ぶろぐのあたま

父は、庭に木を植えている。
それぞれに意味があるのだ。
広い庭でもないのだが、父の思いが込められている。
自分自身の木は、松である。
庭の木のなかでも一番樹齢が長い。
松の意味は長寿というが、そのとおりだ。
ただ、最近は、枝振りも細くなってきている。

息子の木は、槇（まき）だ。
夏には、蝉がうるさく鳴いている。

孫の木は、もちの木だ。
いろいろなものが持てるようにという意味で植えた。
今一番元気がいい木である。

ひ孫が生まれて植えたのが月桂樹である。
成長度合いでいうと、一番だ。
どんどん伸びている。
葉っぱのつやもいい。
若い気が放たれている。

母の木もある。
百日紅（さるすべり）だ。
8月には、きれいな花を咲かせている。

これだけあると,どれだけ広い庭かと思うだろうが、植えすぎだと言われているくらい、狭い庭に木が並んでいる。

百日紅の花が夏に咲く。