今日の花たち(9)
- 2016/04/05
- 00:00
桜がようやく満開の時を迎える。
桜の名所と言われているところは、家の近くにもあるのだが、そういう場所に毎年行くわけでない。
電車の中から、桜が満開になっている並木道が、見えることがある。
走りゆく電車から見ていると、それは一瞬の風景画である。
桜の満開の時期というのは、長くはないので、いつの間にか、葉桜になり、新緑の葉が気持ちがよい季節が来る。
学生の頃、井の頭公園の近くに住んでいたことがある。
井の頭公園は、桜がいたるところにあり、お花見の定番の地である。
朝、通学のときに公園の中を歩いていると、昨夜の酒盛りの名残が残っている。
酒の匂いは簡単に消えるものではない。
そのときの印象が強くて、花見というのは、あまり好きになれない。
酒なしでめでることはできないのだろうかと思ってしまう。
それも無粋な話なのだろう。
駅の周りの商店街のはずれに、1本だけ植えられている桜。
さすがにここで酒盛りをする人はいない。
しばらく歩くと、桜ではないが、同じように満開の花を見る。
この時期、なにも桜だけが花というわけではないのだ。
マンションの前に戻ってくると、先月はまだ、咲いていなかったチューリップが咲きかけである。
ここまでくると、チューリップという名札がなくても、さすがに花の名前が分かる。
菜の花は、まだ同じ勢いで咲いている。
息の長い花なのだ。
菜の花の沖と言われるくらいだね。
花の名前も知らずに、楽しませてくれる花たち。
名前は、図鑑で調べてみよう。







(つづく)
桜の名所と言われているところは、家の近くにもあるのだが、そういう場所に毎年行くわけでない。
電車の中から、桜が満開になっている並木道が、見えることがある。
走りゆく電車から見ていると、それは一瞬の風景画である。
桜の満開の時期というのは、長くはないので、いつの間にか、葉桜になり、新緑の葉が気持ちがよい季節が来る。
学生の頃、井の頭公園の近くに住んでいたことがある。
井の頭公園は、桜がいたるところにあり、お花見の定番の地である。
朝、通学のときに公園の中を歩いていると、昨夜の酒盛りの名残が残っている。
酒の匂いは簡単に消えるものではない。
そのときの印象が強くて、花見というのは、あまり好きになれない。
酒なしでめでることはできないのだろうかと思ってしまう。
それも無粋な話なのだろう。
駅の周りの商店街のはずれに、1本だけ植えられている桜。
さすがにここで酒盛りをする人はいない。
しばらく歩くと、桜ではないが、同じように満開の花を見る。
この時期、なにも桜だけが花というわけではないのだ。
マンションの前に戻ってくると、先月はまだ、咲いていなかったチューリップが咲きかけである。
ここまでくると、チューリップという名札がなくても、さすがに花の名前が分かる。
菜の花は、まだ同じ勢いで咲いている。
息の長い花なのだ。
菜の花の沖と言われるくらいだね。
花の名前も知らずに、楽しませてくれる花たち。
名前は、図鑑で調べてみよう。







(つづく)