いいたまのりたま
- 2016/04/09
- 00:00
かなり昔の話だ。
ふりかけのコマーシャルがあった。
ふりかけは“のりたま”という名前だった。
関東の落語家が出演している。
野球のユニフォームを着ていた。
キャッチャーミットを構えて座っている。
ちょうど野球のキャッチャーがホームベースを前にして、守備位置に付いているという想定だ。
落語家がミットを構えているところに、“のりたま”が投げられて、それをミットに収めるというシーンになる。
そこで落語家が言う。
「いいたま、のりたま!」
いいたまというのがナイスボールという意味だ。
いい球だ。
たまと、“のりたま”のたまをひっかけている。
ただそれだけのコマーシャルだ。
でもなぜか数十年前のそんなどうでもいいことを覚えている。
まるで女性のようだ、なんていうと、女性陣からクレームをくらいそうだが。
テレビで野球観戦をしている。
阪神のピッチャーがバシッと相手のバッターの内角へ鋭いボールを投げ込む。
審判がおおきなジェスチャーをしながら叫ぶ。
“ストライク!”
それをテレビで見ながら、思わず僕は口走る。
“いいたま、のりたま!”
周囲は唖然とする。

ふりかけのコマーシャルがあった。
ふりかけは“のりたま”という名前だった。
関東の落語家が出演している。
野球のユニフォームを着ていた。
キャッチャーミットを構えて座っている。
ちょうど野球のキャッチャーがホームベースを前にして、守備位置に付いているという想定だ。
落語家がミットを構えているところに、“のりたま”が投げられて、それをミットに収めるというシーンになる。
そこで落語家が言う。
「いいたま、のりたま!」
いいたまというのがナイスボールという意味だ。
いい球だ。
たまと、“のりたま”のたまをひっかけている。
ただそれだけのコマーシャルだ。
でもなぜか数十年前のそんなどうでもいいことを覚えている。
まるで女性のようだ、なんていうと、女性陣からクレームをくらいそうだが。
テレビで野球観戦をしている。
阪神のピッチャーがバシッと相手のバッターの内角へ鋭いボールを投げ込む。
審判がおおきなジェスチャーをしながら叫ぶ。
“ストライク!”
それをテレビで見ながら、思わず僕は口走る。
“いいたま、のりたま!”
周囲は唖然とする。
