頑張れ!投手 藤川!!!
- 2016/05/05
- 00:00
シーズンの始まる前に、東京から来た人に言われた。
「今年の阪神タイガースはどうですか」
プロ野球の予想は、プロでも当たらないのに、素人があたるわけがない。
これは本当に不思議と言えば不思議だ。
学生のころに、やってはいけない競馬をよく見たり、ときには馬券を買ったりしていた。
クラブの先輩に教えてもらったのであるが、先輩は、競馬場にもよく行っていた。
府中や中山だ。
競馬場に行くとパドックでもしっかりと馬を見る。
競馬場に行かないときでも、競馬新聞を見て、実況も自分の目で見る。
いつも言っていたのは、真剣に見て、過去のデータを頭に入れておけば、的中率はあがると。
先輩は競馬に限らず、勝負事には強かったので、独特の引きの強さのようなものを持っているのかもしれない。
要は、現場でしっかりと見ていれば、予想があたるということだ。
ところがプロ野球ときたら、プロの評論家は、全員がプロ野球出身で、こと野球に関しては、一般人以上のスキルと経験がある。
しかも評論家として、日々プロ野球の現場か、それに近いところにいるのだ。
それでも大抵は予想が当たらない。
今年も今のところ、下馬評が低かった中日ドラゴンズが、上位につけている。
誰も予想していなかった。
ということで、東京の奴に聞かれて、どうせあたらなくていいと思いながら、自分の考えを言ってみたくなって、言ってしまった。
「今年の阪神タイガースは、投手、特に藤川が戻ってきたことが大きいです。
先発の柱がもうひとつ増えたのですから」
不安な点もあったが、藤川は熱い男である。
阪神タイガースファンへの感謝の気持ちは、だれよりも大きい。
2003年、星野監督で優勝した年、最初の巨人3連戦が東京ドームであった。
その初戦、9回表を終わって7対1で阪神が6点リード。
後1インニングで終わりというところで、巨人に6点を入れられて追いつかれる。
延長に入り、阪神は、12回の表に1点を勝ち越し。
後1インニングを抑えればというところで、またまた追いつかれる。
結局引き分け。
阪神としては、勝っていた試合だったが、宿舎に引き揚げて、星野監督は、意気消沈する選手やコーチに言った。
負けなくてよかったではないか、引き分けだ。前を向けと。
そして2戦目、3戦目を連勝する。
その初戦の9回の途中から藤川が登板している。
10回、11回も投げて、合計2回と1/3。
被本塁打1、被安打3の記録だ。
9回に追いつかれた原因を作ったわけだが、その後も投げ抜いて、引き分けに持ち込む好投をしている。
この年、阪神大ガースは19年振りの優勝を果たすが、日本シリーズには藤川は登板していない。
だが、藤川はその後、セットアッパーとして、クローザーとして大成した。
まだシーズンが始まったところで、今のところ藤川の成績はもうひとつである。
だが、いままでの経験が生かされるときがくるはずだ。
8月のお盆までは、引き分けでいいのだ。
8月の後半から1カ月が勝負だ。
そのときに、藤川が、自分自身が投げるだけではなく、投手陣の精神的な柱となって引っ張っていく。
先発でなくてもいい。
中継ぎでもいい。
頑張れ! 藤川!!!

「今年の阪神タイガースはどうですか」
プロ野球の予想は、プロでも当たらないのに、素人があたるわけがない。
これは本当に不思議と言えば不思議だ。
学生のころに、やってはいけない競馬をよく見たり、ときには馬券を買ったりしていた。
クラブの先輩に教えてもらったのであるが、先輩は、競馬場にもよく行っていた。
府中や中山だ。
競馬場に行くとパドックでもしっかりと馬を見る。
競馬場に行かないときでも、競馬新聞を見て、実況も自分の目で見る。
いつも言っていたのは、真剣に見て、過去のデータを頭に入れておけば、的中率はあがると。
先輩は競馬に限らず、勝負事には強かったので、独特の引きの強さのようなものを持っているのかもしれない。
要は、現場でしっかりと見ていれば、予想があたるということだ。
ところがプロ野球ときたら、プロの評論家は、全員がプロ野球出身で、こと野球に関しては、一般人以上のスキルと経験がある。
しかも評論家として、日々プロ野球の現場か、それに近いところにいるのだ。
それでも大抵は予想が当たらない。
今年も今のところ、下馬評が低かった中日ドラゴンズが、上位につけている。
誰も予想していなかった。
ということで、東京の奴に聞かれて、どうせあたらなくていいと思いながら、自分の考えを言ってみたくなって、言ってしまった。
「今年の阪神タイガースは、投手、特に藤川が戻ってきたことが大きいです。
先発の柱がもうひとつ増えたのですから」
不安な点もあったが、藤川は熱い男である。
阪神タイガースファンへの感謝の気持ちは、だれよりも大きい。
2003年、星野監督で優勝した年、最初の巨人3連戦が東京ドームであった。
その初戦、9回表を終わって7対1で阪神が6点リード。
後1インニングで終わりというところで、巨人に6点を入れられて追いつかれる。
延長に入り、阪神は、12回の表に1点を勝ち越し。
後1インニングを抑えればというところで、またまた追いつかれる。
結局引き分け。
阪神としては、勝っていた試合だったが、宿舎に引き揚げて、星野監督は、意気消沈する選手やコーチに言った。
負けなくてよかったではないか、引き分けだ。前を向けと。
そして2戦目、3戦目を連勝する。
その初戦の9回の途中から藤川が登板している。
10回、11回も投げて、合計2回と1/3。
被本塁打1、被安打3の記録だ。
9回に追いつかれた原因を作ったわけだが、その後も投げ抜いて、引き分けに持ち込む好投をしている。
この年、阪神大ガースは19年振りの優勝を果たすが、日本シリーズには藤川は登板していない。
だが、藤川はその後、セットアッパーとして、クローザーとして大成した。
まだシーズンが始まったところで、今のところ藤川の成績はもうひとつである。
だが、いままでの経験が生かされるときがくるはずだ。
8月のお盆までは、引き分けでいいのだ。
8月の後半から1カ月が勝負だ。
そのときに、藤川が、自分自身が投げるだけではなく、投手陣の精神的な柱となって引っ張っていく。
先発でなくてもいい。
中継ぎでもいい。
頑張れ! 藤川!!!
