ぶろぐのあたま

北見に行ったのは、学会への参加であるが、4泊滞在した。
遠距離への出張の場合、飛行機の移動となると、早く予約する。
早割で搭乗券を購入すれば、かなり格安で買うことができる。
出発は、関西の空港となるので、伊丹か神戸である。
関空は関西と言っても南の端なので、大阪市内や兵庫県からの移動となると遠すぎる。
以前勤務していた会社では、大阪市内から関空までがすでに中距離出張の範囲になっていた。

ということで、飛行機は数ヶ月前に予約する。
次にホテルであるが、東京や大阪での宿泊は今では予約を相当早く入れないと、とんでもない宿泊費となる。
今やホテル代が時価と言われている。

北見に行ったころは、まだそれほどホテルは混んではいなかった。
また北見はそれほど観光客が押し寄せるところでもないので、それほど焦って予約する必要はない。
ホテルの選択肢も多い。
航空券を予約した同じタイミングで、ホテルをネットで検索し、予約したつもりだった。

出張の日が来て、予定通り女満別空港に降りる。
そこから北見市内まではバスでの移動となる。
まだ日が明るい時間の到着だった。
バス降り場からホテルまでコロコロを引いていく。
5分あまりで到着した。

フロントに到着すると、ロビーには、同じ学会に参加するのであろう大学の先生とおぼしき人がいる。
先生のまわりには、研究室の学生らしい人たちが数人いて楽しそうに話している。
すでにチェックインを済ませ、これから街へ繰り出すのだろう。

フロントで名前を言う。
ところが、僕の名前がないという。
そんなことはないでしょう、ネットで予約を入れました、と返答する。
カウンターにノートPCを出してメールを確認する。

フロントの担当者はどう対応したものかと思案しているが、どうやら部屋は満室ではないようだ。
僕もメールを確認するが、予約を入れた後の確認メールが見当たらない。
ホテルを検索したことは確かだが、そのときに予約を入れないで、後で予約をしようと思って、予約を後回しにすることは、僕にはあまに起こることだ。

フロントマンは、いくらの部屋を予約しましたかと尋ねる。
いつもは部屋代は手帳に書いてあるはずだが、それも見つからない。

部屋代がいくらだったかは、分からないですね、と返すしかない。
自分で予約をしたつもりで、予約を入れてなかったのだ。

幸運にも部屋は空いていたので、4連泊を同じ部屋で取ってもらえた。
幸運だった。

それ以来、ホテルを予約してから手帳にホテルの名前を記入することを徹底することにした。
このときもホテル名だけはしっかりと手帳に書いていたのだが。