなかったのである。
途中、半年だけ在職した会社の名刺が抜けていいた。
これは笑い話のようなものだが、これだけ転職しても、仕事を続けているところは、すごいものだと感心させられる。
一般的には、転職を始めると、どんどんそれを繰り返すということは珍しくはない。
勢いがついたボールが止まらないという感じでどんどんはずんでいく。
落ちていかなければよいのだが、上に上がるも下に落ちるのも、本人次第ではある。
転職を続ける人でもふたつのタイプがある。
それは僕から見たイメージであるが、転職しても、いつまでも付き合っていきたいと思う人。
それと、段々と離れた存在に感じて、ついにはどこか接点のないところに行って欲しいと思う人だ。
そのようなイメージは、初めに会ったときの印象とほぼ同じなので、人間の直感というのは、結構正しいのだろう。
こんな感じかなぁ。
